コインランドリーは自宅に洗濯機がない人だけが利用するものではありません。アレルギーや花粉症の対策、洗濯時間の短縮など、さまざまな目的で利用されます。
ただし、はじめてコインランドリーを利用する場合、使い方がわからず困ってしまう方もいるはずです。
本記事では、コインランドリーの使い方や料金・時間、用意するものなどを解説します。この記事を読むと、使い方をあらかじめ把握できるため、コインランドリーを利用する際に困らなくなるでしょう。
コインランドリーの使い方
コインランドリーの洗濯機材ごとの使い方を、動画も交えて紹介します。紹介する洗濯機材は以下の通りです。
- 洗濯機
- 乾燥機
- 乾燥洗濯機
- ウール洗濯機
- ペットケアランドリー
それぞれ順番に見ていきましょう。
洗濯機
コインランドリーでの洗濯機の使い方を、以下にまとめました。ここでは「Line 6000 洗濯機」を使い方の事例として挙げています。
<使い方>
1. ドラム洗浄する(ドラム洗浄ボタンを押す→2分間洗浄) 2. 洗濯物を入れる 3. コースを選択する(洗濯コースを選びボタンを押す/押さない場合は標準洗い) 4. 硬貨を入れると洗濯スタート 5. ディスプレイと音で洗濯終了の合図 6. 洗濯物を乾燥機に入れ替える |
乾燥機
コインランドリーでの乾燥機の使い方を動画で紹介しました。動画でも紹介している「Line 6000 乾燥機」を例にした、乾燥機の使い方は以下の通りです。
<使い方>
1. 洗濯物を適量ラインまで入れる 2. 乾燥機のドアを閉める 3. 硬貨を投入する/キャッシュレスだとQRコードをスキャン 4. 硬貨を入れると自動スタート 5. ディスプレイに乾燥終了の合図 6. 乾燥機から洗濯物を取り出す |
洗濯乾燥機
コインランドリーには洗濯乾燥機が設置されているケースがほとんどです。ここでは「コイン式洗濯乾燥機」の使い方を紹介しています。
<使い方>
1. ドラム洗浄ボタンを押す 2. 洗濯コースを選択する 3. 表示金額分の硬貨を投入する 4. 硬貨を入れると洗濯乾燥が自動スタート 5. 音と画面で洗濯乾燥の終了をお知らせ 6. 洗濯物を取り出す |
ウール洗濯機
コインランドリーのウール洗濯機は、セーターやカーディガン、ダウンジャケットなど家庭用の洗濯機では洗えない衣類を洗濯できます。
ウール洗濯機の使い方は以下の通りです。
1. ドラム洗浄ボタンを押す 2. 洗濯コースを選択する 3. 表示金額分の硬貨を投入する 4. 音と画面で洗濯乾燥の終了をお知らせ 5. 洗濯物を取り出す |
機種によって異なる場合がありますが。洗濯コースは「ウール・カシミヤコース」と「ダウン・羽毛コース」「プレミアム洗濯コース」などが用意されています。
洗えるものをまとめましたので、あわせてご覧ください。(洗濯機が14kgを想定)
衣類の種類 | 枚数 |
ダウンジャケット | 6着 |
ウール・カシミヤニット | 12着 |
制服・洗えるスーツ | 上下10着 |
アウトドア用品・ゴルフ用品 | 6着 |
ワンピース・ドレス | 10着 |
羽毛布団 | 3着 |
ペットケアランドリー
ペットケアランドリーは、ペットに関する衣類を洗える洗濯機です。自宅では取れない毛や臭いをしっかり取れます。
ペットケアランドリーの使い方は次の通りです。
1. ドラム洗浄ボタンを押す 2. 洗濯コースを選択する 3. 表示金額分の硬貨を投入する 4. 硬貨を入れると洗濯が自動スタート 5. 音と画面で洗濯終了をお知らせ 6. 洗濯物を取り出す |
以下に洗えるものと、その枚数をまとめました。
コインランドリーが注目される理由
使い方だけではなく、コインランドリーのメリットも把握しておきましょう。
以下は具体的な内容です。
- 洗濯・乾燥の時間を短縮できる
- 大量の洗濯物を一度に洗える
- ダニや花粉、PM2.5の対策になる
- 羽毛布団や毛布、カーペットも洗える
ぜひ順番にご覧ください。
洗濯・乾燥の時間を短縮できる
コインランドリーでの洗濯時間は、自宅やクリーニング店で洗うのに比べて早いことが特徴です。
洗濯・乾燥の時間を短縮できると、家事が早く終わり、その分自分の時間を多く確保できます。
以下は衣類2kgを想定したときに、洗濯・乾燥が終わるまでの所要時間です。
- 家庭用:1.5〜2.5時間
- コインランドリー:約55分
- クリーニング:約1週間
コインランドリーでは、家庭用の洗濯機・乾燥機で洗うより、約30〜90分早く仕上げられます。
大量の洗濯物を一度に洗える
コインランドリーの洗濯機は、家庭用のものに比べて大量の洗濯物を一度に洗えます。その結果、洗濯物を投入したり取り出したりする回数が少なくなるため、家事の負担を軽減させることにつながります。
コインランドリーと家庭用の洗濯機の容量の目安は、次の通りです。
- コインランドリー:10〜35kg
- 家庭用:5〜9kg
一般的に3〜4人家族で洗濯機の容量は8〜9kgといわれています。家族が4人以上ならばコインランドリーを利用したほうが効率的です。
ダニや花粉、PM2.5の対策になる
コインランドリーの洗濯では、ダニや花粉、PM2.5の対策を行えます。乾燥機で乾かすと、花粉やPM2.5の付着を防いだり、ダニを死滅させたりするためです。
自宅で洗濯して外干しすると、花粉やPM2.5が付着します。
また、外干しだとダニが死滅する温度まで達しません。一方で、コインランドリーの乾燥機の温度は70〜80度ほどなので、一瞬でダニを駆除できます。
羽毛布団や毛布、カーペットも洗える
コインランドリーには大型の洗濯乾燥機が設置されているケースがあり、羽毛布団や毛布、カーペットなども洗えます。
以下に洗濯機材の容量と、投入できるサイズや枚数をまとめました。
洗濯物の種類 | 最適な洗濯乾燥機の容量 |
羽毛布団 | シングルサイズ:12kg以上 セミダブルサイズ:15kg以上 ダブルサイズ:17kg以上 クイーンサイズ:20kg以上 キングサイズ:25kg以上 |
毛布 | 1枚:8〜10kg 2枚:14kg以上 3枚:20kg以上 4枚:28kg以上 |
カーペット | 1.5畳以下:8kg以上 2畳以下:10kg以上 3畳以下:14kg以上 6畳以下:22kg以上 |
とくに羽毛布団は、家庭用の洗濯機材では洗いにくいため、コインランドリーを利用する必要があります。
羽毛布団をコインランドリーで洗濯する方は、以下の記事もご覧ください。
関連記事:羽毛布団はコインランドリーで洗える?料金や時間、失敗しないコツを紹介
コインランドリーで何が洗える?洗えない?
コインランドリーをはじめて利用する方は、何が洗えるのかを把握しましょう。本章では「洗えるもの」と「洗えないもの」を詳しく解説します。
なお、早く読み進めたい方のために、以下に一般的な洗濯機で「洗えるもの」と「洗えないもの」をまとめました。
洗えるもの | ・一般衣類(シャツやジーパン、下着、タオルなど) ・夏布団 ・毛布 ・こたつ布団/敷布団 ・カーペット/ラグ ・カーテン ・玄関マット |
洗えないもの | <衣類> ・スーツ/ネクタイ ・セーター ・ペット用品 ・車のフロアマット ・機械油や泥、汚物がついた衣類<素材> ・ウール ・カシミヤ ・シルク ・ヨーレン ・ウレタン |
ぜひ、コインランドリーを利用するときにご活用ください。
洗えるもの
コインランドリーの洗濯・乾燥機で洗えるものは、洗濯機材によって異なります。以下に一般的な洗濯乾燥機に加えて、ウール洗濯機とペットケアランドリーで洗えるものをまとめました。
一般的な洗濯乾燥機 | ・一般衣類(シャツやジーパン、下着、タオルなど) ・夏布団 ・毛布 ・こたつ布団/敷布団 ・カーペット/ラグ ・カーテン ・玄関マット |
ウール洗濯機 | ・ダウンジャケット ・ウール・カシミヤニット ・制服/洗えるスーツ ・アウトドア用品・ゴルフ用品 ・ワンピース/ドレス ・羽毛布団 |
ペットケアランドリー | ・ペット服 ・ペットベッド ・タオル/おもちゃ ・マット |
上記のほか、コインランドリーによっては、スニーカーも洗うことが可能です。
洗えないもの
一般的な洗濯乾燥機で洗えないものを、衣類と素材ごとにまとめました。
洗濯物 | ・スーツ/ネクタイ ・セーター ・ペット用品 ・車のフロアマット ・機械油や泥、汚物がついた衣類 |
素材 | ・ウール ・カシミヤ ・シルク ・ヨーレン ・ウレタン |
上記のうち、洗濯機によっては洗える衣類があります。たとえば、ペットの服やベッドなどはペットケアランドリーで洗濯できます。
コインランドリーを利用する際には、洗濯機ごとの洗濯可否や洗濯表示をチェックすることがポイントです。
コインランドリーを使うときに用意するもの
コインランドリーを使うときに用意するものは、主に以下の3つです。
- 洗剤・柔軟剤
- お金
- 洗濯ネット
どれかを忘れて取りに帰ることがないように、しっかり覚えておきましょう。
洗剤・柔軟剤
コインランドリーを利用する際には、洗剤と柔軟剤を用意するのがおすすめです。
大前提として、コインランドリーの洗濯機では、洗剤と柔軟剤が自動投入されるケースがほとんどです。多くのケースで洗剤と柔軟剤は必要ありません。
ただし、コインランドリーの洗濯機の設備が古い場合は、洗剤と柔軟剤を利用者が投入します。
そのため、コインランドリーをはじめて利用する方は、洗剤と柔軟剤を用意しておくと安心できるでしょう。
お金
コインランドリーでは、洗濯機を利用する前にお金を支払う必要があります。洗濯機にお金の投入口があるため、そこに硬貨を入れます。
紙幣は使えないケースがあるため、硬貨を利用しなければなりません。硬貨で2,000円分ほど用意すると、不足することはないでしょう。
また、コインランドリーによってはキャッシュレス決済が可能です。その場合は、現金がなくても問題ありませんが、すべての店舗でキャッシュレス決済が行えるわけではないため確認が必要です。
洗濯ネット
コインランドリーを利用するときは洗濯ネットを持っていきましょう。洗濯ネットがあると、他の衣類との絡まりによる損傷や型崩れを防ぐことが可能です。
洗濯ネットは、洗濯物1着につき1枚がおすすめです。1枚の洗濯ネットに複数の衣類を入れると、中で絡まる可能性があります。
また、衣類のサイズに合う洗濯ネットを使うことも重要です。衣類を入れたときに、中で動いてしまったり、かたよりが生じたりすると、仕上がりが悪くなります。
適切なサイズの洗濯ネットを、洗濯物の枚数分用意しましょう。
コインランドリーを使うときの料金と時間
コインランドリーを使うときの料金と時間を紹介します。大まかな料金と時間がわかると、お金が足りなかったり、時間を持て余したりすることがありません。それぞれ順番に見ていきましょう。
料金
コインランドリーでの洗濯・乾燥にかかる料金を以下にまとめました。
- 洗濯+乾燥:1,300円(90分/敷布団を想定)
- 洗濯+乾燥:1,000円(45分/少量を想定)
- 洗濯:800円(27kg/25分を想定)
- 乾燥:100円(18kg/8分を想定)
洗濯から乾燥まで行う場合は、洗濯物の量にもよりますが、1,000円以上必要になるでしょう。一方、洗濯と乾燥のどちらかだけを活用したい方は、1,000円以内に収まります。
なお、ここでは「Line 6000 洗濯乾燥機」を例に、料金を計算しています。
時間
コインランドリーでの洗濯にかかる時間は以下の通りです。
- 洗濯+乾燥:90分(敷布団コース)
- 洗濯+乾燥:45分(少量コース)
- 洗濯:25分
- 乾燥:8分〜(一般的には50分ほど)
敷布団のような厚いものを洗うときは、洗濯・乾燥にかかる時間が増えます。一方でジーンズやTシャツ、下着などの一般的な衣類を洗う場合、約45分で完了します。
なお、上記は「Line 6000 洗濯乾燥機」を使用した際の所用時間です。
コインランドリーを使うときの注意点
コインランドリーを使うときの注意点を押さえておくと、洗濯に失敗しにくくなるでしょう。主な注意点は以下の3つです。
- 衣類の洗濯表示をチェックする
- 洗濯に不要なものが入っていないか確認する
- 洗濯物を放置しない
注意点を見ていきましょう。
衣類の洗濯表示をチェックする
衣類を洗濯する際には、洗濯表示を確認する必要があります。洗濯表示とは、衣類の取り扱い方法が記載されたマークで、衣類のタブに表示されています。
洗濯表示の種類は以下の通りです。
洗濯桶に数字が書かれていれば、洗濯機で洗えます。たとえば、画像の一番左上の「40℃限度 洗濯機「標準」」だと、40℃までの温度なら洗濯機で洗うことが可能です。
洗濯桶のイラストの下の線は、水流の強さを示しています。線の本数が多いほど、弱い水流で洗う必要があります。
洗濯表示をチェックして、その衣類が洗っていいのかを見極めましょう。
洗濯に不要なものが入っていないか確認する
衣類を洗濯機に入れる前に、不要なものが入っていないか確認しましょう。
たとえば、スマホや財布を洗ってしまうと破損します。ティッシュを入れると衣類に破片がついてしまうかもしれません。
また、固いものを入れてしまった場合、洗濯槽にぶつかってヒビが入る可能性もあるでしょう。
上記のように、さまざまなデメリットがあるため、衣類以外に不要なものが入っていないか注意する必要があります。
洗濯物を放置しない
洗濯物を放置すると、以下のようなデメリットがあります。
- 他の利用者に迷惑がかかる
- 洗濯物から生乾き臭がする
- 洗濯物にシワができる
コインランドリーで、洗濯物を放置すると他の利用者が洗濯機を使えません。なんらかのトラブルにつながる可能性もあるでしょう。
また、洗濯だけのケースで、湿った衣類を放置すると生乾き臭が発生する可能性があります。さらに、乾かした衣類を洗濯槽で放っておくと、シワができます。
洗濯が終わったらすぐに衣類を取り出し、きれいな状態で持ち帰りましょう。
まとめ|コインランドリーの使い方
本記事ではコインランドリーの使い方を洗濯機材ごとにまとめました。
コインランドリーの洗濯機や乾燥機を利用する際には、洗えるものや必要なお金、時間などを把握することが重要です。
もし、洗えないものを洗濯機に入れると、衣類の破損につながります。また、手持ちの硬貨が足りていないと、自宅に取りに帰ったり両替したりする手間もかかるでしょう。
エレクトロラックス・プロフェッショナルの洗濯機材を導入している店舗では、一般的な洗濯機では洗えないものを洗濯できるケースがあります。キャッシュレス決済にも対応しているため、硬貨がなくても安心できます。
ぜひお近くの店舗をご利用くださいませ。