コインランドリーの料金は、クリーニングよりもお得です。自分で洗濯・乾燥を行うので、衣類や毛布、布団を安価で洗濯できるでしょう。
本記事では、コインランドリーの料金相場や、安く利用するコツを解説します。洗濯物の種類別料金相場や、決済手段もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
コインランドリーはクリーニングよりお得!
コインランドリーは、クリーニングに比べて料金が安く設定されています。クリーニング店は洗濯・乾燥・仕上げの過程をすべて委託できる代わりに、料金が高めです。また、仕上げまでに1週間程度かかるケースもあり、日常的に着る衣類の洗濯に向きません。
一方のコインランドリーは、自分で洗濯をするため、料金を安く抑えられます。業務用洗濯機・乾燥機を使えるので、家庭用洗濯機よりも仕上がりがキレイです。「クリーニングは高くて使えない」とお悩みの方は、コインランドリーを利用してみましょう。
【機種別】コインランドリーの料金相場
コインランドリーに設置された洗濯機・乾燥機の料金相場を、次にまとめました。
機種 | 料金相場 | 所要時間 |
洗濯機 | 300~1500円 | 20~30分 |
乾燥機 | 100円 | 6~10分 |
洗濯乾燥機 | 800~1800円 | 60~70分 |
スニーカーランドリー | 300~400円 | 30~40分 |
洗濯機
コインランドリーで洗濯機のみを使う場合、料金相場は次の通りです。
容量 | 料金相場 |
5~10kg | 300~500円 |
11~16kg | 500~800円 |
17~24kg | 1,000~1,200円 |
25~32kg | 1,100~1,500円 |
洗濯機の料金設定は、店舗や料金によって異なります。容量が小さい洗濯機は、料金が安いので、少し多めに洗濯物を詰め込んでしまいたくなるでしょう。しかし、洗濯物を詰め込みすぎるとキレイにならないので、容量以上の洗濯物を入れるのはおすすめしません。
大人ひとり当たりの洗濯物は、1.5kgほどです。一般的なコインランドリーの洗濯機は、1度に6〜8kgの洗濯物を洗えるので、ひとり暮らしなら約5日分を洗濯できる計算になります。
また、近年の洗濯機は、洗剤を自動で投入してくれます。料金には洗剤・柔軟剤の代金も含まれているので、自分で洗剤を持っていく必要はありません。
そのため、洗剤代を節約したい方や、お気に入りの洗剤を使いたい方は、少し古めの洗濯機を探しましょう。
乾燥機
コインランドリーの乾燥機を使う際は、次の料金が目安になります。
容量 | 料金相場 |
17kg | 100円/10分 |
30kg | 100円/6~9分 |
乾燥機の料金体系は、乾燥する時間によって変わります。100円につき6〜10分乾燥できるので、乾燥したい時間分の料金を入れましょう。また、乾燥中や終わった後に、追加で料金を入れても構いません。ただし、仕組み上返却ができないので、入れすぎには注意しましょう。
通常の衣類であれば、20〜30分で乾ききります。デニム生地やジーンズなど、乾きにくいものは、40〜50分ほど乾燥が必要です。布団やカーペットなど、さらに分厚い生地を乾燥させる場合は、60〜90分かかることもあります。
自宅の乾燥機を使う場合、電気代は1回50〜150円ほどです。したがって、コインランドリーの乾燥機は、家庭用より料金がかさみます。しかし、コインランドリーの乾燥機はタンブル乾燥(ガスで熱風を吹き付ける仕組み)なので、短時間でカラッと乾くのが利点です。
洗濯乾燥機
洗濯乾燥機は、洗濯機・乾燥機が一体化した機種です。料金相場は、次のようになります。
容量 | 料金相場 |
11kg | 800~1,200円 |
18kg | 1,000~1,400円 |
26kg | 1,200~1,800円 |
洗濯乾燥機の料金は、洗濯機・乾燥機を別々に使う場合よりも割高です。しかし、洗濯乾燥機には次のようなメリットもあります。
- 乾燥機への入れ替えが必要ない
- 役立つ機能が多い
- ドラム洗浄ができる
洗濯乾燥機は、洗濯・乾燥をワンストップで行うため、入れ替えの手間がありません。まとまった待ち時間を取りたい場合は、洗濯乾燥機の方が重宝するでしょう。
また、洗濯乾燥機には、洗濯機・乾燥機にない機能が搭載されています。直感的に操作できるタッチパネルや、キャッシュレス決済などが利用可能です。
加えて、洗濯前に2分間ほど洗濯機を回せる「ドラム洗浄」もできます。ドラム洗浄は、基本的に無料です。前の人が使った後、衛生面が気になる場合は、積極的に利用しましょう。
スニーカーランドリー
コインランドリーの機器には、靴を洗濯できる「スニーカーランドリー」もあります。料金相場は、次の通りです。
工程 | 料金相場 |
洗濯 | 200円~ |
乾燥 | 100円~/20分 |
スニーカーランドリーでは、綿素材や化学繊維、合成皮革などの靴を洗濯できます。洗濯機・乾燥機が上下に設置されており、それぞれ料金が必要です。ただし、革靴や長靴などの洗濯には対応していません。
洗濯機内にブラシが設置されているので、手洗いしたような仕上がりになります。また、乾燥機にかけることで、天日干ししたようにカラッと乾くでしょう。スニーカーのような薄手の靴なら20分、ハイカットシューズやバスケットシューズなど、厚手の靴なら40分ほど乾燥が必要です。
スニーカーランドリーについては、別記事でも詳しく解説しています。
関連記事:コインランドリーで靴が洗濯・乾燥できる!使い方や注意点を解説
【種類別】コインランドリーの洗濯・乾燥の料金相場
コインランドリーの料金は、洗うものによって変わります。種類別の料金相場を、次にまとめました。
洗濯物の種類 | 料金(洗濯・乾燥込み) | 所要時間 |
衣類 | 500~800円 | 50~60分 |
毛布 | 1,100~1,200円 | 60~70分 |
布団 | 1,000~2,500円 | 80~110分 |
カーペット | 1,400~1,500円 | 80~90分 |
衣類
日常的に着る衣類の洗濯・乾燥には、500〜800円かかります。Tシャツや肌着類など、乾きやすい衣類であれば、乾燥料金が安くなるでしょう。一方、ジーンズのような素材は乾きにくいため、追加料金がかかりやすくなります。
一度に多量の衣類を洗濯する場合は、大きいサイズの洗濯機・乾燥機を使いましょう。容量が小さい機種を選ぶと、洗濯物がキレイになりません。
毛布
毛布の洗濯・乾燥には、合計1,100円以上かかります。毛布のサイズ・数量によって料金が変わるものの、洗濯に500円、乾燥に600円ほど必要です。ポリエステルやアクリルなど、乾燥しやすい素材は乾燥時間が短く済むため、料金も安くなります。
一度に2〜3枚の毛布を洗濯する場合は、より大きい洗濯機・乾燥機を使うため、追加で数百円入れることになるでしょう。
乾燥料金を削減したい場合は、毛布を自宅に持ち帰り、天日干しする方法もあります。しかし、乾燥には最低2〜3時間かかるうえ、梅雨や冬のような日当たりの悪い季節は、さらに時間が必要です。
コインランドリーでの毛布の洗濯については、別記事でも解説しています。
関連記事:毛布はコインランドリーで洗える?洗い方や料金・時間の目安を紹介
布団
コインランドリーで布団を洗濯する場合は、1,000円以上必要です。敷布団やこたつ布団など、分厚い素材の洗濯には、洗濯・乾燥を合わせて最大2時間程度かかります。乾燥機の料金も、時間の分上がっていくでしょう。
布団の乾燥料金を節約するには、途中で布団を裏返すのがおすすめです。布団の全体に熱風が行きわたりやすくなるので、10分ごとに布団を裏返しましょう。裏返すたびに料金を入れれば、余分な料金も発生しません。
敷布団をコインランドリーで洗濯する方法は、別記事を参照してみてください。
関連記事:敷布団のコインランドリーでの洗い方は?料金やメリットも解説
カーペット
カーペットの洗濯・乾燥をすべてコインランドリーで行うと、料金は1,500円近く必要になります。小さめのカーペットなら600〜800円で洗濯が可能です。さらに大きいサイズのカーペットを洗う場合は、大きなサイズの洗濯機・乾燥機を使用するため、より高額になります。
乾燥機を使う場合は、1時間以上乾燥しましょう。料金も600〜1,000円は必要です。布団と同様に、途中で裏返すことで、効率よく乾燥できます。また、洗い上がりまで離席したい場合は、洗濯乾燥機の利用がおすすめです。
コインランドリーでのカーペットの洗濯については、別記事で詳しく解説しています。
関連記事:【失敗しない!】カーペットをコインランドリーで洗濯・乾燥する方法
料金を抑える5つのコツ
コインランドリーで料金を節約したい場合は、次の方法を試してみましょう。
- 洗濯だけ自宅で済ませる
- こまめに乾き具合を確認する
- 洗濯物を乾きやすくする
- 洗濯乾燥機を使わない
- 洗剤を自分で持っていく
洗濯だけ自宅で済ませる
コインランドリーで乾燥機だけを使えば、洗濯機分の料金を節約できます。自宅に洗濯機がある場合は、洗濯をしてからコインランドリーに持っていきましょう。濡れた洗濯物が、20〜30分でカラッと乾きます。
日常的に着る衣類を洗濯する場合、洗濯機の料金は300〜400円です。衣類を完全に乾かすと、乾燥時間は30分程度、料金が300円かかります。コインランドリーの利用料金が約半分になるため、利用頻度が高い方は、乾燥機だけ利用するのがおすすめです。
一方、自宅で洗濯をすると、濡れた洗濯物を運ぶことになります。濡れた洗濯物はずっしりと重いので、腕力がない方には、厳しい方法かもしれません。
こまめに乾き具合を確認する
乾燥機に料金を入れる際は、洗濯物の様子を見ながら、100円ずつ足すのがおすすめです。最初から400〜500円入れると、衣類がパリパリになってしまう可能性があります。あまり乾かしすぎると、素材を傷めてしまうかもしれません。
乾燥機を使う際は、洗濯物の様子を見ながら、料金を入れましょう。少しずつ料金を入れることで、乾燥のしすぎを防げます。また、乾燥しすぎることもないので、料金が無駄になりません。
熱に弱い素材を乾燥する際は、洗濯物の様子を見ながら乾燥しましょう。
洗濯物を乾きやすくする
乾燥機の利用時間を短くすると、料金を節約できます。乾燥時間の短縮には、次の方法が有効です。
- バスタオルを入れる
- 大きな洗濯物は途中で裏返す
- 熱の残った乾燥機を使う
- 容量が大きめな乾燥機を選ぶ
乾いたバスタオルを2〜3枚入れると、余分な水分を吸収してくれるため、洗濯物が短時間で乾きます。
また、布団や毛布のような大物を乾かす際は、途中で裏返すのが効果的です。分厚いものを乾燥すると、裏側まで熱風が届きません。途中で乾燥機から取り出し、裏返して入れ直すことで、両面を効率よく乾燥できます。
乾燥機を早く温めるには、前の利用者が使って間もない乾燥機を選ぶとよいでしょう。温まるまでの時間を短縮し、乾燥時間を長く取れます。
乾燥機に洗濯物を詰めすぎると、熱風が届かず、うまく乾燥できません。料金が安いからといって、無理に詰め込むと、仕上がりが悪くなります。洗濯物が多い場合は、大きめの乾燥機を選びましょう。
洗濯乾燥機を使わない
洗濯乾燥機の料金は、洗濯機・乾燥機を別々に利用した場合と比べて、割高です。乾燥には洗濯機よりも大きいドラムが必要になる関係上、洗濯乾燥機のドラムは、単独の洗濯機より大きめに設計されています。
ドラムが大きい分、水や洗剤を多く使うため、洗濯乾燥機の料金は高めに設定されているのです。布団や毛布など、洗濯・乾燥時間が長くかかるものは、別々に洗濯・乾燥した方がお得になるでしょう。
一方で、洗濯乾燥機には入れ替えが必要ないメリットもあります。入れ替えの手間を省きたい方や、長時間離席したい方は、料金が少し高くなってしまいますが、洗濯乾燥機を選ぶのがおすすめです。
洗剤を自分で持っていく
古いタイプの縦型洗濯機は、自分で洗剤を投入する必要があります。近年のコインランドリーでは、洗剤を自動投入する洗濯機が一般的であり、古いタイプの洗濯機を使う機会も少なくなりました。しかし、設備が古いコインランドリーには、残っているケースもあります。
洗剤はコインランドリーの自動販売機から購入可能ですが、料金を抑えたい場合は、自宅で使っている洗剤を持っていきましょう。また、お気に入りの洗剤を使いたい方は、あえて古いタイプの洗濯機を選ぶのもおすすめです。
コインランドリーで洗剤が必要かについては、別記事も参考にしてみてください。
関連記事:コインランドリーには洗剤を持っていくべき?持参するメリットや注意点を解説
コインランドリーではお札が使えない?
コインランドリーで料金を支払う際は、100円玉を使います。近年では、キャッシュレス決済に対応した店舗も増えたものの、お札は使えないケースが多いでしょう。コインランドリーの決済方法について、次から詳しく見ていきましょう。
100円玉を用意するのがおすすめ
コインランドリーでは、基本的にお札が使えません。ほとんどの機種で、100円玉のみが使えるよう設定されています。
コインランドリーを利用する際は、事前に100円玉を用意しましょう。必要分の100円玉がない場合は、コインランドリー店舗に設置されている両替機や、自動販売機を利用するのがおすすめです。
ただし、トラブルの原因にもなるため、コインランドリーの料金を支払う目的以外で両替機を使用することは避けてください。
近年はキャッシュレス決済に対応
近年は、キャッシュレス決済が使える洗濯機・乾燥機も増えました。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、キャッシュレス化・無人化の動きが、コインランドリー業界でも加速しています。
従来の両替機は、釣銭を手動で補充する手間がありました。しかし、キャッシュレス決済の導入により、完全に無人化した店舗も出ています。キャッシュレス決済に対応した店舗はまだ少ないものの、今後増えていくことが期待できます。
また、コインランドリー店舗によっては、現金チャージ式のプリペイドカードも利用可能です。プリペイドカードなら、お札も利用できます。
まとめ:コインランドリーをうまく使って料金を抑えよう
コインランドリーの料金は、クリーニング店よりも安価です。日常的な衣類の洗濯には、コインランドリーを利用しましょう。料金は店舗によって異なりますが、衣類であれば500〜800円で洗濯・乾燥が可能です。
コインランドリーをお得に使うには、乾燥機だけ利用したり、洗濯と乾燥を別々に行ったりするとよいでしょう。決済には100円玉を使う店舗がほとんどなので、事前に用意していくのがおすすめです。
初めてコインランドリーを利用する方は、安くするコツを抑えて、洗濯料金を節約しましょう。