「マットレスが臭う…」
「マットレスはコインランドリーで洗濯できるのかな?」
このような悩みを抱いている方もいるのではないでしょうか。
マットレスの臭いや汚れが気になると、眠りが浅くなり睡眠の質が低下する可能性があります。睡眠の質が下がると、集中力や判断力の低下につながり、日常生活に悪影響が出るかもしれません。
マットレスは定期的に洗濯して、清潔な状態を保つことが大切です。しかし、洗い方がわからない方もしばしばいます。
そこで本記事では主に次の4つを紹介します。
- マットレスはコインランドリーで洗濯できるのか
- マットレスを洗濯する方法
- マットレスの汚れ別の洗い方
- マットレスを洗うときの注意点
この記事を読むと、マットレスを正しく洗濯でき、臭いを気にせずに快適に眠れるようになるでしょう。
ぜひ最後までご覧ください。
マットレスはコインランドリーでの洗濯が難しい
ほとんどのマットレスはコインランドリーで洗濯できません。その理由はマットレスの素材の多くが「水や熱に弱い」からです。
マットレスの素材ごとに洗濯可否をまとめました。
素材 | 洗濯機の使用 | シャワーでの水洗い |
ウレタン | × | △(一部可能) |
ファイバー | × | ◯ |
コイル | × | × |
ラテックス | × | × |
どのような素材なのかをそれぞれ解説します。
ウレタンマットレス
ウレタンマットレスは、スポンジや断熱材にも使用される素材で、体にフィットしやすいマットレスです。高反発ウレタンと低反発ウレタンがあります。
洗えない理由は、水分を含むとダメージを受けて、弾力性がなくなったり、素材がボロボロになったりするためです。
また、通気性もよくないため乾きにくく、カビや雑菌の繁殖につながる可能性があります。
ただし、水洗いできる製品も一部あるため、洗濯表示を確認して洗濯の可否を判断しましょう。
ファイバーマットレス
ファイバーマットレスは、ポリエステルやポリエチレンなどの樹脂が使われたマットレスです。
通気性と吸水性に優れており、カビが発生しにくいため、水洗いできます。コインランドリーでの洗濯は不可ですが、自宅のシャワーで丸洗いすることは可能です。
ただし、ファイバーは熱に弱い素材なので、温水で洗うのは避けましょう。素材が傷むのを防ぐため、洗う際は30℃以下の水で洗うのがおすすめです
コイルマットレス
コイルマットレスは、コイルスプリングという「ばね」を敷き詰めたマットレスです。
ボンネルコイルとポケットコイルがあります。以下は2種類のマットレスの違いです。
ボンネルコイルマットレス | 複数のコイルスプリングを連結させてまとめたマットレス |
ポケットコイルマットレス | コイルスプリングを一つひとつ小さな袋に入れて全体に敷き詰めたマットレス |
どちらも丸洗いできないため、きれいにするにはクリーニングを依頼する必要があります。
ラテックスマットレス
ラテックスマットレスは、ゴムの木から採取した樹液を加工した天然素材のマットレスです。
ラテックスは水に濡らすと加水分解して、ボロボロになります。また、紫外線を当てると劣化につながるため、天日干しすることも推奨しません。
ラテックスマットレスを長く使うためには、洗わないことがポイントです。もし汚れがある場合は、水洗いではなく、タオルで拭き取る程度にしましょう。
コインランドリー以外でマットレスを洗濯する方法
マットレスをコインランドリーで洗濯するのは難しいため、他の手段を検討する必要があります。
主な洗濯の手段3つと、その洗い方に対応した素材を以下にまとめました。
手段 | 対応可能な素材 |
シャワーでの水洗い | ウレタン(一部)・ファイバー |
タオルで部分的な汚れを取る | ウレタン・ファイバー・コイル・ラテックス |
クリーニングに出す | ファイバー・コイル |
本章では、それぞれの洗い方を詳しく解説していきます。
マットレスの正しい洗い方がわかると、長く清潔な状態で使い続けられるため、ぜひご覧ください。
シャワーで水洗いする
マットレスをきれいにしたいとき、シャワーで水洗いできる場合があります。シャワーでの水洗いは、ファイバーと一部のウレタンのみ可能です。
<洗い方>
1. マットレスのカバーを外す |
ポイントは、熱を加えるとマットレスの破損につながるため「冷水」や「常温の水」で洗うことです。また、直射日光も劣化につながるため、陰干しする必要があります。
タオルで部分的な汚れを取る
水洗いができないマットレスをきれいにする場合、タオルで部分的な汚れを取ります。
対象のマットレスは、ファイバーとウレタン、コイル、ラテックスの4種類です。
<洗い方>
1. クエン酸や重曹、スプレーボトルを用意する |
汚れごとの洗い方はさまざまなので、上記はあくまで一例です。クエン酸と重曹はどちらを使うべきなのかといった、詳しい洗い方は後述します。
クリーニングに出す
上記のような方法で汚れが取れない場合は、クリーニングに出すことを検討しましょう。専用の機材を使うため、自宅では落としきれない汚れを除去できます。
ただし、対応できないマットレスの素材もあります。
素材 | クリーニングでの洗濯可否 |
ウレタン | 基本的に不可 |
ファイバー | 可能 |
コイル | 可能 |
ラテックス | 不可 |
ウレタンやラテックスは、水濡れにより劣化するため、クリーニングには向いていません。
また、高反発ウレタンの場合、業者が高温のスチームを使わないならば、クリーニングが可能です。
【汚れ別】コインランドリー以外でのマットレスの洗い方
コインランドリー以外でのマットレスの洗い方を汚れ別に紹介します。以下に洗い方をまとめていますので、時間がない方はご覧ください。
汚れの種類 | 洗い方 |
おねしょ | 1. おねしょ部分をタオルで拭く 2. タオルにクエン酸水を染み込ませる 3. タオルでマットレスを拭く 4. 水拭き後に乾拭きする 5. 扇風機や陰干しで乾燥させる |
飲み物 | 1. 中性洗剤で洗剤水を作り、タオルを浸す 2. マットレスの水気を拭く 3. タオルを絞り、こぼしたところを叩くように拭く 4. 洗剤が残らないように水を含ませたタオルで拭く 5. 扇風機や陰干しで乾燥させる |
嘔吐物・寝汗 | 1. タオルで汚れを拭く 2. 重曹水を作る(100mlに重曹小さじ1杯) 3. 汚れに重曹水を吹きかける 4. 5分ほど放置する 5. タオルで拭き取る |
カビ | 1. 消毒用エタノールをスプレーボトルに入れる 2. カビに吹きかける 3. 1時間ほど放置する 4. ぬるま湯で絞ったタオルで軽く拭き取る 5. 扇風機や陰干しで乾燥させる |
ダニ | 1. 布団乾燥機orダニ駆除剤で殺菌する 2. 掃除機で死骸やフンを吸い取る |
それでは詳しく解説していきます。
おねしょ
おねしょの臭いは、尿素が細菌によって分解され、アンモニアになると発生します。アンモニアはアルカリ性のため、クエン酸で中和すると臭いを抑えられます。
洗い方と用意するものは、以下の通りです。
用意するもの | ・クエン酸(お酢でも可能) ・水 ・タオル3枚 ・スプレーボトル |
【洗い方】
- おねしょ部分をタオルで拭く
- タオルにクエン酸水を染み込ませる
- タオルでマットレスを拭く
- 水拭き後に乾拭きする
- 扇風機や陰干しで乾燥させる
飲み物
コーヒーやお茶などの飲み物をマットレスにこぼした場合は、中性洗剤を使用しましょう。中性洗剤の界面活性剤の性質により、汚れを繊維から引き離すことが可能です。
洗い方と用意するものは、以下の通りです。
用意するもの | ・中性洗剤 ・水 ・タオル2〜3枚 ・バケツ |
【洗い方】
- 中性洗剤で洗剤水を作り、タオルを浸す
- マットレスの水気を拭く
- タオルを絞り、こぼしたところを叩くように拭く
- 洗剤が残らないように水を含ませたタオルで拭く
- 扇風機や陰干しで乾燥させる
嘔吐物・寝汗
マットレスに付着した嘔吐物や寝汗などの汚れは、アルカリ性の重曹で落とせます。酸性(嘔吐物や寝汗)は、アルカリ性で中和されるためです。
洗い方と用意するものを、以下にまとめました。
用意するもの | ・重曹 ・水 ・タオル2〜3枚 ・スプレーボトル |
【洗い方】
- タオルで汚れを拭く
- 重曹水を作る(100mlに重曹小さじ1杯)
- 汚れに重曹水を吹きかける
- 5分ほど放置する
- タオルで拭き取る
- 3〜5を臭いが気にならなくなるまで繰り返す
- 扇風機や陰干しで乾燥させる
カビ
マットレスにカビが生えた場合は、消毒用エタノールで除去しましょう。カビを放置すると、アレルギーにつながるため、早めに取り除くことをおすすめします。
カビを除去する方法と用意するものは以下の通りです。
用意するもの | ・消毒用エタノール ・ぬるま湯 ・タオル2〜3枚 ・スプレーボトル |
【洗い方】
- 消毒用エタノールをスプレーボトルに入れる
- カビに吹きかける
- 1時間ほど放置する
- ぬるま湯で絞ったタオルで軽く拭き取る
- 扇風機や陰干しで乾燥させる
ダニ
マットレスにダニが潜んでいる場合、殺菌してから除去する必要があります。死骸やフンが残るとアレルギーにつながるためです。
ダニは50℃以上の環境で死滅します。しかし、ウレタンやラテックスなどの素材は熱に弱いため、除去するときは注意が必要です。
ダニを殺菌・除去する方法と用意するものを以下にまとめました。
用意するもの | ・布団乾燥機 ・ダニ駆除剤 |
【洗い方】
- 布団乾燥機orダニ駆除剤で殺菌する
- 掃除機で死骸やフンを吸い取る
コインランドリー以外でマットレスを洗濯する際の注意点
マットレスを洗濯する際には、いくつかの注意点を把握する必要があります。注意点を理解していないと、破損につながる恐れがあるためです。
主な注意点は次の3つです。
- マットレスの洗濯は1年に1〜2回にする
- 乾燥機にかけるのではなく陰干しする
- 汚れが落ちないなら処分も検討する
それぞれ順番に見ていきましょう。
マットレスの洗濯は1年に1〜2回にする
マットレスの洗濯は1年に1〜2回を目安にしましょう。
マットレスにシミやダニが発生すると、健康被害にあったり、臭いが気になったりして、睡眠の質が低下する恐れがあるためです。
ただし、マットレスには繊細な素材が使われているため、洗いすぎると破損や劣化につながります。
そのため、1年に1〜2回ほどの洗濯が望ましいでしょう。
乾燥機にかけるのではなく陰干しする
マットレスを乾燥させるときは、乾燥機にかけるのではなく、風通しのよい日陰で陰干しする必要があります。
主な理由は以下の2つです。
- マットレスの素材は紫外線に弱いことが多い
- ウレタンやラテックスなどは熱に弱い
コインランドリーの乾燥機の温度は、70〜80度にもなるため、マットレスが耐えられません。
上記から天日干ししたり乾燥機にかけたりすると、マットレスの破損につながります。そのため、風通しのよい日陰で干すことが大切です。
汚れが落ちないなら処分も検討する
マットレスをクリーニングに出しても汚れが落ちない場合は、処分も検討しましょう。その汚れは取れない可能性が高いためです。
主な処分の仕方には、次の3つが挙げられます。
- 自治体に粗大ごみとして出す
- 不用品回収業者に依頼する
- 買い替え時に下取りしてもらう
もっともおすすめなのは、3つ目の方法です。下取りで得た料金を、新品のマットレスの購入費用に充当することが可能です。
まとめ
本記事では、マットレスはコインランドリーで洗濯できるのかについてまとめました。
マットレスはコインランドリーで洗濯できません。マットレスの素材は水や高熱に弱く、洗濯機や乾燥機に入れると、傷む可能性が高いためです。
そのため、マットレスが汚れたら自宅で洗いましょう。
以下に汚れごとの洗い方をまとめましたので、マットレスを洗濯する際にご参考ください。
汚れの種類 | 洗い方 |
おねしょ | 1. おねしょ部分をタオルで拭く 2. タオルにクエン酸水を染み込ませる 3. タオルでマットレスを拭く 4. 水拭き後に乾拭きする 5. 扇風機や陰干しで乾燥させる |
飲み物 | 1. 中性洗剤で洗剤水を作り、タオルを浸す 2. マットレスの水気を拭く 3. タオルを絞り、こぼしたところを叩くように拭く 4. 洗剤が残らないように水を含ませたタオルで拭く 5. 扇風機や陰干しで乾燥させる |
嘔吐物・寝汗 | 1. タオルで汚れを拭く 2. 重曹水を作る(100mlに重曹小さじ1杯) 3. 汚れに重曹水を吹きかける 4. 5分ほど放置する 5. タオルで拭き取る |
カビ | 1. 消毒用エタノールをスプレーボトルに入れる 2. カビに吹きかける 3. 1時間ほど放置する 4. ぬるま湯で絞ったタオルで軽く拭き取る 5. 扇風機や陰干しで乾燥させる |
ダニ | 1. 布団乾燥機orダニ駆除剤で殺菌する 2. 掃除機で死骸やフンを吸い取る |
最後までお読みいただき、ありがとうございました。