売上の伸び悩みを解消!法人の新規事業のアイデア

売上の伸び悩みを解消するためにチャレンジしたい新規参入。これには独創的なアイデアを生かした異業種への参入がおすすめです。今回は、中小企業が抱える問題を解決するための対策として、新規事業参入の成功ポイントをご紹介。新しいビジネスモデルを模索する事業者は、ぜひ参考にしてください。

本業の周辺事業はオススメしない!今後の成長が期待できる異業種へ

中小企業が新しく別事業を始めるケースとして、多いのが周辺事業の立ち上げです。しかし、事業のテコ入れや起爆剤としての活用を目的に新規参入を模索する場合、本業に影響するリスクは小さくありません。なぜならその周辺業種も、本業と同じような課題を抱え、行き詰りが見られる可能性が高いからです。本業が抱える問題点を解決しないまま、周辺事業への参入で活路を見いだそうとしても、同じ障害にぶつかるリスクを無視できません。状況が好転するどころか、それによってコストや労力が増え、さらなる難題が降りかかることも予想されるのです。

突破口を見つけたいなら、周辺業種より異業種への参入をおすすめします。今後、成長が予想される市場の開拓にチャレンジし、収益が伸びれば、中核事業へも良い影響をもたらすでしょう。

異業種への参入方法は?

異業種への参入を考える場合、立ちはだかる問題が「参入障壁」です。参入障壁とは、「ある会社が未知の業界に新規参入するプロセスにおいて、障害となる壁」のこと。既存企業の持つ優位性や法規制などがそれですが、新規事業へのチャレンジに向け、参入障壁は避けて通れません。難しい問題をクリアするには、次のポイントを押さえ、事業に取り組む必要があります。

  • 世間の関心・ニーズをつかんだ事業アイデア
  • 独創的で差別感のある商品・サービス
  • 適切な販売チャネルの確保
  • ターゲット顧客に絞ったブランドの確立

新規参入を目指す中小企業の多くが、参入障壁にぶつかって立ち止まる課題。それは、「企画力の不足」「ステレオタイプ的な商品・サービス」「既存チャネルに依存したアプローチ」「ターゲット顧客への浸透不足」です。つまり、この4つの「不足」をカバーするにはどうすれば良いかという観点から対策を検討する必要があります。

多くの不足した課題を自社だけで補うには限界があるでしょう。そこで取り入れたいのが、異業種企業とのコラボ。戦略的な業務提携です。既存企業が持つ経営ノウハウや販売チャネルを生かしつつ、ターゲット顧客へのリーチにも成功すれば、障壁に足をすくわれるリスクも軽減できます。

 

人件費が割けない…無人店舗でも利益を上げる”無人店舗営業”のできる事業

コストを抑えながら収益を確保する経営戦略は、業種問わず多くの企業が重要視するテーマです。さまざまな必要経費のうち、負担割合の大きいのが人件費で、新たな事業を展開する場合、労働コストをかけない資金計画が求められます。
全く人件費をかけずに収益システムを生み出す方法と言えば、無人店舗の営業スタイルでしょう。分かりやすい例を挙げると、セルフのガソリンスタンドです。人件費を最大限抑えられるガソリンスタンドの経営方式として、急速に普及・拡大しました。しかし、法的な問題と、危険物を扱う業務の性質上、完全無人化でガソリンスタンドの運営はできません。人件費をゼロにできない以上、スタッフの確保と教育に多少のコストを見積もる必要があります。

このように、完全な無人店舗での営業スタイルを確立するにはさまざまなハードルがありますが、その問題をクリアして無人スタイルのビジネスモデルを確立した事業があります。それはコインランドリーです。すでに定着した感のあるコインランドリーの経営方式を見直すことで、無人店舗事業の理想スタイルも見えてくるでしょう。

コインランドリー運営のビジネスモデルは?

人件費がかからず、成長市場としても期待できるコインランドリー運営。この事業を始めるにはどれくらいの初期投資を必要とし、収益はどれくらい見込めるのでしょうか?

初期投資は?

立地条件や機器の設置台数にもよりますが、コインランドリー運営の初期投資はおよそ1,500万円前後と言われます。もっとも大きな割合を占めるのが洗濯機・乾燥機などの設備費用で、これが約1,000万円。これに内装費や電気工事費、給排水工事費、看板設置費などが上乗せされます。

売上の目安は?

店舗の規模が15坪くらい、洗濯機4~5台、乾燥機7~8台程度の規模で、1ヶ月の売上はおよそ60万円です。これに光熱費や賃料、雑費などが加わって30万円の経費がかかるとして、利益は30万円程度が見込めます。この売上を着実に継続できれば、1年で360万円、5年で1,800万円の利益ですので、5年のスパンでペイできる計算です。利回りにすると20%。これくらいの利回りをはじき出す投資ビジネスはそうありません。もちろん軌道に乗れば、の話ですが、成長力と可能性の面で大いに期待できるビジネスです。

終わりに

新しいビジネスへのチャレンジとその成功は簡単なことではありませんが、やり方次第では成長できるチャンスです。コインランドリー経営など、人件費も抑えられる成長市場を見つけて収益を確保できれば、本事業へもプラスに働くでしょう。緻密な事業戦略で組織の再生を図ってください。

売上の伸び悩みを解消!法人の新規事業のアイデア 2023-12-04T00:16:16+00:00 Electrolux Professional