冬の間、暖をとるのに重宝するこたつ。しかし、寒い季節を終えた際の洗濯は、大変ですよね。踏み洗いや天日干しなど、労力のかかる工程が多くあります。
そこでおすすめなのが、コインランドリーを利用することです。こたつ布団をコインランドリーまで持っていけば、面倒な洗濯が2時間足らずで完了します。
本記事は、こたつ布団をコインランドリーで洗う方法や料金・時間などをまとめたものです。こたつ布団の洗濯にお困りの方は、ぜひチェックしてみてください。
こたつ布団はコインランドリーで洗濯できる?
家庭のこたつ布団は、コインランドリーで洗濯できます。近年のコインランドリーは『布団洗いコース』が用意されているため、大きいこたつ布団でもキレイに洗濯・乾燥することが可能です。
むしろ、こたつ布団は定期的に洗濯する必要があります。次の2点から、こたつ布団を洗濯すべき理由を見ていきましょう。
- こたつ布団には知らないうちに汚れがたまっている
- 1~2ヶ月に1度は洗濯するのがおすすめ
こたつ布団には知らないうちに汚れがたまっている
こたつ布団には、次のような汚れがたまっています。
- 汗
- 皮脂
- 食べこぼし・食べカス
こたつに入っていると、知らないうちに汗をかくため、こたつ布団が汚れます。寒い冬だから、汗をかかないわけではありません。寒さ対策として、エアコン・ファンヒーター・ホットカーペットなどをこたつと併用する家庭がほとんどでしょう。
また、こたつで食事や間食をとる家庭では、食べ物をこぼすこともあります。こぼれた食べカスに気づかず放置したり、踏みつけたりすると、汚れが奥まで染み込み蓄積されていきます。
こたつ布団には、知らないうちにこのような汚れがたまっているのです。いっけんキレイに見えても、こたつ布団には多くの汚れが付いているため、定期的に洗濯するようにしてください。
1~2ヶ月に1度は洗濯するのがおすすめ
こたつ布団は、次の頻度で洗濯しましょう。
家庭の規模 | 洗濯の頻度 |
家族が多い世帯 | 1~2ヶ月に1回 |
1人暮らし | 1シーズンに1回 |
家族が多い家庭は、人数が多い分、汚れのたまるペースが早くなります。1〜2ヶ月に1度は洗濯した方がよいでしょう。また、1人暮らしでも1シーズンに1回は洗濯してください。
汚れたこたつ布団を放置したり、押し入れにしまったりすると、ダニ・カビが発生して不潔です。アレルギー性鼻炎や喘息、アトピー性皮膚炎など、健康被害を起こすリスクもあります。
見た目がキレイでも、こたつ布団には多くの汚れが付いているものです。こたつをしまう前に洗濯して、清潔に保ってください。
コインランドリーで洗えるこたつ布団の見分け方3選
コインランドリーで洗濯できるこたつ布団は、次のポイントから見分けられます。
- 水洗い・洗濯機に対応している
- タンブラー乾燥ができる
- キルティング加工がされている
水洗い・洗濯機に対応している
こたつ布団の洗濯表示を見ると、洗濯できるか判断できます。次のマークがあるこたつ布団は、コインランドリーで洗濯が可能です。
コインランドリー対応 | マーク | 名称 |
可能 | 40℃の湯で洗濯可 | |
不可 | 手洗い可 | |
洗濯禁止 |
コインランドリーで洗濯できるこたつ布団は、「洗濯可能」のマークが付いたものに限られます。「洗濯禁止」「手洗い可能」のマークがあるこたつ布団は、コインランドリーで洗濯できません。
また、「洗濯可能」のマークには、使える水の温度と、洗いの強さが書かれています。コインランドリーで洗濯する際は、マークの内容に合わせて、水温や回転の強さを調節しましょう。
手洗い可能なこたつ布団は、自宅で踏み洗い・手洗いするのが有効です。洗濯禁止のこたつ布団は、クリーニングに出すとよいでしょう。
タンブラー乾燥ができる
こたつ布団のうち、コインランドリーで乾燥できるもの・できないものには、それぞれ次のマークが付けられます。
コインランドリー対応 | マーク | 名称 |
可能 | 高温乾燥可(最高80℃) | |
低温乾燥可(最高60℃) | ||
不可 | 乾燥禁止 |
コインランドリーの乾燥機は「タンブラー乾燥機」と呼ばれ、洗濯物を回しながら温風を当てる仕組みです。効率よく洗濯物を乾かせる一方で、熱に弱い素材は傷んでしまうリスクもあります。
「乾燥禁止」のマークが付いているこたつ布団は、熱に弱いため、乾燥機に入れないよう注意しましょう。また、「低温乾燥可」のマークがあるこたつ布団を乾燥する際は、乾燥機の温度を弱める必要があります。
キルティング加工がされている
こたつ布団を洗濯する方法は、「キルティング加工」の有無によって変わります。キルティング加工とは、表布・裏布・中綿を網目状に縫い合わせ、中綿のずれを防ぐ構造です。
多くのこたつ布団は、保温性を高めるため、生地の間に中綿を入れています。通常のこたつ布団を洗濯機に入れると、中綿が偏るため、事前に対策が必要です。
しかし、キルティング加工があるこたつ布団は、洗濯しても中綿が偏りません。そのまま洗濯機に入れて、洗濯ができます。
キルティング加工のないこたつ布団はひもで縛ろう
キルティング加工のないこたつ布団も、ひもで縛れば、コインランドリーで洗濯できます。こたつ布団を丸めてから、布団専用のひもを使ったり、ひも付きの洗濯ネットに入れたりして固定しましょう。
こたつ布団を乾燥機に入れることも考えて、ひもは熱に強い素材のものを選んでください。ビニールひもは高温に弱いため、麻ひもを使うのがおすすめです。
縛る際は、キルティングを作るイメージで、きつめに縛りましょう。敷布団の中綿がずれにくくなり、型崩れを防げます。
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コインランドリーでこたつ布団を洗濯する5つの手順
コインランドリーでこたつ布団を洗濯する手順は、次の5つです。
- 布団叩きでゴミを落とす
- 部分的に予洗いする
- 大きいサイズの洗濯機を選んで洗濯する
- 大きめの乾燥機に移して乾燥する
- 持ち帰って干す
1.布団叩きでゴミを落とす
コインランドリーへこたつ布団を持ち込む前に、ゴミを落としましょう。ほこりや食べカス、髪の毛といった細かいゴミは、水で濡れるため、くっついて落ちにくくなります。
物干しざおにかけて、布団叩きではたき、ゴミを落としてください。布団叩きがない場合は、掃除機を使うのもおすすめです。
2.部分的に予洗いする
ゴミを落とした後、染み・汚れが付いた場所を予洗いします。コインランドリーの洗濯機は強力で、汚れもよく落ちますが、部分的な汚れ落としには向きません。ひどい汚れが付いた部分は、事前に手洗いしましょう。
予洗いする際は、洗剤を付けてつまみ洗いしたり、プレウォッシュ液に浸けたりするのがおすすめです。事前に汚れを落とすことで、コインランドリーで洗った際の仕上がりがキレイになります。
3.大きいサイズの洗濯機を選んで洗濯する
こたつ布団を洗う洗濯機は、大きめサイズを選びましょう。15〜22kgの洗濯機なら、一般的なこたつ布団が1枚洗えます。
料金が安いからといって、小さいサイズの洗濯機を選ぶのはおすすめしません。洗濯機の蓋を閉めた際、「ここまで」と書かれたラインをこえていた場合は、ワンサイズ大きい洗濯機に移しましょう。
料金を入れると、自動で洗濯が始まります。近年はキャッシュレス決済に対応した洗濯機も増えているので、現金を持っていない場合に活用してみてください。
4.大きめの乾燥機に移して乾燥する
洗濯が終わったら、乾燥機に移して、60分ほど乾燥させます。乾燥機のサイズは、できるだけ大きめがおすすめです。乾燥機に書かれた容量の半分程度になるよう、大きめの乾燥機を選びましょう。
乾燥の途中、こたつ布団を裏返すと、全体がキレイに乾きます。よりキレイに乾かしたい方は、途中で蓋を開けて、こたつ布団を裏返してください。
乾燥機に対応していないこたつ布団は、洗濯が終わった時点でたたみ、持ち帰りましょう。
5.持ち帰って干す
乾燥が終わったこたつ布団を、乾燥機から取り出します。取り出したこたつ布団は熱いので、粗熱をとりましょう。コインランドリー店舗のテーブルに広げて、しわを伸ばしながら、冷めるのを待ちます。
こたつ布団の粗熱が取れたら、自宅に持ち帰ってください。洗濯したばかりのこたつ布団は、熱や湿気が残っているので、すぐにしまってはいけません。自然乾燥させるため、しばらく屋外に干しましょう。
こたつ布団の洗濯に失敗しない5つのコツ
こたつ布団の洗濯に失敗したくない方は、次のポイントに注意してください。
- 破れ・ほつれがある布団は洗濯しない
- 余熱が残っている乾燥機を選ぶ
- 60分以上乾燥機にかけない
- 乾燥の途中で布団を裏返す
- 湿気をとってから収納する
破れ・ほつれがある布団は洗濯しない
破れ・ほつれのあるこたつ布団は、コインランドリーで洗ってはいけません。コインランドリーの洗濯機は回転スピードが速く、破れ・ほつれが広がる恐れもあります。全体が大きく裂けたり、中綿が飛び出たりしてしまうと、修理も難しいでしょう。
コインランドリーにこたつ布団を持っていく前に、表・裏・四辺の縫い目をチェックしてください。破れ・ほつれを見つけたら、縫い直してからコインランドリーに持っていくか、クリーニングに出しましょう。
余熱が残っている乾燥機を選ぶ
乾燥機を選ぶ際は、余熱が残ったものを選びましょう。先に乾燥機を使った人がいると、内部が暖かいままなので、機械が暖まりやすくなります。冷めている乾燥機に比べると、分厚いこたつ布団も乾かしやすくなるでしょう。
60分以上乾燥機にかけない
こたつ布団の乾燥時間は、1時間までにしましょう。分厚いこたつ布団をしっかり乾燥させたいと考えて、長時間乾燥し続けるのはおすすめしません。温風にこたつ布団を当て続けると、生地が固くなったり、中綿・糸が縮んだりします。
また、ダニ対策で乾燥機を使う際は、30分あれば十分です。ダニの死滅温度は50~60℃なので、60〜80℃の乾燥機にかければ、効果を得られます。
乾燥の途中で布団を裏返す
こたつ布団をムラなく乾かしたい場合は、乾燥の途中で蓋を開け、布団をひっくり返すのがおすすめです。
タンブラー乾燥機は、ドラムの外側から温風を当てる構造になっています。こたつ布団は大きく、分厚いので、そのままだと全体に温風が行きわたりません。乾燥する時間の半分を目安に、布団の向きを変えましょう。
途中で布団を裏返せば、全体をムラなく乾かせます。
湿気をとってから収納する
乾燥が終わった直後のこたつ布団には、湿気が残っています。表面は暖かく、乾いているように見えても、まだ中綿が湿っているのです。このような状態で収納すると、生乾き臭やカビが発生します。
こたつ布団を乾燥した後は、天日干しをするのがおすすめです。また、乾燥機から取り出した直後は、通気性のよい袋に入れましょう。ビニールのような風通しが悪い袋に入れてしまうと、湿気がこもりやすくなります。
こたつ布団の洗濯に必要な料金・時間
こたつ布団の洗濯に必要な料金・時間の目安を、表にまとめました。
料金目安 | 1,000~2,200円 |
時間目安 | 30~90分 |
各項目について、詳しく解説します。
料金は1,000~2,200円
コインランドリーの料金は、洗濯機・乾燥機の大きさや、こたつ布団のサイズによって異なります。料金の目安は、次の通りです。
使う機器 | 料金相場 |
洗濯機のみ | 1,000~1,200円 |
乾燥機のみ | 800~1,000円 |
洗濯・乾燥機両方(洗濯乾燥機) | 1,800~2,200円 |
こたつ布団が洗えるサイズの洗濯機は、通常の洗濯物よりも料金が高く設定されています。安いからと小さい洗濯機で洗うとキレイに仕上がらないため、大きい洗濯機を選んでください。
所要時間は30~90分
こたつ布団の洗濯・乾燥にかかる時間は、次の通りです。
使う機器 | 時間の目安 |
洗濯機のみ | 30分 |
乾燥機のみ | 60分 |
洗濯・乾燥機両方 | 90分 |
クリーニングに出す場合は、数日〜1週間かかります。手早くこたつ布団を洗濯したい方は、コインランドリーを利用するのがおすすめです。
洗濯機・乾燥機を利用している間は、コインランドリーの店舗を離れても構いません。いったん自宅に帰ったり、買い物をしたりして、時間を潰すとよいでしょう。
ただし、洗濯・乾燥が終わった後、長時間放置するのはマナー違反です。運転が終わる5〜10分前には、店舗に戻りましょう。また、乾燥中にこたつ布団を裏返す場合は、30分程度で店舗に戻ってください。
まとめ:こたつ布団は定期的にコインランドリーで洗濯しよう
こたつ布団を洗濯する際は、コインランドリーを利用するのがおすすめです。手間のかかる洗濯・乾燥が約90分で終わるため、クリーニングよりも安価・短時間でキレイにできます。
寒い季節が過ぎ、こたつ布団をしまう前には、必ず洗濯をしましょう。来年もこたつを清潔に使うため、キレイにしてから収納してください。
こたつ布団をキレイに洗濯・乾燥したい方には、エレクトロラックス社製の洗濯乾燥機がおすすめです。背面からドラムに直接風を当てる、ムダのない設計で、ドラム内部が効率よく温まる構造を採用。こたつ布団のような分厚いものも、最短55分で乾きます。また、ダニ対策にも効果的です。
エレクトロラックス社製の洗濯機・乾燥機は、全国のコインランドリー店舗で稼働中。こちらから、お近くの洗濯機・乾燥機が使える店舗を探してみてください。