浅草雷門をくぐり、左右のお店を覗きながら仲見世通りを歩きながら1本裏手に入ったところにある旅館浅草指月。
浅草で旅館を営んで80年の老舗旅館が2024年に新しくランドリールームをリニューアルオープンしました。今回は導入の経緯などお話を伺いました。
目次
- 導入のきっかけは近くの銭湯の閉店
- フロント奥のランドリー室。1セットでも稼働は順調
- 洗剤を使わない洗濯と完全キャッシュレス
- 海外旅行者9割、客室稼働率はなんと98%
- 日本を満喫する欧米旅行者はミニマリスト
- 宿泊者向けランドリーソリューション「wash+ Comfort」
- ホテルアクセス情報
導入のきっかけは近くの銭湯の閉店
導入のきっかけは近隣で営業していた銭湯の閉店でした。銭湯に併設していたコインランドリーがあり、旅館から3~4分の近くにあったため、洗濯したい方はそちらへご案内していました。ただ時代の変化で銭湯が閉店してしまい、近隣のコインランドリーは10分ほどかけ大通りを渡る必要もあるため利便性が悪くなってしまいました。
コロナも明けて海外旅行者が増えてくるタイミングもあり、利便性の面からも館内にランドリーを導入することを検討したのがきっかけです。
次に導入するとなったときに考えたのが「どこに設置するか」です。
最初は客室を1つ減らし、そこにランドリールームを作ることを検討しました。ただ、客室階にあると音が響いてしまう可能性、またユニットバスを撤去して設備を改修する費用面で見送りました。
最終的に設置することにしたのは1階フロント奥のトイレ。元々男女別でトイレを設置していましたがジェンダーレスの観点からトイレを1つに。空いた場所に洗濯機・乾燥機を1セット導入することにしました。
フロント横のランドリー室。デザイン性で非日常感を演出
皆さまの中で宿泊施設に置いてあるコインランドリーのイメージはどのようなものでしょうか? 多くの方がイメージされるのは、家庭で使うサイズの洗濯機や乾燥機がずらーっと並んでいる様子ではないでしょうか。
旅行の醍醐味の一つは「非日常感」。1泊2日などのショートトリップなら荷物も少なくできますが3泊以上となると旅程の間に1度はランドリーを使いたくなるもの。
その時に使うランドリーが「日常」を思いだしてしまうものだったり、不満を抱えるものだったら。せっかくの楽しい旅行の満足度が下がってしまいます。
エレクトロラックス・プロフェッショナルのホテルランドリーソリューションは北欧生まれのスタイリッシュなデザインで「非日常感」を損なうことなく旅行の質を高める演出をお手伝いします。
洗剤を使わない洗濯と完全キャッシュレス
今回導入いただいたホテルランドリーソリューション「wash+ Comfort」の特徴として
- 洗剤を使わない洗濯
- 完全キャッシュレスのランドリー
この2つが挙げられます。その点、導入してどのような印象を持ったか伺ってみました。
洗剤を使わない洗濯について
当旅館には欧米中心に多くの海外旅行者の方が宿泊いただいています。 今回導入したランドリーは無色無臭のアルカリ水を自動投入する仕組みなので、アトピー性皮膚炎や敏感肌の方の衣類を洗濯する方のことも考え、界面活性剤を使用せず肌に優しいことも安心してご利用いただけるきっかけになっていると感じます。
完全キャッシュレスのランドリーについて
完全キャッシュレスについては運用してみるとフロントへの問い合わせも少なく、利用方法や支払い方法についても問題なくご利用いただけている実感があります。
洗濯、乾燥の残り時間もスマートフォンで確認できるので洗濯物の長期滞留も少なく1台でも問題なく運用できています。
また完全キャッシュレスにしたことで集金業務もなく、スタッフへの負担もありません。
ランドリーの利用も予想以上で、夕方から夜にかけてはずっと利用いただいています。ビジネスホテルは普通(必須になってきている)にあるのを考えて、旅館にも導入するメリットを感じています。
海外旅行者9割以上、客室稼働率はなんと95%
旅館浅草指月の全客室は20室。他の記事でご紹介したホテルと比べ客室数は多くありません。取材に伺った9月時点での稼働率はなんと95%とのことでほぼ満室の状態が続いているとのこと。利用者の方の90%以上は海外旅行者。特に日本各所を2週間から1か月以上もかけて日本を旅する欧米からお客様が多いそうです。
日本を満喫する欧米旅行者はミニマリスト
当旅館に宿泊される方は2~3か月の長期にわたり日本全国を巡るロングステイのバックパッカーの方も多くおられるそうです。1週間程度の旅でも荷物が多くなりがちですが、2~3か月となると必要な荷物も変わってくるはず。着用する衣類も極力少なくし、各地の宿泊施設で設けられている洗濯室で洗ってまた翌日も着用。そんな「バックパッカー」の方のランドリー利用率は高いそうで、長旅で使った洗濯物をまとめて洗っている姿が多く見受けられます。
だからこそ今ランドリールームのリニューアルは意味があるのかもしれません。自分のお気に入りの服を少ない荷物で洗って使える、そのためには充実したレストランや客室だけでなく「充実したランドリールーム」。これが選ばれる理由の1つになりえると感じました。
宿泊施設向けランドリーソリューション「wash+ Comfort」
今回ランドリールームに導入した製品は株式会社wash-plusが宿泊施設向けに提供するランドリーソリューション「wash+ Comfort」。「コインランドリーwash+」の運営を通して全国で多くのランドリー運用の実績を持っており、宿泊施設向けランドリー「wash+ Comfort」はその技術を宿泊施設向けに最適化したものです。他のホテルランドリーとは一線を画す特徴がたくさん。特徴を見ていきましょう。
洗剤を使わない洗濯だから幅広い宿泊者に対応可能
wash-plusは、無色・無臭のアルカリイオン電解水「wash+ Water」を使用し、洗剤ではなくイオンの力で洗濯する特許技術を持っています。
洗剤を一切使用せずに高い洗浄・消臭力を実現し、合成化学物質も含まれないため、アトピー性皮膚炎や化学物質過敏症など肌が弱い方にも安心してご利用いただけます。すすぎで洗剤を洗い流す必要がないため、節水や汚水軽減で環境にやさしいだけでなく、洗濯時間が短くなるため顧客の”時間の有効活用”を叶える、利便性の高いランドリーです。
スマホを活用し旅行者の利便性を向上
QRコードをスキャンするだけでオンライン決済が可能。クレジットカードなどキャッシュレス決済に対応しているので、顧客の利便性を高めるとともにホテルスタッフの両替の手間を軽減し、フロント業務の工数軽減にも繋がります。
カメラでQRコードを取り込み
洗濯機利用画面。画面を見ながら操作していくだけなので簡単
支払方法。クレジットカードやPayPayなど幅広く対応
多言語表記でインバウンド対策とスタッフの負担軽減を実現
決済画面ではスマートフォンの言語設定に合わせて日本語、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)に表示されます。海外からのお客様にも簡単にお使いいただくことができ、ホテルスタッフの負担軽減につながります。
水資源の保護で持続可能な社会に貢献
洗剤を使わないため、従来の機器と比較して約30%少ない水量での洗濯を実現。水の使用量の削減、クリーンな排水による環境負荷の低減につながり、設置するだけで水資源の保護を実現しSDGsへの貢献度が高まります。今後も時代の変化に合わせて新たな機能を追加していく予定です。
宿泊施設向けランドリー「wash+ Comfort」:https://wash-plus.co.jp/comfort/
ホテルアクセス情報
旅館浅草指月
〒111-0032 東京都台東区浅草1丁目31−11
株式会社wash-plus(ウォッシュプラス)
住所:千葉県浦安市猫実1-9-5
宿泊施設向けランドリー「wash+ Comfort」:https://wash-plus.co.jp/comfort/
文責:大久保
導入事例
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