「ぬいぐるみってコインランドリーで洗えるの?」
「型崩れしないかな?」
このような悩みを抱いている方もいるのではないでしょうか。
コインランドリーの洗濯機でぬいぐるみを洗うことは可能です。しかし、洗い方を知らないまま、ぬいぐるみを洗ってしまうと、型崩れやパーツの破損につながります。
正しい洗い方を理解しないまま洗ってしまうと、お気に入りのぬいぐるみが台無しになってしまうでしょう。
本記事では、コインランドリーでのぬいぐるみの洗い方とその注意点などについて紹介します。
あなたの持っているぬいぐるみが洗濯可能かどうかわかりますので、ぜひ最後までお読みください。
コインランドリーでぬいぐるみは洗っていいのかを知ろう
コインランドリーでぬいぐるみを洗濯する前に、そもそも洗っていいのかを把握しておきましょう。ぬいぐるみによっては、洗濯機で洗うことに適さないためです。
ここでは洗濯可否を判断するための確認事項を紹介します。
- ぬいぐるみの洗濯表示を確認する
- ぬいぐるみの素材を確認する
- 接着剤が使われていないか確認する
- 色落ちしないかを確認する
- ぬいぐるみの洗濯がOKな店舗か確認する
順番に見ていきましょう。
ぬいぐるみの洗濯表示を確認する
洗濯機でぬいぐるみを洗うときは、洗濯表示を確認することを心がけましょう。
洗濯表示にはその製品の洗い方が記されています。
出典:消費者庁|新しい洗濯表示
洗濯桶のなかに数字が書かれているマークがついていれば、洗濯機で洗うことが可能です。たとえば、画像の一番左上の「40℃限度 洗濯機「標準」」は、40℃までの温度なら洗濯機で洗えることを意味します。
洗濯桶のイラストの下に線が書かれている場合は、水流の強さが示されています。線の本数が多いほど、弱い水流で洗わなければなりません。
このように洗濯表示をチェックすると、そのぬいぐるみが洗っていいのか判断可能です。洗濯表示はタグに書かれていることが一般的ですが、ぬいぐるみによってはついていないことがあります。洗濯表示が見つからない場合は、後述する素材や製法などから判断しましょう。
ぬいぐるみの素材を確認する
ぬいぐるみの素材が水に強いのかも確認する必要があります。
以下のような洗濯に向かない素材を洗ってしまうと、破損や型崩れにつながるためです。
合成皮革 | 洗濯すると劣化が早まりボロボロになりやすいため |
リアルファー | ファーに含まれる油分が抜けて、品質が低下する可能性があるため |
ウール | 繊維が絡み合って縮んだり、型崩れしたりする可能性があるため |
ポリウレタン | 加水分解が始まって劣化するため |
上記のうち、合成皮革やウールなどは水洗いできるケースがあります。
しかし、水に弱いことには変わりないので、コインランドリーで洗濯するのは避けるのが望ましいでしょう。
接着剤が使われていないか確認する
ぬいぐるみのパーツが接着剤でつけられていないかもチェックが必要です。接着剤が使われている場合、洗濯の際に溶けてしまう可能性があります。
接着剤が溶けると、ぬいぐるみのパーツが取れてしまったり、形が変わったりするかもしれません。
また、溶けた接着剤が接着部分の周囲の素材にへばりつき、ぬいぐるみ本来のフワフワ感が失われる恐れがあります。
そのため、接着剤が使われているぬいぐるみを、コインランドリーで洗濯するのは控えてください。パーツが接着剤ではなく、糸で縫いつけてあるぬいぐるみならば洗っても問題ありません。
色落ちしないかを確認する
色落ちしやすい素材や塗料が使われているぬいぐるみの洗濯は避けましょう。
色が落ちやすい素材(天然素材)と、色落ちしにくい素材(化学繊維)を、以下にまとめました。
色落ちしやすい素材(天然素材) | 色落ちしにくい素材(化学繊維) |
・綿 ・麻 ・シルク |
・ポリエステル ・アクリル |
上記の天然素材のほか、ぬいぐるみの色が濃い場合は、淡い色に比べて染料が多く使われており、色落ちしやすいといえます。
これらの素材を洗濯すると、ぬいぐるみの色が薄くなるだけでなく、他の衣類に色移りする可能性があります。
ぬいぐるみの洗濯がOKな店舗か確認する
ぬいぐるみの洗濯がOKなコインランドリーの店舗かを確認することもポイントです。
コインランドリーによっては、ぬいぐるみの洗濯を禁止しているためです。
ぬいぐるみの縫い目が切れて中綿が飛び出すと、洗濯機の隙間に挟まり故障につながります。洗濯機が故障しなくても、その日は使えなくなる可能性があるでしょう。
スタッフによる洗濯機のクリーニングも必要になるかもしれません。そのため、店舗によっては洗濯できません。
また、コインランドリーによっては、ぬいぐるみの洗濯できる洗濯機と、そうでない洗濯機に分かれます。
ぬいぐるみの洗濯時には、洗ってもいい洗濯機を教えてもらいましょう。
コインランドリーでぬいぐるみを洗う方法
コインランドリーで洗濯する際に失敗しないためには、ぬいぐるみの正しい洗い方を把握する必要があります。
ここでは、その手順を紹介します。
- ぬいぐるみのほこりを落とす
- ぬいぐるみを洗濯ネットに入れる
- 洗濯機で洗濯する
- 陰干しをして乾かす
ぬいぐるみの洗濯で失敗したくない方は、ぜひご覧ください。
1. ぬいぐるみのほこりを落とす
洗濯機で洗う前に、ぬいぐるみのほこりを落とすと、仕上がりがきれいになります。
ほこりをテープで取ったり、専用ブラシを使って落としたりしてみてください。
ただし、粘着力が強いテープでペタペタすると、ぬいぐるみの毛まで一緒に取ってしまう恐れがあります。
また、ブラッシングも強くしないように気をつけましょう。ぬいぐるみが破損するのを防ぐため、あくまでほこりを優しく取ることがポイントです。
2. ぬいぐるみを洗濯ネットに入れる
ほこりを落としたあとは、ぬいぐるみを洗濯ネットに入れましょう。
洗濯ネットを使うと、他の衣類との摩耗による傷がつき、中綿が飛び出すことを防げます。また、ほこりが付着しにくくなり、きれいに仕上がります。
洗濯ネットの使い方のポイントは、1枚につき1つのぬいぐるみを入れることです。
1枚の洗濯ネットに複数のぬいぐるみを入れると、洗浄力が低下したり、洗い残しが出たりする恐れがあるためです。
最悪の場合、ぬいぐるみ同士が擦れてしまい、パーツや縫い目の破損につながるでしょう。
コインランドリーで洗濯する前に、必ず洗濯ネットに入れましょう。
3. 洗濯機で洗濯する
洗濯ネットにぬいぐるみを入れたら、コインランドリーの洗濯機で洗いましょう。ポイントは優しく洗うことです。
洗濯機によって異なりますが、以下のようなコースを選択しましょう。
- おしゃれ着コース:布地の傷みを抑えて洗うコース
- 手洗いコース:手洗いに近い洗い方をするコース
- ドライコース:少ない水で優しく洗うコース
本格的に洗うコースを選択すると、ぬいぐるみの型崩れにつながるので注意が必要です。
4. 陰干しをして乾かす
洗濯が終わったら、タオルで脱水して陰干しでぬいぐるみを乾かしましょう。
後述しますが、乾燥機での乾燥は高温なので、パーツが溶けてしまう恐れがあり、使用をおすすめしません。ドライヤーの使用も同じ理由で避けるのがよいでしょう。
風通しのよい場所で平らにして、3日間くらいかけ、しっかりと陰干しします。型崩れする可能性があるため、ぬいぐるみの形を整えることを意識しましょう。
また、洗濯バサミでぬいぐるみを挟むと跡がつくため、使用しないほうがよいでしょう。
コインランドリーでぬいぐるみを洗濯・乾燥するときの注意点
コインランドリーでぬいぐるみを洗濯・乾燥するときの注意点がわかると、失敗する確率が下がるでしょう。
- 洗濯機で洗うとき
- 乾燥機で乾かすとき
各フェーズでの注意点を解説していきます。
洗濯機で洗うとき
ぬいぐるみを洗濯機で洗うときの注意点は、服やプラスチックなどの付属品を外すことです。
付属品を外さないでぬいぐるみを洗濯すると、他の衣類に引っかかることで、服が破れたりパーツが取れたりします。
また、ぬいぐるみ本体と服を分けないと、隠れている部分の汚れを落としにくくなります。
洋服やプラスチックなどの付属品を外した上で、洗濯ネットに入れたり、タオルや毛布で包んだりして洗ってください。ぬいぐるみが他の衣類に引っかかって、傷つくことを防げます。
乾燥機で乾かすとき
大前提として、ぬいぐるみを乾燥機で乾かすことはおすすめしません。
乾燥機の温度は約50〜70℃と高温なので、パーツが溶けてしまう可能性があるためです。
また、ドラムの回転による遠心力で、型崩れを起こしてしまうかもしれません。
上記のような理由により、ぬいぐるみは水分を取って日陰で自然乾燥させるのが理想です。
それでも乾燥機を使用したいときは、溶けやすいパーツを外して、タオルに包みネットに入れるとよいでしょう。
破損や型崩れを防げる可能性が高まります。
さらに、乾燥時間を20分ほどにしてぬいぐるみに負担をかけないようにしましょう。
コインランドリーでぬいぐるみを洗濯する際によくある質問
コインランドリーでぬいぐるみを洗濯する際によくある質問へ回答します。
ぬいぐるみを洗いたい方の一般的な疑問点がわかると、失敗することなく洗濯できます。
よくある質問は以下の通りです。
- 大きいぬいぐるみはコインランドリーで洗えますか?
- ぬいぐるみが臭い原因は何ですか?
- ぬいぐるみ専用の洗濯/乾燥機はありますか?
- 洗ってはいけないぬいぐるみはどのようなものですか?
順番にご覧ください。
大きいぬいぐるみはコインランドリーで洗えますか?
コインランドリーの洗濯機で大きいぬいぐるみを洗うことは可能です。
ただし、洗濯機のサイズが大きいことや、コインランドリーでぬいぐるみの洗濯が禁止されていないことなどの条件をクリアする必要があります。
また、洗濯機に入れられるぬいぐるみのサイズは、各機種により異なります。一般的には洗濯機の容量の6割ほどが目安です。
たとえば、洗濯機の容量が30kgならば洗濯物量は18kgまで入れられます。
上記はあくまで目安なので、大きいぬいぐるみを洗う際には、洗濯機の表示を事前に確認しましょう。
ぬいぐるみが臭い原因は何ですか?
ぬいぐるみが臭い原因は、ダニや雑菌の排泄物です。
ダニや雑菌は、水分や皮脂などの栄養素を摂取して繁殖します。そして増殖する際に出す排泄物が生乾き臭の原因です。
たとえば、ぬいぐるみに不必要な水分が残っていると、それを栄養素に雑菌が繁殖し、排泄物が増えるでしょう。
その結果、ぬいぐるみが臭くなります。
コインランドリーで洗ったあとは、しっかりと乾かすことが大切です。
ぬいぐるみ専用の洗濯/乾燥機はありますか?
ぬいぐるみ専用の洗濯/乾燥機はありません。
ただし、エレクトロラックス・プロフェッショナルの「ウール洗濯 by lagoon」は、ぬいぐるみを洗えます。
その特徴は、ぬいぐるみやセーター、カーディガンなどのデリケートな衣類を水で優しく洗えることです。
また、乾かしすぎによる繊維の収縮を防ぐために、乾燥中に衣類の残留水分をリアルタイムで測定します。
衣類に必要な水分を残しながら乾燥させて、ぬいぐるみのようなデリケートな衣類でも風合いよく仕上げることが可能です。
洗ってはいけないぬいぐるみはどのようなものですか?
洗っていけないぬいぐるみとしては、主に以下が挙げられます。
- 本革の製品
- 機械が内蔵されている製品
- アンティーク製品
- 色落ちしそうな製品
上記のようなぬいぐるみを洗濯すると、破損する可能性が高くなります。
また、機械類がドラム内に散らばったり、隙間に挟まったりすると、洗濯機の使用が困難になる場合があります。そのため、上記に該当するぬいぐるみはコインランドリーで洗うのを避けるようにしましょう。
まとめ
本記事ではコインランドリーでぬいぐるみを洗っていいのかについて解説しました。
コインランドリーでぬいぐるみを洗濯することは可能です。
ただし、洗濯表示や接着剤の有無、コインランドリーでぬいぐるみの洗濯がOKなのかを事前に確認する必要があります。
また、ぬいぐるみを洗濯ネットに入れたり陰干ししたりしないと、破損して中綿が飛び出すことや形が崩れることにつながるでしょう。
つまり、ぬいぐるみの洗濯は非常にデリケートなのです。
風合いのよい仕上がりにしたい方は、本記事の手順を適切に踏んだ上で、エレクトロラックス・プロフェッショナルの洗濯・乾燥機「ウール洗濯 by lagoon」で洗うことを検討してみてください。