「コインランドリーの乾燥機でダニは死なないの?」
「ダニ退治の方法は?」
このような悩みを抱いている方もいるのではないでしょうか?
衣類のダニを放置すると、アレルギーにつながる可能性があります。そのため、コインランドリーでダニ退治をする必要がありますが、何℃で乾かせばいいのかわからない方もいるでしょう。
そこで本記事では、コインランドリーの乾燥機でダニが死ぬ条件や退治方法、注意点、予防策などを紹介します。
本記事を読むと、ダニ退治の方法や他の衣類に移さない方法がわかり、健康的な生活につながるでしょう。
コインランドリーの乾燥機でダニが死ぬ条件
コインランドリーの乾燥機でダニが死ぬ条件は、低温(50〜60℃)で30分以上、または中温(60〜70℃)で乾燥させることです。
ダニは温度が60℃以上で一瞬、50℃以上だと約30分で死ぬとされているためです。
<ダニが生息できない環境>
温度 | ・50℃以上だと30分で死滅 ・60℃以上だと一瞬で死滅 |
湿度 | ・60%以下で繁殖できない ・50〜55%では生きられない |
参考記事:福島県|ダニを増やさないために
関連記事:コインランドリーの乾燥機の使い方は?温度や料金・時間の目安などを解説
コインランドリーの乾燥機以外でのダニ退治の方法5選
ダニはコインランドリーの乾燥機で退治可能です。しかし、衣類によっては乾燥機にかけられず、コインランドリーでのダニ退治が難しい場合があります。
そこで本章では、コインランドリーの乾燥機以外でのダニ退治の方法を5つ紹介します。
- アイロンをかける
- 熱湯をかける
- 燻煙剤を使用する
- ダニ捕りシートを使う
- ダニ駆除スプレーをかける
それぞれ順番に見ていきましょう。
1. アイロンをかける
ダニはアイロンの熱で死滅させられます。アイロンの温度はダニが生息できる限界温度(約50℃)を、はるかに上回っているためです。
<アイロンの温度>
- 低温:約80~120℃
- 中温:約140~160℃
- 高温:約180~210℃
布団やカーペットのダニを退治する場合、スチームアイロンを使うのが効果的です。タンク内の水を蒸発させて、スチームを出しながらアイロンがけできます。
1㎡あたり20秒ほどのペースで、ゆっくりとアイロンをかけることがポイントです。
2. 熱湯をかける
ポットで温めたお湯を、洗濯前に衣類にかけるとダニ退治できる可能性があります。
ただし、熱湯の温度が60℃以上になるようにします。ダニは60℃以上だと一瞬で死滅するためです。
熱湯をかける際には、火傷の危険性があるため、手にお湯がかからないようにしたり、周りに人がいないか確認したりしましょう。
また、コインランドリーで衣類に熱湯をかけるのは現実的ではないため、自宅でかけてから洗濯機に入れる必要があります。
3. 燻煙剤を使用する
燻煙剤の使用も、ダニ退治に有効な手段です。
燻煙剤とは、加熱によって薬剤を煙霧状にし、拡散させる製品です。ゴキブリやダニ、ノミに薬剤を直接接触させたり、吸入させたりして退治できます。
まず部屋の中央に燻煙剤をセットして、薬剤を噴出させます。その後、1〜2時間ほど戸を閉め切って放置すると、薬剤を部屋の隅々まで行き渡らせることが可能です。
使用後はダニの死骸を取り除くため、掃除機をかけます。また、布団や衣類にかかっている場合は、ブラッシングや天日干しをする必要があります。
4. ダニ捕りシートを使う
ダニ捕りシートでも、ダニを退治できます。ダニが好む環境に設置して誘き寄せ、粘着シートで捕らえることが可能です。
ダニの数を少しずつ減らすことができ、捕獲数も確認できます。また、死骸が残らないため、掃除機をかける必要がないメリットもあります。
置き場所は布団やベッド、カーペットの近くで、生活の邪魔になりにくいところがよいでしょう。薬剤の散布に抵抗がある場合は、ダニ捕りシートで地道に退治していく必要があります。
5. ダニ駆除スプレーをかける
布団やベッド、ソファなどのダニがついていそうな場所に、ダニ駆除スプレーをシュッと吹きかけると、退治できる可能性があります。
ただし、スプレーを吹きかけて、ダニを死滅させると死骸が残るため、掃除機で吸う必要があります。ダニの繁殖を予防する効果もあるため、清潔な環境を簡単に作れるでしょう。
また、スプレータイプは、持ち運んで使えるため、コインランドリーでもダニ退治ができます。他の利用者にスプレーがかからないように注意しながら使用しましょう。
コインランドリーの乾燥機以外のダニ対策
ダニ対策として、生息しにくい環境を作り出すことが重要です。
<ダニが生息しやすい環境>
・室温が20〜30℃で湿度60%以上の高温多湿な環境 ・フケや垢、髪の毛、食べカスなどの餌がある場所 |
つまり、風通しが悪かったり、掃除されていなかったりする部屋には、ダニが生息しやすいといえます。そこで本章では、ダニが生息しやすい環境をなくすための方法を2つ紹介します。
- 定期的な換気により湿度を調整する
- 清掃を頻繁に行って餌をなくす
コインランドリーの乾燥機を利用する機会が少ない方は、ぜひ採り入れてみてください。
定期的な換気により湿度を調整する
ダニ対策として、定期的な換気により湿度を調整することが大切です。
ダニは湿度60%以上の高温多湿な環境を好み、湿度50〜55%では生きられないとされています。換気により部屋の湿度を下げると、ダニが繁殖しない環境を作り出すことが可能です。
2時間に1回(1回あたり5〜10分)は換気を行い、湿度計を使って湿度を調整しましょう。また、複数の窓や扉を開けて空気の通り道を作ると、湿度を効率的に調整できます。
清掃を頻繁に行って餌をなくす
ダニ対策の2つ目は、頻繁な掃除により餌をなくすことです。
ダニはフケや垢、髪の毛、食べカスなどを餌としています。掃除機だけでなく、雑巾で汚れを丁寧に拭き取ったり、粘着ローラーを使ったりして、細かなゴミを取り除くことが大切です。
床は3日に1回、布団は1週間に1回ほどを目安に掃除しましょう。また、シーツや枕カバーをこまめに交換すると、ダニの繁殖を予防できます。
とくに梅雨は、高温多湿になりやすいので、より入念な清掃が大切です。
洗濯乾燥でダニ退治する際の3つの注意点
洗濯乾燥でダニ退治する際の注意点を、3つ解説します。
- ダニは洗剤では死なない
- ダニは天日干しでは死なない
- ダニは洗濯では落とし切れない
注意点を把握すると、誤ったダニ退治の方法を避けられ、効果的な対策を打てるようになるでしょう。
1. ダニは洗剤では死なない
ダニは生命力が強く、洗剤につけ置きした場合でも数日間は死なない可能性があります。
独立行政法人 環境再生保全機構の洗濯実験によると、約10,000匹のチリダニがついたタオルを洗剤水が入った洗濯機で洗ったところ、回収した6,123匹のうち4,140匹が生き残ったそうです。
回収したダニの約70%が生存していました。そのため、ダニは洗剤を使っても死なない可能性があります。
2. ダニは天日干しでは死なない
ダニは天日干しでは死なないことにも注意する必要があります。
ダニは60℃以上で一瞬、50℃以上でも30分も生きていられません。夏の天日干しでは、衣類の表面温度は約40℃までしか上がらないため、ダニを死滅させられないでしょう。
熱に弱い衣類で、自然乾燥しか乾かす手段がない場合は、ダニ駆除スプレーや燻煙剤などを使うことがポイントです。
3. ダニは洗濯では落とし切れない
ダニは洗濯だけでは、落とし切れません。
前述した独立行政法人 環境再生保全機構の実験でも、約10,000匹のチリダニうち、回収できたのは6,123匹でした。つまり、洗濯機で洗っただけでは、ダニは約40%しか落とせないことになります。
また、回収した6,123匹のうち4,140匹が生き残っていたので、1,983匹は死骸でした。
そのため、洗濯だけでは生きているダニや死骸を取り除けないため、掃除機での吸引もセットで行う必要があります。
コインランドリーの乾燥機で他の衣類にダニを移さない方法
コインランドリーの乾燥機で他の衣類にダニを移さない方法は、次の2つです。
- 衣類を乾燥し切った状態にする
- 乾燥後にダニ退治スプレーを使用する
ダニを除去したいのに、他の衣類に移したら意味がありません。ダニの繁殖を防ぐために、しっかりチェックしましょう。
衣類を乾燥し切った状態にする
他の衣類へダニを移さないためには、乾燥させ切ることが重要です。
ダニは湿度50〜55%では生きられません。また、50℃以上で乾燥機にかけると約30分で死滅するとされています。
乾燥機を中温(60〜70℃)以上でかけて、入念に乾かすと繁殖の予防につながるでしょう。
そのため、以下の乾燥の目安時間より少し長めに乾燥させるようにしてみてください。乾燥機の時間は、10分単位で硬貨を入れて決められます。
<衣類の乾燥に必要な時間>
洗濯物 | 乾燥の目安時間 |
衣類 | 5〜60分 |
毛布 | 60〜70分 |
掛け布団 | 80〜90分 |
こたつ布団 | 90〜110分 |
羽毛布団 | 100〜110分 |
スニーカー | 40〜60分 |
カーペット | 80〜90分 |
乾燥後にダニ退治スプレーを使用する
乾燥後にダニ退治スプレーを吹きかけることも、他の衣類に移さないためのポイントです。
たとえば、乾燥機をかける時間が、50℃で30分以内だと、ダニが生き残ってしまう可能性があります。衣類を乾かしたあとに、保険としてダニ駆除スプレーをかけると、死滅する確率が高まるでしょう。
ただし、ダニ駆除スプレーを吹きかけすぎると、衣類が濡れてしまうので注意が必要です。
コインランドリーの乾燥機でダニが死なないことに関するよくある質問
コインランドリーの乾燥機でダニが死なないことに関するよくある質問に回答します。
よくある質問は以下の3つです。
- 布団乾燥機でダニの死骸は取れますか?
- コインランドリーの乾燥機だけでダニは死にますか?
- ダニは40℃で何分で死にますか?
コインランドリーを利用する前に疑問点をなくして、効率よくダニを除去しましょう。
布団乾燥機でダニの死骸は取れますか?
布団乾燥機でダニの死骸は取れません。
布団乾燥機の温度は、60℃以上になることがほとんどです。ダニを死滅させられますが、死骸を吸い取るわけではありません。
そのため、布団乾燥機で乾かしたあとは、掃除機でダニを吸い取って除去する必要があります。
コインランドリーの乾燥機だけでダニは死にますか?
ダニはコインランドリーの乾燥機だけで死滅させられます。
ダニは50℃以上で30分、60℃以上の環境下では一瞬で死にます。そのため、50℃以上の温度であれば、乾燥機だけでダニを殺すことが可能です。
しかし、設定温度が低い場合は、乾燥機だけでダニを殺すことが困難です。その場合は、ダニ駆除スプレーやアイロンを使う必要があります。
ダニは40℃で何分で死にますか?
乾燥機の温度が40℃の場合、ダニを死滅させることは何分かけても難しいでしょう。一般的に40℃でダニを死滅させるには2〜3週間かかるとされているためです。
ダニを死滅させるには、少なくとも50℃以上で約30分乾燥させる必要があります。また、衣類が熱に弱く乾燥機にかけられない場合は、燻煙剤やダニ駆除スプレーを使って退治します。
まとめ
コインランドリーの乾燥機でダニを死滅させることは可能です。ダニは50℃以上で30分、60℃以上だと一瞬で死にます。また、衣類が乾燥機にかけられない場合は、アイロンや燻煙剤、ダニ駆除スプレーなどで退治する必要があります。
複数の手段を駆使すると、どのような衣類についていてもダニを退治できるでしょう。もしコインランドリーの乾燥機でダニを退治したい方は、ぜひエレクトロラックス・プロフェショナルをご検討ください。
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