レストランやその他施設などにあるいわゆる「厨房」は、世界中で発生する食品廃棄物全体の、かなりの部分を占めています。推定年間統計によると、英国では、食品廃棄物の量は年間13億食に相当し、米国のレストランで発生する食品廃棄物の84%以上が最終処分場行きとなります。
北欧地域だけでも、すべての食品廃棄物のうち27%がホスピタリティー・食品産業に起因しているほか、日本では「本来食べられるのに捨てられる食品」として定義されている『食品ロス』 年間643万tのうち、事業系食品ロスが54.7%(352万t)を占めています。
専門家によると、2050年に世界人口90億人を養うのに十分な食糧を確保するためには、何か変化を起こす必要があると言われています。
安く買える旬の食材、その一種類の食材だけで、前菜からメイン、デザートまで3種類の料理をコース仕立てで用意するとしたら、どうでしょうか。良い食材を少しずつ、すみずみまで使い、大量の食品ロスを生み出すことなく、料理を仕上げ、提供することができるようになります。
このやり方で活かせるのは、野菜に限りません。高い調理技術とクリエイティビティを活かすことで、たとえば、安価な肉類や、あまりメジャーではない魚を、高級なメイン料理として登場させることも可能になります。
エレクトロラックス・プロフェッショナルは、業務用厨房機器の製造販売を手がけるメーカーとして、今後、より良い持続可能な社会の実現に向けて、食品ロスの問題に取り組んで参ります。