「コインランドリー経営の年収っていくらなのかな?」と考える方もいるのではないでしょうか。コインランドリー経営は地域密着型ビジネスなので、リピーターがつきやすく、毎月安定した収入が期待できます。
しかし、初期投資やランニングコスト、売上を事前に把握していないと、想定する年収を得られない可能性があります。土地を活用した事業にコインランドリー経営を選んだことを後悔する場合があるため注意が必要です。
そこで本記事では、コインランドリー経営の年収と初期費用、ランニングコストを紹介します。本記事を読むと、年収を上げる手法がわかるため、ミスせずに最短で収入を増やすことにつながります。経営ノウハウやアイデアを学べるように、お客様事例を記載しておりますので、ぜひ参考にしてください。
コインランドリー経営の年収
コインランドリー経営の平均年収は、300〜400万円ほどであり、月収は約30〜40万円です。ただし、店舗の立地や大きさ、経営形態が個人経営かフランチャイズなのかによって、年収は変わります。
ここでは、個人経営とフランチャイズの収益性の違いをそれぞれ比較しながら解説します。
- ・個人経営の場合
- ・フランチャイズ経営の場合
それぞれ見ていきましょう。
個人経営の場合
個人経営は利益率が高い経営形態です。加盟金やロイヤリティが不要なので、人件費や水道光熱費、家賃などを除けば、残りはすべて利益になります。そのため、フランチャイズ店舗と同数の利用者を集めた場合、年収が高いのは個人経営です。
ただし、個人経営はフランチャイズと違って加盟会社からノウハウやアイデアを提供されないため、開業・経営についてのサポートがありません。その結果、うまく集客ができず、コインランドリー経営の平均年収を下回る可能性があるでしょう。個人経営で安定した年収を得るには、住宅地や商業施設の近くの土地を選び、利用者のニーズに合わせたコインランドリーを設計することが大切です。
フランチャイズ経営の場合
フランチャイズ経営は、加盟金や保証金、ロイヤリティを支払う必要があるため、個人経営に比べて利益率が低い経営形態です。加盟金を50〜100万円、保証金を約100万円、ロイヤリティを売上の5〜10%を支払わなければなりません。
そのため、コインランドリー経営の平均年収である300〜400万円を得るには、個人経営より集客力を高め、キャッシュフローを改善する必要があります。ただし、フランチャイズ経営は本部から経営ノウハウを得られるため、効率的な経営が行えるでしょう。経営に失敗したくない方は、開業時からノウハウを得られるフランチャイズ経営を検討してみてください。
コインランドリー経営の費用
コインランドリー経営の初期費用とランニングコストの金額と内訳を紹介します。
初期費用
コインランドリー経営の初期費用は、2,000万円〜2,500万円です。以下は内訳と費用です。
開業に必要な設備・投資 | 内訳 | 費用 |
工事費 | ・内外装工事
・看板取りつけ ・賃貸契約の保証金等 |
700万円〜 |
コインランドリー機器一式 | ・洗濯機1台
・洗濯乾燥機2台 ・大型乾燥機2台 ・2段式乾燥機3台 ・スニーカーランドリー ・管理システム等 |
1,300万円〜 |
フランチャイズ加入費用 | ・加盟金
・保険料 |
150万円〜 |
※15〜20坪の小型店を想定
初期費用は個人経営よりフランチャイズのほうが、加入費用がかかるため、150万円ほど高くなります。初期費用を抑えたい方は、個人経営としてコインランドリーを開業しましょう。
ランニングコスト
コインランドリー経営のランニングコストは、月30万円ほどです。内訳は以下の通りです。
- ・家賃:13万円〜
- ・水道/光熱費:15万円ほど
- ・雑費:3万円ほど
- ・人件費:3万円ほど
- ・ロイヤリティ(フランチャイズ経営のみ):売上の5〜10%
なお、オーナー自身が管理をするならば人件費はかかりません。また、自己所有のテナントがある場合、家賃は不要です。工夫次第でランニングコストは下げられます。
コインランドリー経営で年収を上げる3つのポイント
コインランドリー経営で年収を上げる3つのポイントは、以下の通りです。
- ・ニーズのある立地に店舗を構える
- ・コストパフォーマンスのよい洗濯機を使用する
- ・独自の設備を導入する
順番に解説します。
1. ニーズのある立地に店舗を構える
ニーズのある立地に店舗を構えると、利用者が増加しやすいため、年収が上がることが期待できます。以下はニーズのある立地の事例です。
- ・住宅街の近く
- ・商業施設の近く
- ・周囲に集合住宅がある
人が集まりやすい場所にコインランドリーを設置すると、見込み顧客の絶対数が増えます。商業施設の近くで開業すると、利用者は買い物のついでにコインランドリーに立ち寄りやすくなります。ただし、店舗を建てるときは、建築の可否を確認しましょう。居住用住宅のみ建築できる地域には、コインランドリーを建てられません。
2. コストパフォーマンスのよい洗濯機を使用する
コストパフォーマンスのよい洗濯機を使用すると、ランニングコストを抑えられます。以下の要素がある洗濯機の使用を心がけてください。
- ・省エネ
- ・回転率が高い
- ・メンテナンスが少ない
省エネ性能により1ヶ月の水光熱費を2〜3万円抑えられるならば、年間24〜36万円の経費を削減できます。経費を削減すると、キャッシュフローが改善し経営が安定するでしょう。エレクトロラックス・プロフェッショナルでは、最先端の省エネ設計をした洗濯機/乾燥機を用意しているため、ランニングコストの削減に貢献できます。製品カタログは以下のリンクから無料でダウンロードできるので、ぜひ確認してみてください。
3. 独自の設備を導入する
独自の洗濯機/乾燥機を導入すると、競合他社と差別化ができます。大容量の洗濯機だけでなく、ペット用やダウン用、布団用などの洗濯機を設置してみてください。他店にない洗濯機を使用すると、遠方から利用者を呼べる可能性があります。
また、顧客の幅が広がることや、季節によって利用者が増加することにつながります。たとえば、ダウン用の洗濯機を導入すると、冬季前後の利用者が増えるでしょう。顧客ニーズに合わせて独自性のある洗濯機を導入することが、年収を上げるポイントです。
コインランドリー経営をする3つのメリット
コインランドリー経営をする3つのメリットは以下の通りです。
- ・節税効果が見込める
- ・収益が安定しやすい
- ・高い収益性を誇る
順番に解説します。
1. 節税効果が見込める
国税庁によると、400㎡までの更地を貸付事業以外の事業用の宅地にすると、相続税評価額が80%軽減されます。たとえば、相続税評価額5,000万円の更地にコインランドリーを建てると、その価値は1,000万円に変わります。
また、コインランドリー事業の節税効果は、他の土地活用ビジネスに比べて高いです。アパート/店舗貸付などは、400㎡までの相続税評価額が50%軽減されます。コインランドリー経営に比べて、節税効果が6割ほどしかありません。
高い節税効果が期待できるのは、コインランドリー経営の大きなメリットです。
参考:No.4124 相続した事業の用や居住の用の宅地等の価額の特例(小規模宅地等の特例)
関連記事:コインランドリー経営で大幅節税
2. 収益が安定しやすい
コインランドリー経営は収益が安定しやすい堅実なビジネスです。その理由としては、リピーターがつきやすいこと、不景気の影響を受けにくいことの2つが挙げられます。
洗濯は人間の生活に必要不可欠な作業です。そのため、コインランドリーは定期的に利用され、結果的にリピーターがつきます。また、飲食店やアミューズメントパークのように、不景気で利用者が減少するビジネスではないため、安定した収益が手に入ります。
3. 高い収益性を誇る
コインランドリー経営の収益性が高い理由には、以下3点が挙げられます。なお、以下は個人経営の事例です。
- ・人件費がほとんどかからない
- ・ランニングコストが低い
- ・加盟金やロイヤリティが必要ない
コインランドリーは無人経営なので、人件費がほとんどかかりません。また、自己所有の土地やテナントならば、必要経費は水道光熱費と仕入れ費用だけです。個人経営の場合、フランチャイズの加盟金やロイヤリティが不要です。コインランドリー経営は、高い粗利率を確保でき、利益を生み出しやすい事業といえます。
コインランドリー経営は儲からない?年収がアップしたお客様事例を紹介
コインランドリー経営の年収がアップしたお客様の事例を2つ解説します。
- ・A様の場合
- ・B様の場合
成功事例のアイデアやノウハウを、自分の経営に落とし込むことで、失敗しにくい経営ができます。ぜひチェックしてください。
A様の場合
A様は定期的なイベントの開催と、SNSを活用して洗濯の楽しさを伝えることで、集客に成功しました。また、立地と商圏を考えて出店したことで、多くのお客様に利用されています。
A様の店舗では月の平均売上150万円(梅雨時期:200万円)、月収110万円を達成しています。売上とランニングコスト、初期費用は以下の通りです。
- ・売上:月150万円(年1,800万円)
- ・ランニングコスト:月35〜40万円
- ・初期費用:3,000万円
A様はSNSを駆使した集客と、ニーズのある土地選びを重要視して、安定的な売上を立てました。日々の業務も清掃と集金だけのため負担が少なく、今後も新たな出店を検討しているようです。
B様の場合
B様は、外から洗濯機がよく見えるように、間口を広くした店舗を設計しました。周囲からコインランドリーだと早く認知されるようになり、リピーターを獲得しました。その結果、B様の店舗は、平均売上が90万円(梅雨時期:120万円)を越えます。
以下に売上とランニングコスト、初期費用をまとめています。
- ・売上:月90万円(年1,080万円)
- ・ランニングコスト:20〜30万円
- ・初期費用:2,000万円
お客様にコインランドリーを認知してもらえる店舗設計をした結果、安定的な売上を立てました。B様は当初、無人店舗で不安があるようでしたが、安定的に収益を上げられたことから、もっと早くコインランドリー経営を始めればよかったと述べています。
コインランドリー経営の始め方5ステップ
コインランドリー経営の始め方を、以下の5ステップで紹介します。
- ・経営形態を決める
- ・コインランドリー会社に相談する
- ・市場調査を行う
- ・店舗の準備をする
- ・保健所に必要書類を提出する
コインランドリーを開業する際に参考にしてみてください。
1. 経営形態を決める
まずは、経営形態を個人経営かフランチャイズにするかを決める必要があります。個人経営の場合、加盟金やロイヤリティがかかりません。初期費用やランニングコストを抑えられます。
フランチャイズの場合、加盟金やロイヤリティがかかりますが、本部から経営ノウハウを提供されます。利益率を最大化させたい方は、個人経営が向いているでしょう。コインランドリー経営のサポートがほしい方は、フランチャイズがおすすめです。
2. コインランドリー会社に相談する
経営形態を決めたら、コインランドリー会社に相談して、設備の購入やフランチャイズへの加盟を検討しましょう。フランチャイズの加盟金やロイヤリティの条件は、会社ごとに異なります。複数社に依頼して比較することが大切です。
個人経営だと設備を揃えるだけなので、コインランドリー会社に相談する必要はありません。ただし、どのような洗濯機器が必要なのかわからない方もいるでしょう。そのような方は、エレクトロラックス・プロフェッショナルが展開する省エネ性能に優れた北欧ブランドの洗濯機/乾燥機をご確認ください。
3. 市場調査を行う
コインランドリーを開店するために市場調査を行うことが必要です。以下5つのポイントを調査してください。
- ・住民の属性(お子さん連れ/独身など)
- ・住宅地までの距離
- ・競合店舗の立地
- ・競合他社の顧客数
- ・人通りの多い道路に面した土地
競合他社の立地や顧客数を調査すると、自社の売上を推測できます。また、どのような人が住んでいるかがわかると、ニーズに沿った設備を揃えることが可能です。その上で、人通りの多い道路に面した土地に店舗を構えると、利用者の増加につながります。
4. 店舗の準備をする
ニーズのある土地を見つけたら、店舗の準備をしてください。想定される利用者の属性や数に合わせて、店舗の大きさや洗濯機/乾燥機の種類を決めましょう。たとえば、お子さんが多い地域ならば、キッズスペースがあると、親御さんは利用しやすくなります。
また、車での利用者が多いならば、広い駐車場が必要です。利用者のニーズを満たし、顧客満足度が最大化される店舗作りを実施すれば、売上の増加につながるでしょう。
5. 保健所に必要書類を提出する
コインランドリーを経営するには、保健所に届け出が必要です。用意する書類は以下3種類です。
- ・コインオペレーションクリーニング施設開設届
- ・構造設備の概要書類
- ・洗濯機などの配置がわかる図面
上記の書類を保健所に提出して、検査をクリアすると、コインランドリーを開業できます。なお「コインオペレーションクリーニング施設開設届」は、保健所のWebサイトからダウンロードできます。
コインランドリー経営の年収は300〜400万円!安定した収益がほしい方におすすめ
コインランドリー経営の年収は300〜400万円です。初期費用は2,000〜2,500万円なので、7〜10年ほどで元金を回収できます。初期投資を回収すると、手残り金が増えるため、金銭的に余裕のある生活ができるでしょう。
ただし、コインランドリー経営のノウハウや経験がないために、何から始めればよいのかわからない方もいるでしょう。そのような方は、エレクトロラックス・プロフェッショナルにご相談ください。当社では、コインランドリー経営を始める方に向けて、失敗しないためのノウハウを提供する無料セミナーを開催しています。以下のリンクからお気軽にお申し込みください。