コインランドリーの商圏調査でチェックすべきポイントは？
商圏とは、集客できる範囲のことを指します。お店を開く前に商圏について調べておけば、開店しても全く人が集まらないといった事態を防げます。商圏調査では何を重点的に確認すれば良いのかご紹介します。
1.人口
まず調査するのは人口です。商圏内にどれくらい人がいるのか調べておきましょう。しかし、人口がただ多ければ良いわけではありません。お店を利用してくれそうな方がたくさんいることが重要です。コインランドリーの主なお客様は、主に女性特に主婦です。そのため、主婦の多い場所に店を開けば、集客できる確率が上がります。
2.立地
立地の特性についても調べておきましょう。立地特性とは、周りにはどのような施設が多いのか、外から見えやすい場所にあるか、といった土地の条件のことを指します。どんなお店を開くときでも、立地の良さは売上に大きく関係します。できるだけ条件の良いところを選びましょう。立地が良いほど家賃は高くなりますが、中には一見すると人通りが少ないように見えて、実は抜け道として使われることの多い穴場物件もあります。
3.商圏バリア
商圏バリアについても確認しましょう。商圏バリアとは、山や線路のような、お店に行きにくくなる障害のことです。例えば、お店の近くに住んでいる方でも、間に山があれば気軽に来店できません。線路や川がある場合も同様です。商圏バリアを除いて出した商圏を「実勢商圏」と呼びます。出店する際は、実勢商圏を考えて場所を選ぶ必要があります。
4.周辺施設
商圏調査では、周辺の人が集まる施設も調べます。コインランドリーの場合、買い物に行くついでに利用する人がとても多いため、ショッピングモールやスーパー、デパートがそばにあると売上に大きく関わります。周辺にそのような施設があったら、来店者数や利用者数を調べておきましょう。
5.導線
導線とは、人が動くルートのことです。駅導線・購買導線・住宅導線・通勤導線といったものがあります。多くの人が使っている道の近くにお店を開けば、それだけ認知度が高くなります。店を開く前に、そのお店は導線の中にあるかどうか調べておきましょう。導線を調べる際は、実際にそのルートを歩いてみると、様子がよく分かります。
コインランドリー競合店の分析ポイント
市場調査とは、お客さんが求めているお店の情報を調べることを指します。市場調査に役立つのが競合店分析です。競合店を分析することで、どんなお店に人気があるのか、反対にどんなお店だとお客さんが入らないのかが分かります。できれば、商圏内にあるコインランドリーを自ら利用してみて、様子を調べましょう。
1.機械について
まずは機械について調べましょう。洗濯機や乾燥機が最新型の店舗は、お客さんに好まれます。また、コインランドリーには、家での洗濯が難しい布団や毛布を洗いに来る人や、平日に洗えなかった大量の洗濯物を持ってくる人が多く来ます。そのため、大型の洗濯機があるコインランドリーは重宝されます。競合店舗に行ったら、洗濯機と乾燥機の数・新しさ・大きさをチェックしましょう。新しくお店を開く際は、競合店舗よりも良い機械を置くことをおすすめします。
2.店内の様子
店内の様子がどのようになっているかも確認しましょう。コインランドリーのメイン客層は、独身男性から主婦に変わってきています。そのため、明るく清潔な店内が好まれます。店内が暗くないか、掃除は行き届いているかといったことをチェックしましょう。すでにあるお店があまり快適そうでなかったら、新しく快適さを売りにしたコインランドリーを作れば、お客さんを呼び込める可能性が高まります。
商圏の規模＋競合店の分析を元にした店舗展開
コインランドリーを開店するときは、商圏の規模や競合店を考慮しましょう。商圏の規模が小さいにも関わらず、大型の店舗を作っても売上の伸びは期待できません。反対に、商圏の規模が大きいところで小さいお店を開くと、たくさんお客さんが来ても洗濯機が足りなくなってしまうかもしれません。
競合店の分析も店作りに取り入れましょう。最新機種を入れる、明るい店内を目指すといったように、競合店との差別化を図れば、すでにコインランドリーが近くにあったとしても足を運んでくれる可能性が高まります。店舗展開は、商圏や競合店を調査した上で行いましょう。
おわりに
周辺の環境はコインランドリーの経営に大きく影響します。お店を開く前に、調査を丁寧に行いましょう。特に重要なのは、周辺住民や、通勤で側を通るのはどんな方が多いのかということです。近くにターゲットとなる人が多ければ、お客さんを増やしやすくなります。反対にコインランドリーを必要としている人が近くにいなければ、いくら良いお店にしても売上は伸びません。商圏調査や市場調査に力を入れて、人気のコインランドリーを目指しましょう。