お気に入りのスニーカーや運動靴を履き続けていたら、汚れが目立ってきた……。キレイにしたいけれど、洗ったり乾かしたりするのは面倒ですよね。そのようなときは、コインランドリーに設置された「スニーカーランドリー」を使いましょう。
スニーカーランドリーは、洗濯から乾燥までを一気に行える、靴専用の洗濯乾燥機です。本記事では、スニーカーランドリーの使い方や、メリット・注意点をご紹介します。洗える靴・洗えない靴もまとめていますので、お気に入りの靴をキレイにしたい方は参考にしてみてください。
靴はコインランドリーで洗濯できる?
一部のコインランドリーには、靴を洗濯・乾燥できる「スニーカーランドリー」が設置されています。
お気に入りの靴を洗いたくても、自宅で洗う場所を確保できないこともあるでしょう。乾かすにしても、晴れた日でなければ、うまく乾きません。せっかく洗った靴が生乾きになってしまうと、洗い直す羽目になります。
自宅で靴を洗えない場合は、スニーカーランドリーを使うのがおすすめです。靴を洗濯機に入れれば、自動で靴をキレイにしてくれます。靴を丸ごと洗えるので、ブラシや洗剤などの道具も必要ありません。
靴専用の洗濯機・スニーカーランドリーとは
スニーカーランドリーは、靴専用の洗濯乾燥機です。洗濯機「スニーカーウォッシャー」と、乾燥機「スニーカードライヤー」をセットで、「スニーカーランドリー」と呼びます。近年では、洗濯・乾燥機が一体化したスニーカーランドリーも見られるようになりました。
スニーカーウォッシャーは、衣類用の洗濯機と異なり、固い毛のブラシがらせん状に据え付けられています。ブラシが靴の表面を撫でるように動くため、手洗いしたように靴がキレイになる仕組みです。
スニーカードライヤーには、靴をはめ込むハンガーがついています。靴を奥まではめ込めば、中までしっかりと乾かせるでしょう。
靴をコインランドリーで洗う方法を5ステップで解説
スニーカーランドリーで靴を洗濯する際は、次のステップに従いましょう。
- 洗濯機に靴を入れる
- 料金を入れて洗濯する
- 洗濯が終わったら乾燥機に移す
- 料金を入れて乾燥機をかける
- 靴を取り出して、汚れが落ちているかチェックする
1.洗濯機に靴を入れる
まず、スニーカーランドリーの下部にある洗濯機に、正しい向きで靴を入れましょう。靴を入れる向きは、洗濯機の注意書きに記載されています。縦向きに入れるものと、横向きに入れるものがあるので、洗濯の前に確認してください。
多くのスニーカーランドリーでは、複数の靴を同時に洗えます。大人用の靴なら2足まで、子ども用の靴なら4足まで洗濯が可能です。洗濯槽が清潔か気になる方は、洗濯槽洗浄を使いましょう。
2.料金を入れて洗濯する
靴を正しい向きで入れたら、洗濯機のフタを閉めて、料金を入れましょう。洗濯が始まると、洗剤が自動で投入されるため、自分で洗剤を持っていく必要はありません。
洗濯の工程は、洗い・すすぎ・脱水の3つです。スニーカーランドリーの機種によっては、洗いとすすぎが終わったタイミングで靴の向きを変えると、十分に脱水ができます。
洗濯が終わるまでに20分ほどかかるので、しばらく待つ必要があります。スーパーやコンビニなどに併設されているコインランドリーであれば、買い物を済ませてもよいでしょう。
3.洗濯が終わったら乾燥機に移す
洗濯が終わったら、靴を乾燥機に移します。取り出す際に脱水が足りないと感じたら、追加で脱水をすることも可能です。とくに、つま先に水がたまりやすいので、靴の向きを変えて脱水するとよいでしょう。
乾燥機を使わない場合は、靴を持ち帰って、自宅で干してください。なお、日光に直接当てると、素材が傷んだり色褪せたりする場合があります。日光による傷みが気になる方は、陰干しもひとつの方法です。ただし、天日干しより乾きにくくなるため、しっかり乾いているか十分に確認しましょう。
4.料金を入れて乾燥機をかける
スニーカーランドリーに設置されたハンガーに、洗濯した靴を奥まで風が届くように配置します。大人用の靴はハンガー2本に片足を、子ども用の靴は1揃いかけられます。
紐つきの靴は、洗濯の際に紐が締まったり絡まったりするため、少し紐を緩めてからハンガーにかけてください。しっかりと靴をかけたら、料金を入れて、乾燥を始めましょう。
スニーカーランドリーの乾燥機は、入れた料金に応じて、乾燥時間が変わります。返金はできないので、必要分の料金を入れてください。
5.靴を取り出して、汚れが落ちているかチェックする
乾燥が終わったら、靴を取り出しましょう。つま先まで乾いているか、十分に汚れが落ちているかをチェックしてください。完全に乾いていない場合は、追加で乾燥したり、自宅で干したりするのがおすすめです。
乾燥に必要な時間は、スニーカーで約20分、テニスシューズ・バスケットシューズは約40分です。生地が分厚い靴は、乾燥時間を長めにするとよいでしょう。
コインランドリーで洗える靴・洗えない靴
スニーカーランドリーでは、洗える靴と洗えない靴があります。次のリストを確認して、自分の靴をコインランドリーに持ち込んでもよいか、確認してください。
洗える靴 |
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洗えない靴 |
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ただし、使われている素材によっては上記と異なる場合があります。基本的には、綿・化学繊維・合成皮革が使われている靴であれば、スニーカーランドリーで洗うことが可能です。
洗う前に、機械に記載されている「洗える靴・洗えない靴」を確認するようにしましょう。
スニーカー・ランニングシューズは洗える
スニーカーランドリーで洗濯できる靴は、次の通りです。
- スニーカー
- ランニングシューズ
- テニスシューズ
- パスケットシューズ
綿や化学繊維、合成皮革の靴は、スニーカーランドリーで洗濯できます。一方で、それ以外の素材を使用している場合は、上記の靴でも洗濯できない場合があります。
また、子ども用の靴にも対応しているので、汚れがちなお子様の靴を洗濯するのにもおすすめです。
厚手のテニスシューズやバスケットシューズでも、長めに脱水すれば、キレイに乾きます。なかなか洗えるチャンスが少ないテニスシューズやバスケットシューズは、スニーカーランドリーで洗濯してみましょう。
革靴・長靴などは洗えない
次のような靴は、スニーカーランドリーで洗濯できません。
- 革靴
- ゴルフシューズ
- サッカーシューズ
- 長靴
- スリッパ
- ブーツ
- パンプス
- スパイク
革製の靴や長靴、スパイクつきの靴は、スニーカーランドリーに対応していません。無理に洗濯すると、素材が傷んだり、洗濯機が故障したりするので、むやみに入れるのはやめましょう。
洗えない靴の種類は、洗濯機に表示されています。洗濯する前に注意書きを見て、持ってきた靴が洗えるかチェックしてください。
コインランドリーで靴を洗う際の注意点4選
コインランドリーで靴を洗う際は、次のポイントに注意しましょう。
- ひどい汚れは事前に落とす
- 靴紐は外すか緩めておく
- 劣化のひどい靴は入れない
- 中敷きを外す
ひどい汚れは事前に落とす
汚れがひどい場合は、スニーカーランドリーで洗濯しても、落ちきらないことがあります。加えて、洗濯機内に汚れがたまってしまうこともあるため、泥や油の汚れは、事前に落としておきましょう。
とくに、スポーツやアウトドアを楽しんだ後の靴には、多くの汚れが付着しています。コインランドリーへ持っていく前に、ブラシで汚れを落としてください。
靴紐は外すか緩めておく
洗濯機で紐つきの靴を洗う際は、紐を外すか、緩めるのがおすすめです。靴紐(シューレース)をつけたまま洗濯すると、洗濯槽の中で絡まったり、締まったりすることがあります。
きつく締まった靴紐を解くのは、力がいるため大変です。洗濯の後、乾燥機にかける場合は靴紐をほどくことになるため、洗濯前から緩めておきましょう。靴紐を外す場合は、紐だけを縛って洗濯槽に入れれば、紐も一緒に洗濯できます。
劣化のひどい靴は入れない
劣化のひどい靴をスニーカーランドリーで洗うと、破損の恐れがあります。布が破れかけていたり、ソール(靴底)が剥がれたりしている靴は、スニーカーランドリーに入れないよう注意しましょう。
また、靴底のソールは接着剤で固定されているため、乾燥機の熱で剥がれることもあります。劣化のひどい靴は手洗いするか、クリーニングや修理に出すのがおすすめです。
中敷きを外す
スニーカーランドリーで靴を洗う際は、中敷きを外しておきましょう。中敷きを外すと、靴の底までブラシが届くため、よりキレイに洗えます。外した中敷きは、靴と一緒に洗濯機に入れるとキレイになります。
ただし、靴と同様、ひどい汚れは落ちません。小石や泥がついている場合は、自宅で手洗いしてから洗濯機に入れましょう。また、クッション性の高い特殊素材や、「水洗い禁止」の表記がある中敷きは洗えないため、洗濯機に入れないよう注意してください。
靴をコインランドリーで洗う4つのメリット
靴をコインランドリーで洗うメリットは、次の4つです。
- 40分~1時間で靴がキレイになる
- 乾燥機できっちり乾く
- ワンコインで洗濯・乾燥できる
- 消臭効果も期待できる
40分~1時間で靴がキレイになる
スニーカーランドリーを利用すると、短時間で靴がキレイになります。自宅で手洗いした場合、ブラシでこすったり干したりと、手間と時間が必要です。しかし、スニーカーランドリーを使えば、1時間以内で洗濯と乾燥が終わります。
洗濯機は20分程度、乾燥機は20〜40分で終わるので、自宅で手洗いするよりもお手軽です。急いで靴をキレイにしたい場合は、スニーカーランドリーを使うとよいでしょう。1時間程度でカラッと乾くため、洗いたての靴で出かけられます。
乾燥機できっちり乾く
スニーカーランドリーの乾燥機は、20~40分程度で靴を乾かせます。靴を手洗いすると、長時間干しておく必要がありますが、スニーカーランドリーなら短時間で乾かせるでしょう。厚手の素材も、しっかりと乾きます。
また、洗った靴が乾かないと、生乾き臭がして不快です。しかし、乾燥機にかければ短時間で乾くので、生乾き臭を防げます。靴が劣化していない限りは、乾燥機の熱で壊れることもないでしょう。
ワンコインで洗濯・乾燥できる
スニーカーランドリーの料金は、洗濯機が200円程度、乾燥機が10分100円程度です。1度に2足(子ども用なら4足)まで洗えるので、500円あれば普段履いている靴をキレイにできます。
自宅で手洗いして乾かす手間を考えると、スニーカーランドリーを使った方が負担を減らせるでしょう。手間ひまをかけて自宅で手洗いするより、コインランドリーで洗った方が効率的です。
待ち時間に買い物や用事を済ませれば、時間を有効に使える利点もあります。
消臭効果も期待できる
洗濯機で靴を洗えば、気になる臭いも落とせます。靴の臭いの原因は、土・泥・汗などをエサに繁殖する雑菌です。手洗いでは乾くまでに時間がかかるため、せっかく靴を洗っても、乾くまでの間に雑菌が増えて臭いがつきます。
スニーカーランドリーなら靴を洗濯・乾燥できるので、汚れと一緒に雑菌臭を取ることも可能です。店舗によっては、消臭効果のある洗剤を使える場合もあります。靴の臭いが気になる方は、スニーカーランドリーを試してみましょう。
コインランドリーで靴の汚れが取れなかったときの対処法
スニーカーランドリーで洗濯をしても、靴の汚れが落ちないときは、拭き取るのがおすすめです。つま先やソールに残った汚れは、洗剤で落ちやすくなっているため、アルコールを含んだウェットティッシュで拭いてみましょう。
ただし、次のポイントに注意してください。
- 細かな汚れは落ちない
- ソールが色落ちすることもある
- 店舗では拭き取りをしない
ウェットティッシュだけで、ソールの隙間に入り込んだ細かな汚れを落とすのは困難です。細かい汚れまで落としたい場合は、靴のクリーニングを依頼しましょう。
また、スニーカーによっては、ソールに着色をしているものもあります。このようなスニーカーをアルコールで拭くと、色落ちするため、最初に目立たない場所を拭くのがおすすめです。
拭き取り作業は、自宅に戻ってから行いましょう。コインランドリーの店舗で拭き取りを行うと、床を汚してしまいます。
まとめ:コインランドリーで靴を洗ってキレイにしてみよう
コインランドリーには、靴専用の洗濯乾燥機「スニーカーランドリー」が設置されています。靴を丸ごと洗濯できるので、汚れや臭いをまとめて落とせるでしょう。乾燥機を使うことで、短時間で靴を乾かすこともできます。
ただし、革靴や長靴、金属のついた靴は洗濯できません。スニーカーランドリーの注意書きに、洗える靴・洗えない靴が記載されているので、洗濯前に確認しましょう。
靴の汚れや臭いが気になってきた方は、ぜひスニーカーランドリーでの洗濯を試してみてください。1時間程度で靴をキレイにできるうえ、料金もリーズナブルな設定です。