コインランドリーを初めて利用する人や、布団・毛布などを洗濯したい人は、洗濯と乾燥に何分必要かわからないことも多いでしょう。待ち時間を有効活用するためにも、所要時間は事前に知っておきたいものです。
本記事では、コインランドリーの洗濯と乾燥にかかる時間や、時間短縮のコツを解説します。布団・毛布などの洗濯にかかる時間や、待ち時間の過ごし方も記載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
【ステップ別】コインランドリーの所要時間
コインランドリーでの洗濯・乾燥にかかる時間を、工程ごとにまとめました。
工程 | 所要時間 |
洗濯機の選定・準備 | 5~10分 |
洗濯 | 30~40分 |
乾燥機へ移動 | 5~10分 |
乾燥 | 30~60分 |
衣類の取り出し・仕上げ | 5~30分 |
合計 | 75~150分 |
1.洗濯機の選定・準備|5~10分
コインランドリーの店舗に到着したら、持ってきた洗濯物が無理なく入る洗濯機を探します。洗濯機に入れたときに、洗濯物の高さが、蓋のラインより下になるように洗濯機を選びましょう。
現金は100円玉しか使えない場合がほとんどなので、お札しかない場合は両替が必要です。コインランドリーによっては、キャッシュレス決済やプリペイドカードで料金を払えるケースもあります。
洗濯機に空きがあれば、5〜10分で終わるでしょう。しかし、空きがない場合は、洗濯が終わるまで30分ほど待つことになります。
2.洗濯|30~40分
洗濯機に料金を入れると、自動で洗濯が始まります。洗濯の所要時間は、30〜40分です。布団コースのように、特殊なコースを選んだ場合は、40分以上かかる場合もあります。
洗濯終了を知らせるアラームが鳴ったら、洗濯物を取り出せます。洗濯中は店舗を離れても構いませんが、洗濯物を放置しないよう注意しましょう。コインランドリー店では、洗濯が終わった洗濯機を他の利用者や従業員が開けて、洗濯物を取り出される場合もあります。
3.乾燥機へ移動|5分
洗濯機から洗濯物を取り出して、乾燥機に移しましょう。洗濯物の量が多く、抱えて運べない場合は、持ってきたバッグやコインランドリー店に設置されているカゴを使うのがおすすめです。
乾燥機に移動する作業は、5分で終わります。もし、乾燥機が埋まっている場合は、空くまで待ちましょう。
移動の手間を省きたい場合には、洗濯乾燥機が便利です。洗濯と乾燥を続けておこなってくれるので、移動の工程をスキップできます。
4.乾燥|30~60分
乾燥機に料金を入れて、乾燥を始めましょう。料金は機械の大きさによって異なりますが、10分100円の機種が大半です。大きめサイズの乾燥機では、7〜8分100円に設定される場合もあります。
乾燥時間は、衣類なら20〜30分、布団・毛布なら40〜50分に設定しましょう。布団や毛布など、長時間の乾燥が必要なものは、後から料金を追加するのがおすすめです。最初に200〜300円入れて、洗濯物の乾き具合を見ながら、100円ずつ料金を追加しましょう。
5.衣類の取り出し・仕上げ|5~30分
乾燥が終わったら、洗濯物を取り出して、バッグに詰めましょう。洗濯物を詰め替える際や、たたんで持ち帰る際は、コインランドリー店舗据え付けの机が便利です。
バッグに詰めて持ち帰るだけなら、5〜10分で済みます。しかし、洗濯物をたたむ場合は、やや時間がかかるでしょう。参考までに、1人暮らし用洗濯機で満杯量の洗濯物をたたんだ場合、所要時間は20〜30分でした。
【種類別】洗濯・乾燥にかかる時間と料金
洗濯物の種類によって、所要時間は異なります。種類ごとにかかる時間・料金の目安を、次の表にまとめました。
洗濯物の種類 | 所要時間 | 料金(洗濯・乾燥込み) |
衣類 | 5~60分 | 500~800円 |
毛布 | 60~70分 | 1,100~1,200円 |
掛け布団 | 80~90分 | 1,400~1,500円 |
こたつ布団 | 90~110分 | 1,800~2,200円 |
羽毛布団 | 100~110分 | 1,400~1,500円 |
カーペット | 80~90分 | 1,400~1,500円 |
靴 | 40~60分 | 300~400円 |
衣類
一般的な衣類を洗濯する場合、合計で50〜60分かかります。洗濯は、洗濯物の種類によらず、20〜30分で完了するでしょう。また、衣類4.5kgほどの場合、乾燥にも同程度の時間が必要です。6kg程度の洗濯物を洗いたい場合は、乾燥時間を10分ほど長くします。
デニム素材やジーンズなど、乾きにくい素材を洗濯する場合は、乾燥時間を伸ばしましょう。可能であれば、乾きにくい素材だけを分けて、40〜50分乾燥するのがおすすめです。
一方、肌着やTシャツのような素材なら、20分程度で乾きます。長時間乾燥させると、繊維にダメージを与えるので、乾燥時間は短めに設定するのがおすすめです。
毛布
毛布の洗濯・乾燥には、60〜70分必要です。通常の衣類より生地が分厚いため、しっかりと乾かすには時間がかかります。
毛布の乾燥は、除菌・消臭やダニ駆除に有効です。ダニは、50℃程度の温度下に20〜30分いると死滅するため、乾燥機にかけた方が清潔に保てます。また、ダニの死骸やほこりなども取り除けるので、押し入れにしまう前は乾燥機にかけるとよいでしょう。
乾燥機にかけた毛布は、ふっくらとした手触りになり、寝心地がよくなるのもポイントです。毛布の洗濯については、関連記事で詳しく解説しています。
関連記事:毛布はコインランドリーで洗える?洗い方や料金・時間の目安を紹介
掛け布団
掛け布団の洗濯・乾燥には、合計80〜90分かかります。中綿の水分を完全に抜くには、60分程度の乾燥が必要です。生乾きのままでは、カビや悪臭が発生するため、乾燥機でしっかりと乾かしましょう。
乾燥時間が60分と聞くと、長く感じるかもしれません。しかし、天日干しで掛け布団を乾かした場合、乾燥には天候によって数日かかることもあります。自宅で洗濯・乾燥をおこなうよりも、コインランドリーで洗濯・乾燥する方が効率的です。
こたつ布団
こたつ布団のサイズにもよりますが、洗濯・乾燥には90〜110分必要です。掛け布団や毛布よりも素材が分厚いため、一度の乾燥では裏側まで乾き切りません。乾燥の途中でこたつ布団を裏返して、裏側まで熱風が届くようにしましょう。
寒い季節が終わったら、こたつ布団を収納する前に、洗濯・乾燥するのがおすすめです。こたつに入っていると汗をかきやすいので、こたつ布団にも汗や皮脂が染みついています。放置すると悪臭の原因になるので、春頃になったら洗濯しましょう。
こたつ布団を洗濯するポイントは、別記事でも解説しています。
関連記事:こたつ布団はコインランドリーで洗える!料金や失敗しないコツを解説
羽毛布団
コインランドリーで羽毛布団を洗う際は、乾燥に80分、洗濯と合わせて100〜110分かかります。通常の洗濯コースでも問題はありませんが、「羽毛布団コース」がある場合は、積極的に利用しましょう。
また、羽毛布団はできるだけ単独で洗濯・乾燥するのがおすすめです。他の衣類と混ぜた場合、洋服のホックやファスナーが引っかかり、布団が傷つきます。引っかかりを防止するため、羽毛布団と衣類を分けましょう。
羽毛布団を洗濯する際のコツは、次の記事を参考にしてみてください。
関連記事:羽毛布団はコインランドリーで洗える?料金や時間、失敗しないコツを紹介
カーペット
カーペットの乾燥には、60分以上必要です。洗濯と合わせて、80〜90分程度かかります。カーペットのサイズが大きいと、さらに乾燥時間がかかるでしょう。2〜3畳サイズなら90分、6畳サイズ以上だと120分程度になります。
また、コインランドリーの洗濯機だけでは、頑固な汚れ・染みが落ちません。髪の毛や食べカスのような細かい汚れ落としも、洗濯機には不向きです。コインランドリーで洗濯する前に予洗いしたり、掃除機をかけたりしましょう。
カーペットの洗濯方法は、別記事でも解説しています。
関連記事:【失敗しない!】カーペットをコインランドリーで洗濯・乾燥する方法
靴
コインランドリーで靴を洗濯する場合は、靴専用の洗濯機「スニーカーランドリー」を使いましょう。洗濯機内にブラシが付いているので、靴の汚れを効率よく落とせます。通常の洗濯機に靴を入れるのは、一般的に禁止です。
スニーカーランドリーは、洗濯と乾燥を合わせて40〜60分程度かかります。薄い生地のスニーカーは、40分で洗濯・乾燥が可能です。しかし、ハイカットシューズやバスケットシューズのような厚手の靴は、合計60分程度かかるでしょう。
スニーカーランドリーの使い方は、別記事も参照してみてください。
関連記事:コインランドリーで靴が洗濯・乾燥できる!使い方や注意点を解説
コインランドリーで利用時間を短縮する6つのコツ
コインランドリーで利用時間を短縮したい場合は、次の方法を試してみましょう。
- 空いている時間帯を狙う
- 適切な容量の洗濯機・乾燥機を選ぶ
- 【洗濯】複数台を同時に使う
- 【洗濯】洗濯だけ家で済ませる
- 【乾燥】熱が残っている乾燥機を選ぶ
- 【乾燥】乾いたバスタオルを入れる
空いている時間帯を狙う
コインランドリーに行くなら、利用者が少ない時間帯を選びましょう。混んでいる時間帯に当たると、洗濯機・乾燥機がすべて使用中になり、順番待ちが必要になります。空いている時間帯を狙って、洗濯から乾燥までスムーズに終わらせましょう。
コインランドリーが空く時間帯は、午前中や夕食時(19〜21時)です。逆に、お昼から夕方までの時間帯は、利用者が多いのでおすすめしません。また、24時間営業のコインランドリーは、意外と深夜帯が混み合います。
適切な容量の洗濯機・乾燥機を選ぶ
洗濯機や乾燥機は、洗いたい洗濯物の量によって容量を変えましょう。洗濯機で洗える洗濯物の量は、洗濯機のドアに付いているラインで判断できます。ドアを閉めた際に、洗濯物の高さがライン以下になっていればOKです。
多めに洗濯物を持ち込む場合は、大きめの洗濯機・乾燥機を選びましょう。料金が安いからといって、小さい機種を選ぶと、かえって洗濯・乾燥の時間が延びます。料金もかさみやすいので、大きめの機種を選びましょう。
【洗濯】複数台を同時に使う
洗濯や乾燥の時間を短縮したいなら、同時に2台以上の洗濯機を使いましょう。洗濯物を分けることで、洗濯や乾燥の効率がよくなります。
小さい洗濯機・乾燥機に大量の洗濯物を詰め込むと、汚れが落ち切りません。結局、追加で洗濯する羽目になるので、最初から分けるのがおすすめです。
また、乾燥機にあまり多くの洗濯物を入れると、乾きにくくなります。洗濯物を多く持ち込む場合は、乾燥機を分けましょう。
【洗濯】洗濯だけ家で済ませる
家で洗濯機を回してから、コインランドリーで乾燥機を使うと時間がかかりません。衣類の乾燥なら20〜30分で終わるので、洗濯の待ち時間を削減できます。1〜2時間の空きが作れない人は、ぜひ試してみましょう。
また、梅雨時のような洗濯物が乾きにくい季節に、乾燥機だけ利用するのもおすすめです。明日着ていく服がないのに、雨で洗濯物が乾かないときは、コインランドリーで乾燥機を使いましょう。また、洗濯機分の料金を浮かせることもできます。
【乾燥】熱が残っている乾燥機を選ぶ
乾燥の時間を短縮したいなら、熱が残っている乾燥機を選びましょう。前の人が使ったばかりの乾燥機は、残熱があるので、乾燥機の温度が上がりやすくなります。乾燥にかける時間を長くとれるので、同じ時間でも乾きやすいでしょう。
とはいえ、自分が乾燥機を使うタイミングで、他の利用者が居合わせるかは運次第です。前の利用者がいればラッキー程度に考えましょう。
【乾燥】乾いたバスタオルを入れる
乾燥の際、乾いたバスタオルを入れると、乾燥が早くなります。衣類から出た水分をバスタオルが吸収してくれるので、普通に乾燥するより乾きやすくなる仕組みです。
また、バスタオルは乾燥機の中で広がるため、温風を効率よく受けられます。2〜3枚入れれば、乾燥時間を10分短縮できる可能性もあるので、待ち時間を減らしたい方におすすめです。また、乾燥時間が短くなることで、料金も少し安くなるでしょう。
コインランドリーの待ち時間はどう過ごす?
コインランドリーで洗濯・乾燥をしている間は、時間を持て余すでしょう。時間内に戻れば、店舗を離れても構いません。しかし、洗濯物を見られたくない場合や、盗難を警戒する場合は、店舗で待つことをおすすめします。
洗濯・乾燥中は店舗を離れてもOK
洗濯・乾燥中は、次のように過ごすとよいでしょう。
- スーパーで買い物
- カフェで休憩・仕事
- 店内で読書・スマートフォン
スーパーやカフェ併設のコインランドリーなら、買い物や休憩ができます。フリーランスやリモートワークをしている場合は、待ち時間に仕事をするのもおすすめです。
ただし、洗濯や乾燥が終わる5分前には、コインランドリーに戻れるよう調整しましょう。あまり遠出はせず、20〜30分以内で行き来できる距離にしておくのが賢明です。
店内で待つ場合は、読書やスマートフォンで時間をつぶすとよいでしょう。近年のコインランドリーには、フリーWi-Fiが設置されているケースもあるので、通信量の心配もありません。
洗濯物を放置しないよう注意
コインランドリーを利用する際、洗濯物を放置してはいけません。洗濯や乾燥が終わる5分前には、店舗に戻りましょう。
洗濯物を放置していると、他の利用者や管理者が持ち出すこともあります。洗濯物を見られたくない場合は、早めに戻るのがおすすめです。
また、コインランドリーでは盗難被害も報告されています。とくに女性が利用する際は、店内で過ごした方がよいかもしれません。盗難被害から身を守る方法は、別記事で解説しています。
関連記事:コインランドリーで下着は洗える?洗濯のやり方や注意点を解説
洗濯・乾燥の待ち時間を有意義に使おう
コインランドリーの洗濯・乾燥にかかる時間は、洗濯物の種類によって異なります。容量が小さい洗濯機に入れると、かえって時間がかかるため、容量が大きめの洗濯機を選びましょう。
また、洗濯・乾燥の時間を減らしたい場合は、洗濯だけ家で済ませたり、残熱が残った乾燥機を選んだりするのがおすすめです。待ち時間は買い物やスマートフォンでつぶすと、有意義に過ごせるでしょう。コインランドリーを利用する際に備えて、ぜひ覚えておいてください。