「コインランドリー経営はどのくらい儲かるの?」と考えていませんか?
売上や経費がわからないままコインランドリー経営をすると、初期投資の回収に時間がかかり「資金繰りが悪化した…」と悩むことになるでしょう。経営に失敗せず儲けるためには、初期費用やランニングコスト、年収を把握することが大切です。
本記事を読むと、コインランドリー経営の市場規模や年収、経費などがわかります。また、安くない投資だからこそ失敗したくない方のために、無料のセミナーや有料コンサルティングをご案内していますので、ぜひ最後までお読みください。
コインランドリー業界の市場規模
コインランドリー業界の市場規模は約1,000億円です。洗濯業界全体の市場規模は約5.2兆円なので、コインランドリー市場は全体の2%を占めます。内訳は以下の通りです。
- クリーニング市場:4,000億円
- コインランドリー市場:1,000億円
- 家事での洗濯:4.7兆円
90%ほどが家庭用洗濯機を利用しています。今後、コインランドリー市場が減少するかと感じる方もいるでしょう。しかし、家庭用洗濯機とコインランドリーの棲み分けはできており、参入余地はあるといえます。コインランドリーは、ダウン用や布団用、ペット用といった洗濯機を導入して、家庭用洗濯機と差別化しているためです。
また、クリーニング施設が激減していることも参入余地がある理由として挙げられます。クリーニング施設は1992年には約5万店舗ありましたが、2017年には2.3万店舗まで減少しました。その結果、クリーニングの利用者がコインランドリーに流入し、コインランドリー店舗は激増しています。
関連記事:コインランドリー市場は5.2兆円規模のブルーオーシャン
コインランドリー経営は儲かるのか?年収相場を紹介
コインランドリー経営の売上と利益を、以下にまとめました。
売上 | 利益 | |
年収 | 600〜800万円 | 300〜400万円 |
月収 | 60〜80万円 | 30〜40万円 |
日収 | 2万円 | 1万円 |
年収相場は300〜400万円ほどです。その要因としては、人件費がかからないため利益率が高いことや、景気に左右されず継続的に収益を得られやすいことが挙げられます。ただし、個人経営なのかフランチャイズなのかによって、毎月のランニングコストが変わります。その結果、利益に差が出ることを理解しましょう。
儲かるコインランドリーを経営するためのコツ5つ
コインランドリー経営で儲けるためのコツを5つ紹介します。
- ニーズの高い土地を選ぶ
- 大きな駐車場を確保する
- インターネット上の評価を高める
- 定期的にチラシを配布する
- コストパフォーマンスのよい設備を導入する
それぞれ順番に解説していきます。
1. ニーズの高い土地を選ぶ
コインランドリー経営で儲けるためには、ニーズの高い土地を選ぶことが重要です。たとえば、住宅街や商業施設の近くでコインランドリーを経営すると、利用者がコインランドリーに立ち寄りやすいでしょう。
コインランドリーの利用者は、自宅から直接行くか、買い物のついでに立ち寄るケースが多いとされています。。住宅街や商業施設の近くに店舗を構えると、アクセスしやすいので、結果的に利用者が増えるでしょう。。利用者の行動や習慣を把握して、ニーズの高い土地を選ぶことがポイントです。
2. 大きな駐車場を確保する
大きな駐車場を確保すると、自動車でコインランドリーに訪れやすくなります。コインランドリーの洗濯機は、家庭用洗濯機に比べて大容量を洗えるのが特徴です。利用者は一度に大量の洗濯物を運ぶケースがあるので、自動車で来る可能性が高くなります。
洗濯機1台につき、ひとつの駐車スペースがあると、お客様が停車スペース不足に困ることなく利用できます。大きな土地を利用したり、他施設と駐車場を共有したりすると駐車場を確保しやすいでしょう。
3. インターネット上の評価を高める
コインランドリーで儲けるためには、インターネット上の評価を高めることも大切です。コインランドリーに限らず、多くの人は店舗を選ぶときに、口コミやレビューを参考にするケースが多いためです。
店内にGoogle Mapで高評価をお願いするような張り紙をすると、よい口コミを得られる可能性があります。家族が多い地域ならば、店内に遊べるスペースがあると満足度が高まり高評価につながるでしょう。ただし、レビューの報酬として割引やサービスを提供するのは、Googleの規約に違反するので注意してください。
4. 定期的にチラシを配布する
コインランドリーの商圏(半径2km)に住む方にチラシを配布すると、利用者の増加につながる可能性があります。チラシを定期的に配布すると、近隣住民にコインランドリーのメリットやサービスを認識させられるためです。
チラシには、ダウンや布団を洗えるメリットや、利用者にティッシュや石鹸を配布するといった独自のサービスがあることを記載するとよいでしょう。コインランドリーを利用するメリットを提示すると、利用者が増加して売上が上がる可能性があります。
5. コストパフォーマンスのよい設備を導入する
コストパフォーマンスに優れる機器を導入すると、ランニングコストを削減できます。たとえば、省エネ性能に優れた洗濯機やメンテナンスの少ない洗濯機などを使用すると、水道光熱費や人件費を抑えることが可能です。
ただし、省エネ機器は値段が高いケースがあります。初期費用がかかっても、毎月の利益率を高めたい方に省エネ機器はおすすめです。なお、エレクトロラックスでは、省エネ性能に優れた洗濯機を販売しております。ご興味のある方は、製品カタログや会社案内等の資料を配布しているので、ぜひダウンロードしてご覧ください。
儲かるコインランドリー経営を始め方3ステップ
コインランドリー経営の始め方は以下の3ステップです。
- 経営方針を決める
- 市場調査からニーズに合わせて店舗を整備する
- 開業届を保健所に提出する
それぞれ見ていきましょう。
1. 経営方針を決める
まずはコインランドリー会社に相談して経営方針を決めます。経営方針を把握する上で重要になるのが、初期費用やランニングコストです。初期費用が自己資金を上回るならば、導入機材はリース契約にするとよいでしょう。
一方、機材を購入してランニングコストを抑えるのもおすすめです。また、個人経営にするかフランチャイズにするかも重要です。フランチャイズだとロイヤリティを支払う必要があります。自己資金と経費を計算して経営方針を決めてください。
2. 市場調査からニーズに合わせて店舗を整備する
経営方針を決めたら、市場調査をしてニーズを把握しましょう。ニーズに応じた店舗設計をすると、利用者が増えます。犬や猫を飼っている世帯が多い地域ならばペット用の洗濯機は需要があります。、住宅地エリアならば家族向けの大型洗濯機を設置するとよいでしょう。
また、キッズスペースを設置すると、お子さん連れの主婦に喜ばれます。、競合店舗との差別化にもつながるでしょう。ニーズに合わせた店舗作りをすると、地域住民に愛されるコインランドリーになります。
3. 開業届を保健所に提出する
店舗の準備を終えたら、保健所に届け出を出しましょう。必要書類は以下の3種類です。
- コインオペレーションクリーニング営業施設開業届け
- 構造設備の概要書類
- 洗濯機などの配置がわかる図面
「コインオペレーションクリーニング営業施設開業届け」は、保健所のホームページからダウンロードできます。上記3つの書類を提出後、保健所の検査をクリアすればコインランドリーをオープンできます。
コインランドリー経営を行うメリット3つ
コインランドリーを経営する3つのメリットは、以下の通りです。
- 相続税の節税につながる
- ランニングコストが低い
- 利回りがよい
順番に解説します。
1. 相続税の節税につながる
更地の土地にコインランドリーを建てると、相続税を節税可能です。国税庁の「小規模宅地等の特例」によると、400㎡までの更地を貸付事業以外の事業用の宅地にすると、相続税評価額が80%軽減されます。
たとえば、1,000万円の更地に、コインランドリーを開店させると、相続評価額が200万円になります。土地を相続する方の負担を減らせるので、土地の活用方法を探しているならばコインランドリー経営がおすすめです。
2. ランニングコストが低い
コインランドリーはランニングコストが低く、売上の50%ほどを利益として残せます。コインランドリーの経費は、おおむね以下の通りです。
- 家賃:13万円〜
- 水道/光熱費:12万円程度
- 雑費:3万円程度
- 人件費:3万円程度
毎月30万円ほどのコストがかかります。ただし、オーナー自らが管理をすれば人件費は0円です。自己物件ならば家賃もかかりません。なお、フランチャイズ契約をすると、毎月ロイヤリティを支払う必要があります。
3.利回りがよい
コインランドリー経営の利回りは、12〜15%とされています。利回りとは、投資額に対する年間収益の割合を指します。たとえば、3,000万円を12%で運用すれば、年間360万円の収入を得ることが可能です。
上記からコインランドリーの元金は、およそ10年で回収できます。一般的に不動産の賃貸の利回りは3〜5%とされているので、コインランドリー経営は利回りがよく投資対象として優れています。土地活用を検討されている方は、ぜひコインランドリー経営を始めてください。
コインランドリー経営を行うデメリット・注意点3つ
コインランドリー経営のメリットを把握できたら、デメリット・注意点も理解しておきましょう。デメリット・注意点は以下3つです。
- 高額な初期費用が必要である
- 犯罪にあうリスクがある
- 開業する土地次第では稼げない可能性がある
コインランドリー経営で失敗しないためにもチェックしてください。
1. 高額な初期費用が必要である
コインランドリー経営をするには、高額な初期費用が必要です。小型店といわれる15〜20坪ほどのコインランドリーでも、初期費用は2,000〜2,500万円ほどかかります。初期費用の内訳は、以下の通りです。
開業に必要な設備・投資 | 内訳 | 費用 |
コインランドリー機器一式 | ・洗濯機1台
・洗濯乾燥機2台 ・大型乾燥機2台 ・2段式乾燥機3台 ・スニーカーランドリー ・管理システム等 |
1,300万円~ |
工事費など | ・内外装工事
・看板取りつけ ・賃貸契約の保証金等 |
700万円~ |
なお、コインランドリー機器をリース契約にして揃えると、初期費用を抑えられます。初期費用にハードルの高さを感じる方は、ぜひリース契約を検討してみてください。
2.犯罪にあうリスクがある
コインランドリーは基本的に無人経営です。スタッフが常駐していないので、店内の備品や両替機の金銭を盗まれる可能性があります。そのため、防犯対策を行うことが大切です。監視カメラを設置したり、警備会社に防犯セキュリティを依頼したりしましょう。
窓ガラスや洗濯機の扉を割られると、復旧費用がかさみますし、営業を中止しなければならない恐れもあります。また、損失補償のために、オーナー自身が損害保険会社で手続きをする必要もあります。売上を守り、損害を防ぐためにも防犯対策を念入りにしましょう。
3.開業する土地次第では稼げない可能性がある
土地によってはコインランドリーで稼げない可能性があります。たとえば、コインランドリーをオープンする土地が「人口の少ない田舎の土地」や「コインランドリーを建てられない土地」ならば、開業を検討し直しましょう。
人口が少ない場合、コインランドリーの利用者が少なくなりやすく、初期費用の回収に時間がかかる恐れがあります。また、土地には「用途地域」というルールがあり、地域に応じて建てられる建物が制限されています。コインランドリーを建てられないエリアがあるので、土地選びには注意してください。
コインランドリー経営でよくある質問
コインランドリー経営でよくある質問に回答します。具体的な内容は以下3つです。
- コインランドリーの1日の売上はいくらですか?
- コインランドリー経営に向いている人はどのような人ですか?
- 開業資金0円で始めるのは厳しいですか?
順番に回答していきます。
コインランドリーの1日の売上はいくらですか?
コインランドリーの1日の売上は、およそ2万円です。うち経費が半分ほどなので、利益は1万円ほどです。ただし、売上は曜日によって異なります。
コインランドリーは、土日が混むとされています。平日に洗濯物を溜めておき、土日にまとめて洗濯すると予想されるためです。平日に比べて土日の売上は高いといえるでしょう。
コインランドリー経営に向いている人はどのような人ですか?
コインランドリー経営に向いている人は、以下の通りです。
- 土地を所有している人
- 安定的なビジネスをしたい人
- 手軽にできるサイドビジネスを探している人
更地を貸付事業以外の事業用の宅地にすると、相続税を節税できるため、土地の所有者はコインランドリー経営がおすすめです。また、コインランドリーは景気に左右されにくく、継続的に利用されやすいので安定したビジネスモデルです。。無人経営ができるので、本業をしながらでもコインランドリーを経営できます。
開業資金0円で始めるのは厳しいですか?
コインランドリー経営を開業資金0円で行うのは不可能です。ただし、開業時の金銭的な負担を減らす方法はあります。具体的には以下の方法です。
- リース契約をする
- 補助金や助成金などの融資を受ける
- 中古洗濯機/乾燥機を購入する
融資をもらうと投資資金が増えるので、開業時に金銭的な余裕が生まれます。さらにリース契約や中古機器の購入により、出費を減らせるでしょう。。結果、金銭的な余裕が生まれるので、投資のハードルが下がります。
事前準備をしっかり行い儲かるコインランドリーを経営しよう
コインランドリー市場規模は1,000億円ほどあり、市場も伸びつつあります。コインランドリー経営をすると、300〜400万円ほどの年収が想定できるため、土地活用の手段として最適です。
ただし、コインランドリー経営がはじめての方は、ノウハウがなく一体何から始めたら良いのかわからない方もいるのではないでしょうか?そのような方は、ぜひエレクトロラックスにご相談ください。
エレクトロラックスでは、コインランドリー経営を検討されている方に向けて、成功の秘訣やノウハウを提供する無料セミナーを開催しています。以下のリンクからお気軽にお申し込みください。