コインランドリーは洗濯ネットOK?乾燥機がネット禁止な理由も解説

洗濯ネットを使うと、型崩れや色落ちしやすい衣類を洗濯する際、傷みを抑えられます。コインランドリーに持っていけば、洗濯物を仕分けやすくなったり、衣類のダメージを抑えたりできるでしょう。

しかし、乾燥機を使う際は、洗濯ネットが使えません。本記事では、洗濯ネットをコインランドリーで使うメリットや注意点、実際に洗濯ネットを使う場合の流れをご紹介します。

コインランドリーで洗濯ネットを使ってもいい?

コインランドリーで洗濯ネットを使ってもいい?

コインランドリーでは、洗濯ネットが使用できます。傷みやすい衣類を守ったり、見られたくない衣類を隠したりと、用途はさまざまです。ただし、乾燥機に入れる際は、ネットから出してください。

洗濯ネットをコインランドリーで使う際は、次のポイントに注意しましょう。

  • 洗濯機は使用OK
  • 乾燥機・洗濯乾燥機では使用禁止

洗濯機は使用OK

コインランドリーの洗濯機でも、洗濯ネットを使用できます。装飾品が付いた衣類や、デリケートな素材を洗濯する際は、洗濯ネットに入れて洗いましょう。

コインランドリーの洗濯機は、家庭用洗濯機よりも回転力や洗浄力が強いため、汚れが落としやすくなっています。しかし、洗濯物が絡まりやすく、傷みやすいのが難点です。型崩れや色落ちしやすい衣類は、洗濯ネットに入れて保護しましょう。

また、洗濯物をネットに入れることで、仕分けがしやすくなります。忘れ物予防にもなるので、ご家庭にある洗濯ネットを活用するのがおすすめです。

乾燥機・洗濯乾燥機では使用禁止

コインランドリーの乾燥機や洗濯乾燥機では、洗濯ネットを使えません。理由は、次の3つです。

  • ネットが燃える・溶ける
  • 乾きムラができやすい
  • シワができやすくなる

大半の洗濯ネットは、ポリエステルやポリウレタン製です。一般的な網目状の洗濯ネットはポリエステル、クッション性があるタイプにはポリウレタンが使われています。いずれも熱に弱いため、乾燥機に入れてはいけません。

コインランドリーの乾燥機は、ガスを利用して温風を送るタンブラー乾燥機です。このような乾燥機は、内部の温度が70〜80℃になります。洗濯ネットを入れると燃えたり、溶けたりする恐れがあるため、乾燥の前に洗濯ネットを外しましょう。

また、洗濯ネットに洗濯物を入れたまま乾燥すると、十分に乾きません。乾燥機は、洗濯物をドラムで回転させながら、洗濯物全体に温風を届ける仕組みです。しかし、洗濯ネットに入れたままでは、温風がまんべんなく行きわたらないため、乾きムラができるでしょう。

さらに、ネットに入れた状態だと、衣類がドラム内部で動かず、シワができやすくなります。シワを伸ばしたい場合は、洗濯ネットを外すのがおすすめです。

コインランドリーで乾燥機を使う際は、別記事も参照してみてください。

関連記事:コインランドリーの乾燥機の使い方は?温度や料金・時間の目安などを解説

コインランドリーで洗濯ネットに入れるもの6つ

コインランドリーで洗濯ネットに入れるもの6つ

コインランドリーで次のようなものを洗濯する際は、洗濯ネットを持っていきましょう。

  • デリケートな素材の衣類
  • ビーズ・ボタンが付いている衣類
  • 柄物・色付きの衣類
  • 靴下・下着
  • 毛布
  • 敷布団・こたつ布団

デリケートな素材の衣類

ニットやレース素材などの衣類は、洗濯機で傷みやすくなっています。洗濯機内で他の洗濯物と絡まったり、こすれたりしないよう、洗濯ネットに入れるのがおすすめです。

ただし、店舗によってはデリケートな素材の衣類を洗濯できないケースもあります。店舗内の表示を見て、ニットやおしゃれ着などの洗濯が禁止されていないか確認しましょう。

デリケートな素材の衣類は家庭用洗濯機で洗濯するか、手洗いでの洗濯を推奨します。コインランドリーは、自宅の洗濯機が使えない場合の手段としましょう。

ビーズ・ボタンが付いている衣類

ビーズやボタンなどが付いた衣類も、洗濯ネットが必須です。コインランドリーの洗濯機は回転が強いため、ネット無しで装飾品の多い衣類を洗濯すると、取れたり引っかかったりする恐れがあります。

装飾品が洗濯機の内側に入り込むと、故障のリスクもあるので、洗濯ネットで対策しましょう。ビーズやボタンが取れてしまった場合に備えて、細かい網目のネットをおすすめします。

柄物・色付きの衣類

デニム類や柄物・色物も、洗濯ネットに入れるのがおすすめです。このような衣類は、色落ち・色移りしやすくなっています。洗濯機で脱水をする際、衣類同士が触れるのを防ぐため、ネットに入れておきましょう。

また、白い衣類や色の薄い衣類と分けて洗濯すると、色移りしにくくなります。コインランドリーで洗濯する際は、2つ以上の洗濯機を使うとよいでしょう。ただし、混雑する時間帯に洗濯機を複数使うのは難しいため、空いている時間帯を狙うのがおすすめです。

靴下・下着

靴下や下着なども、洗濯ネットに入れるとよいでしょう。このような衣類は、肌触りをよくするため、通常の衣類よりも柔らかい素材が使われます。また、他の衣類と絡まりやすい形状をしているので、ネットに入れて絡まりを防止するのがおすすめです。

下着類の中でも、女性用の下着は洗濯ネットが必須になります。ホックやワイヤー、ゴムが入っているため、絡みやすく傷みやすいためです。下着類を洗濯する際は、下着用の円柱型洗濯ネットを使いましょう。

コインランドリーで下着を洗濯しなければならない場合は、ネットに入れることで覗き見を防止できます。下着以外にも、プライベートな衣類はネットに入れて、見られにくくするのがおすすめです。また、盗難防止対策にもなるでしょう。

下着を洗濯する際の注意点は、別記事で詳しく解説しています。

関連記事:コインランドリーで下着は洗える?洗濯のやり方や注意点を解説

毛布

毛布の洗濯にも、洗濯ネットは必須です。ネットなしで毛布を洗濯機に入れると、洗濯中にねじれたり、摩擦で毛羽立ったりします。大きめの洗濯ネットや、毛布用の洗濯ネットに入れて、傷みを防ぎましょう。

毛布をネットに入れる際は、同じ幅で折り返しながら重ねていく屏風たたみにするのがおすすめです。キレイにたたむことで、毛布全体に水や洗剤が行きわたるため、汚れが落ちやすくなります。ひもで結んだり、ひも付きのネットを使うのも効果的です。

洗濯ネットを使わずに毛布を洗濯した場合、傷みやすくなったり、洗濯機の中で偏ったりします。水を吸った毛布は重いため、回転が不安定になり、アラームが鳴るでしょう。洗濯機が故障するリスクもあるため、毛布はネットに入れてから洗濯するのがおすすめです。

毛布の洗濯時は、別記事も参考にしてみてください。

関連記事:毛布はコインランドリーで洗える?洗い方や料金・時間の目安を紹介

敷布団・こたつ布団

敷布団やこたつ布団を洗濯する際は、ひもで縛るか、専用の洗濯ネットが必要です。ネットに入れないまま洗濯すると、中綿が偏ったり、糸がほつれたりします。丸めてから洗濯ネットに入れるか、ひもで縛ってから洗濯しましょう。

近年は、縛らなくても洗濯できるキルティング加工の敷布団も増えています。キルティング加工された敷布団やこたつ布団は、中綿が糸で固定されているため、偏ることがありません。

また、布団類を洗濯する際は、敷布団専用コースのある洗濯機がおすすめです。一般的な洗濯コースよりも水量や回転数が多いため、分厚い布団の汚れが落ちやすくなるでしょう。

敷布団を洗濯したい場合は、別記事をチェックするのがおすすめです。

関連記事:敷布団のコインランドリーでの洗い方は?料金やメリットも解説

コインランドリーで洗濯ネットを使うメリット

コインランドリーで洗濯ネットを使うメリット

コインランドリーで洗濯ネットを使うと、次のような利点があります。

  • 小物をまとめて洗える
  • 洗濯物へのダメージを減らす
  • 洗濯物が見えにくくなる

小物をまとめて洗える

小物を洗濯ネットにまとめることで、取り出しが楽になります。バラバラの状態で洗濯すると、洗濯槽内に分散して、回収に手間がかかるでしょう。運が悪いと、洗濯槽内に忘れ物をするリスクもあります。

下着や靴下類などの小物は、洗濯ネットでまとめるのがおすすめです。忘れ物を予防できたり、見られたくないものを人目から隠せたりします。また、小物が洗濯機の隙間に入り込んで、故障するリスクも避けられるでしょう。

洗濯物へのダメージを減らす

洗濯ネットには、衣類を傷みにくくする効果もあります。洗濯物が洗濯槽で絡まったり、こすれたりすると、生地が傷むでしょう。しかし、洗濯ネットに入れることで、衣類同士の摩擦を減らせます。

薄手の生地や、シルクのようなデリケートな生地、デニムのように色移りしやすい衣類は、洗濯ネットに入れましょう。また、女性用下着のように、絡まりやすいものもネットに入れるのがおすすめです。

洗濯物が見えにくくなる

コインランドリーに衣類を持っていく際は、見られたくないものを洗濯ネットで隠しましょう。下着や靴下のように、プライベート性が高いものを洗濯する際は、洗濯ネットで隠すのがマナーです。

また、洗濯ネットを利用すると、盗難防止効果も期待できます。ネットで隠すことで、洗濯物を物色されにくくなるでしょう。合わせて、店舗から離れずに見張っておけば、盗難に遭うリスクは低くなります。

洗濯ネットを使う際の注意点

洗濯ネットを使う際の注意点

洗濯ネットを使う際は、次のポイントに注意しましょう。

  • たたんで入れる
  • 洗濯物を入れすぎない
  • 適切なサイズのネットを使う
  • 定期的に交換する

たたんで入れる

洗濯ネットに衣類を入れる際は、キレイにたたみましょう。たたんでからネットに入れることで、衣類にシワが付きにくくなります。また、水や洗剤が隅々まで行きわたるため、汚れも落ちやすくなるでしょう。

たたむ際は、汚れのひどい部分を表側にします。コインランドリーの洗濯機は、家庭用洗濯機よりも洗浄力が強いものの、奥まった部分の汚れはキレイに落ちません。汚れがしっかり落ちるよう、たたんでからネットに入れましょう。

洗濯物を入れすぎない

洗濯ネットに衣類を入れる際は、衣類1着につき、ネットを1枚使うのがおすすめです。大きめのネットにまとめて洗濯物を入れると、ネットの中で衣類が絡んだり、洗いムラができたりします。衣類のダメージを防げないので、1着ずつ別のネットに入れましょう。

コインランドリーに行く際は、自宅で洗濯ネットに衣類を詰めてから、持っていくと便利です。衣類の出し入れがスムーズに行えるため、混雑する時間帯でも、他の人にストレスをかけにくくなります。

適切なサイズのネットを使う

洗濯ネットのサイズは、衣類に合わせて選びましょう。ネットのサイズは、次の3種類です。

サイズ 寸法(cm) 用途
50×60 コート・セーターなど
30×40 Tシャツ・ワイシャツなど
20×20 下着・子ども服など

また、洗濯ネットによって、網目のサイズも異なります。汚れをしっかり落としたい衣類には粗い目のネットが、隠したい衣類には細かい目のネットがおすすめです。下着用・布団用など、特定の洗濯物専用のネットもあるため、積極的に活用してみてください。

定期的に交換する

洗濯ネットの寿命は、1年程度です。洗濯物同士の摩擦や絡まりを防ぐため、何度も使ううちに傷んできます。ほつれや破れのあるネットでは、洗濯物へのダメージを防げないため、定期的に交換しましょう。

また、ネット本体だけでなく、ファスナーも要注意です。ファスナーを覆う布が取れると、洗濯物や洗濯槽を傷つけるリスクがあります。開閉できなくなる恐れもあるので、ファスナーが破損した洗濯ネットも交換が必要です。

コインランドリーで洗濯ネットを使う際の4ステップ

コインランドリーで洗濯ネットを使う際の4ステップ

コインランドリーで洗濯ネットを使う場面を、手順に沿ってシミュレーションしてみましょう。次の4ステップに分けて解説します。

  1. 洗濯ネットに洗濯物を分ける
  2. コインランドリーに持っていく
  3. 洗濯機にかける
  4. ネットを外して乾燥機にかける

1.洗濯ネットに洗濯物を分ける

洗濯ネットに洗濯物を詰めるタイミングは、コインランドリーに行く前がおすすめです。自宅で洗濯物を分類して、それぞれネットに入れましょう。傷みやすい衣類を分けたり、下着や靴下をまとめたりすると、管理しやすくなります。

事前に衣類を詰めておくと、コインランドリーの店舗で洗濯物を見られにくいです。下着や靴下などをコインランドリーで洗濯する場合は、ネットに詰めてから店舗に向かうとよいでしょう。

2.コインランドリーに持っていく

洗濯ネットに分けた衣類を、大きめのカバンに入れましょう。コインランドリーの店舗で中身を見られるリスクがあるため、透明なカバンや、薄手のカバンはおすすめできません。色の濃いものや、分厚い素材のものを選びましょう。

また、洗濯が終わったあとは、濡れた洗濯物を持ち帰る必要があります。紙製や布製のカバンよりも、耐水性のあるビニール製がおすすめです。

3.洗濯機にかける

店舗に到着したら、空いている洗濯機を探しましょう。衣類を洗濯機に入れ、ドアを閉めてから料金を入れると、洗濯が始まります。洗濯ネットを使う場合は、自動で乾燥される洗濯乾燥機(大きめでコース洗濯用のスイッチがついた機器)を避けてください。

洗濯中は、店舗を離れても構いません。しかし、洗濯物を放置するのはマナー違反にあたるため、終了までに戻りましょう。

4.ネットを外して乾燥機にかける

洗濯が終わったら、衣類を洗濯ネットから出しましょう。洗濯ネットに入れたまま乾燥機に入れると、発火したり溶けたりする恐れがあります。コインランドリー店舗の机を借りて、洗濯物をネットから出すのがおすすめです。

見られたくない下着や靴下は、ネットから出さずに持ち帰ります。このような衣類は乾燥機の熱に耐えられないため、自宅で干しましょう。

まとめ:コインランドリーで洗濯ネットを活用しよう

まとめ:コインランドリーで洗濯ネットを活用しよう

コインランドリーでデリケートな衣類や柄物、装飾品付きの衣類を洗濯する際は、洗濯ネットが必要です。洗濯ネットなしで洗濯をすると、傷みや色移りがひどくなったり、洗濯槽を傷つけたりするでしょう。

また、洗濯ネットには、洗濯物を隠す効果もあります。自宅で洗濯物をネットに入れて、コインランドリーの店舗に持っていけば、覗き見・盗難防止になるでしょう。コインランドリーで洗濯ネットを活用して、洗濯物を傷みや盗難から守ってみてはいかがでしょうか?

コインランドリーは洗濯ネットOK?乾燥機がネット禁止な理由も解説 2025-02-22T07:23:51+00:00 Electrolux Professional