アプリやサイトで集荷時間や、洗い方、使用する洗剤などを指定するだけで、洗濯物を引き取りに来てくれて(もしくは郵送)、洗濯、乾燥を行い、丁寧に畳んで、指定時間に届けてくれるというランドリー代行サービス。
なかなかコインランドリーまで行く時間がない、畳むことが面倒、洗濯自体がストレス、という悩みを解決し、日々をより良いものにしてくれます。
特に、小さなお子様のいる共働き夫婦や、1人暮らしの方、出張が多く洗濯物が溜まりがちなビジネスマン、介護をしている方などに好評です。
このランドリー代行サービスについて、アメリカ・ソルトレイクシティの「ALSCO」配送部門責任者ボブ・ディラン氏は、円滑なサービス提供のためには「配送」にも、テクノロジーを取り入れていく必要があると述べています。
ランドリーの配送に必要な事
「ALSCO」はリネンやユニフォームのレンタル、クリーニング&デリバリーサービスを行う企業です。
ボブ・ディラン氏は、「ランドリー&リネンサービスの配送を行う上で最も重要なことは、安全かつ効率的に最高の製品とサービスを提供することです」と、述べています。
また、アメリカ・カリフォルニア「 Prudential Overall Supply」のオペレーションディレクターであるジェフ・ネルソン氏は、「完璧な仕上がりの製品を指定時間に完全に納品することは重要ですが、営業担当者が一人一人の顧客と、良いコミュニケーションを取ることも大切です」と、述べています。
ランドリードライバーのGPSの活用
ディラン氏が主張するのは、「今や、ドライバーの役割は集荷と配達だけにあるのではなく、サービスにある」という点です。
テクノロジーが進歩した今、必要とされるのは、安全性を重視しつつ、効率的に作業を行うツールだと述べています。ルート担当者は業務に当たっている間、顧客とのコミュニケーションの中で時間や配達先などを考えながら最も効率的な方法で、最高な状態の製品を届ける必要性があります。
そこに必要となってくるのが、ルートテクノロジーの要であるGPSプログラムです。
これまでのGPSの使い方は、顧客の配置に重点を置く場合が多かったのですが、これからは配達員がどのように動き、顧客と関わったかというデータも重要視されると言われています。
GPSがあれば、そのデータを元に顧客のニーズを予測し、在庫管理、製品の取り扱い、配送ルートの決定が可能です。
その実務的な部分がスムーズに進むと、スタッフにも顧客にも心の余裕が生まれ、より良いコミュニケーションを取る事ができるのです。
今、デリバリー業界に求められているものはテクノロジー
Prudential Overall Supplyでは、そのテクノロジー運用のための新たなポジションを設け、スタッフを雇用しています。
また、配送スタッフも雇用されると、テクノロジー、車両運転、顧客サービスについて約8週間のトレーニングを受け、仕事をスタートさせます。
一つ一つの作業に細かくこだわるか否かで、結果が大きく変わるという事を見据えた決断と行動は、さすが実力主義のアメリカのトップの技量です。
現代、デリバリー業界に求められているものはテクノロジーです。
テクノロジーを使い、効率的な作業を行う事で燃料も人件費も労力も下げられる上、顧客も質の高いサービスが受けられます。
今後も、ランドリービジネスにおけるテクノロジー活用に注目していきます。
参考サイト
Running Laundry Routes Effectively, Profitably, Safely (Part 1) Route-planning technology is much more advanced today
Alsco HP
Running Laundry Routes Effectively, Profitably, Safely (Conclusion)
Prudential Overall Supply