ボストン大学の生徒自治会であるBUYDSAが奨学金を得て生活している学生の経済事情を鑑みて、始めた取り組みの一環です。
BUYDSAが行った調査によると、学生たちが毎月洗濯でランドリー利用するために支払っているコストが10ドル以上にもなることが分かりました。
大学の奨学金や助成金を得て通っている生徒にとっては、かなりの高額になります。
ボストン大学内にある洗濯室に学生がメールリストに登録できるQRコードを設置する取り組みも始まりました。
スマホ1つで多くの学生が参加しやすくし、もっと多くのサポーターを増やす狙いがあります。
BUYDSAのアンソニー・ブオノ会長はボストン大学側に対して「学生から徴収している洗濯代は無意味なものであり、不当である」とする署名や請願書を送ると発表しました。
さらに、次の学期にはボストン大学側のランドリー費用の利用用途についても、公式にStuGovのサポートを得て、もしくは外部手段を通して大学側に直接調査を行うとしています。
StuGovはStudent Governmentの略称で、ボストン大学の学生団体のことを指します。
大学側が学生のランドリー費用から利益を得ているのか、大学設備などの維持費に使っているのかを調べて、今後どう動くかを判断していくようです。
コロナ禍でチャンス到来と前向きなBUYDSA
今までBUYDSAはランドリー費用の無償化キャンペーンを検討してきました。
「今回のコロナウイルスで契機がやってきた」とブオノ会長は語ります。
誰もがコロナ禍で経済的ストレスを抱えている今こそこのプロジェクトを動かすべきだと考えているからです。
ブオノ会長は「学生サポーターを集めるのも必要だが、Gpay(Greenwaidpay)アプリで学生が安全に現金やコインを利用せず、非接触でランドリーを利用できるようにする取り組みも視野に入れていきたい。」と話しています。
Gpay(Greenwaidpay)は日本で言うpaypayのようなもので、導入されれば、学生達がキャッシュレスでランドリーを利用することができます。
日本では、このような大学全体で大きな取り組みをしている大学生は見たことがありません。
多くの若者が民主主義を理解し、実践しているアメリカだからこそできる取り組みなのではないでしょうか。
ボストン大学学生全体が一丸となって、より良いものを作り出し、導入していこうという若者の前向きな意識の高さがうかがえます。
参考サイト
BU YDSA starts free laundry campaign for students
BU YDSA starts free laundry campaign for students – The Daily Free Press – Daily Free Press