「コインランドリーに柔軟剤は持ち込める?」
「柔軟剤の入れ方は?」
このような疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
はじめてコインランドリーを利用する方にとって、柔軟剤が必要かは気になるところでしょう。そして柔軟剤を持ち込むならば、入れるタイミングや投入口がわからないこともしばしばあります。
そこで本記事では、柔軟剤の持ち込みの必要性や入れ方、使用するメリットと注意点などを紹介します。コインランドリーに柔軟剤が必要かどうかを把握して、よい香りがする洗濯物を仕上げるために、ぜひ最後までお読みください。
コインランドリーに柔軟剤は持ち込みできないケースが多い
コインランドリーの柔軟剤は自動投入されるケースが多く、持ち込みできないことがほとんどです。そこで気になるのが、自分の好きな柔軟剤の香りを選べるのかどうかです。
本章では以下2点を解説します。
- コインランドリーの柔軟剤は選べる?
- コインランドリーの柔軟剤の匂い
それぞれ順番に見ていきましょう。
コインランドリーの柔軟剤は選べる?
洗濯機によって異なりますが、コインランドリーで自動投入される柔軟剤を選べる場合があります。その日の気分に合わせて、無香料やフレグランス、柑橘系など好みの香りを選べるでしょう。
しかし、投入できる柔軟剤が1種類のみで選べない洗濯機も多くあります。
こだわりがある方は、柔軟剤の選択が可能な機種を設置しているコインランドリーに訪れましょう。
コインランドリーの柔軟剤の匂い
コインランドリーで使用されている柔軟剤の匂いは、店舗によって異なります。ただし、無香料やフローラル系、石鹸などの定番な香りの柔軟剤は、多くの店舗で取り扱われているでしょう。
以下に柔軟剤の一般的な匂いをまとめました。
- 無香料
- 石鹸
- フローラル系(ジャスミン・ラベンダー・ローズ・リリー など)
- 柑橘系(オレンジ・レモン・ベルガモット など)
コインランドリーで好きな柔軟剤を持ち込んで使う方法
コインランドリーによっては、柔軟剤を持ち込んで使うことが可能です。好みの柔軟剤を持ち込んで使う方法には、以下が挙げられます。
- 柔軟剤が手動投入の機種を選ぶ
- 洗濯だけ自宅で済ませる
- 柔軟剤シートを使用する
1つ目の方法については、コインランドリーに柔軟剤を手動投入できる洗濯機があるか確認が必要です。ただし、柔軟剤の持ち込みを禁止しているコインランドリーもあります。柔軟剤の持ち込み可否や注意書きを事前に確認しましょう。
また、柔軟剤シートとは、シート状の柔軟剤のことで、衣類を乾燥させるときに投入します。洗濯機の柔軟剤が無香料ならば、柔軟剤シートを使用して香りをつけることが可能です。
コインランドリーに柔軟剤を持ち込むときの入れ方は?
縦型の洗濯機や古いドラム式洗濯機の場合、洗剤や柔軟剤が自動投入されないケースがあります。そのため、柔軟剤の入れ方を把握しておくことが大切です。
そこで本章では次の2つを紹介します。
- 柔軟剤を入れるタイミング
- 柔軟剤の投入口
コインランドリーの利用がはじめてで、どのように柔軟剤を入れるのかわからない方は、ぜひ順番にご覧ください。
柔軟剤を入れるタイミング
柔軟剤を入れるタイミングは、洗濯機によって異なります。ただし、柔軟剤専用ケースの有無によって次の2パターンに分けられます。
- 柔軟剤専用ケースがある:洗濯前に投入する
- 柔軟剤専用ケースがない:すすぎのタイミングで投入する
2つ目の専用ケースがない場合は、柔軟剤を入れるときにランプがつきます。また、すすぎ前に入れてしまうと、洗剤と柔軟剤の成分が打ち消しあって、どちらの効果も薄れてしまうことがあるため注意が必要です。
柔軟剤の投入口
柔軟剤の投入口は柔軟剤専用ケースの有無によって、以下のように異なります。
- 柔軟剤専用ケースがある:柔軟剤専用ケースに投入する
- 柔軟剤専用ケースがない:ドラムに直接投入する
柔軟剤専用ケースの場所は、洗濯機によってバラバラです。ただし、ドラムの手前や奥に設置されていることがほとんどです。
コインランドリーで柔軟剤を入れたくない場合はどうする?
コインランドリーで柔軟剤を入れたくない場合の方法は、以下の2パターンです。
- 自動投入:「柔軟剤なし」を選択できるケースがある
- 手動投入:柔軟剤を入れなければよい
1つ目の方法の場合「柔軟剤なし」を選べない洗濯機もあるため、コインランドリーに確認が必要です。また、古い洗濯機を使っているコインランドリーでは、柔軟剤が手動投入のケースが多いでしょう。
なお、柔軟剤の匂いが気になる場合は、無香料を使用すれば問題ありません。香料が配合されていないため、匂いを感じにくくなります。
コインランドリーで柔軟剤を入れるメリット
コインランドリーで柔軟剤を入れるメリットは、次の4つです。
- 衣類に香りをつけられる
- 洗濯物が柔らかく仕上がる
- 静電気の発生を防げる
- 花粉の付着を防止できる
柔軟剤を使用するとQOLの向上につながります。周囲に清潔感を与えたり、毎日の悩みが解消されたりするかもしれないので、ぜひ使ってみるのがおすすめです。
衣類に香りをつけられる
柔軟剤を使用すると衣類に香りをつけることが可能です。
前述した通り、柔軟剤にはフローラルや石鹸などの香りが配合されているケースがあります。衣類に香りをつけると、洗濯物が乾きにくい梅雨や冬にありがちな「生乾き臭」が、気にならなくなるでしょう。
その結果、周囲に不潔なイメージを与えることを防げます。好みの香りの柔軟剤を使用して、よい匂いを衣類につけましょう。
洗濯物が柔らかく仕上がる
柔軟剤を使うと洗濯物が柔らかく仕上がります。柔軟剤に含まれるカチオン界面活性剤(陽イオン界面活性剤)が、繊維の表面をコーティングし、潤滑油の役割を果たすためです。
その結果、繊維同士の滑りがよくなって、柔らかさを感じられるようになります。繊維が柔らかくなると、からまりがなくなり、毛玉やシワなどを抑えることが可能です。肌触りがよくなり、長持ちさせられます。
静電気の発生を防げる
柔軟剤により静電気の発生を防ぐことが可能です。柔軟剤に含まれるカチオン界面活性剤が繊維の表面を滑らかにして、衣類同士の摩擦を防ぐためです。
また、カチオン界面活性剤が空気中の水分子と結合し、電気を流すことから静電気が発生しても逃がしてくれます。静電気が発生しやすい冬に柔軟剤を使用すると、効果が出やすいでしょう。
花粉の付着を防止できる
花粉の付着を防止するには柔軟剤が効果的です。柔軟剤には静電気の発生を抑制する効果があるためです。
<花粉と静電気の関係>
1. 花粉飛散量が増えると静電気が発生しやすくなる 2. 空気中の花粉は静電気を帯びたものにくっつきやすくなる 3. 摩擦により静電気を帯びた衣類に花粉がくっつく |
柔軟剤を使うと静電気の発生を防ぐため、花粉の付着を避けられます。花粉が気になる時期に柔軟剤を使ってみてください。
コインランドリーで柔軟剤を使用する際の注意点
コインランドリーで柔軟剤を使用する際には、以下3つに注意する必要があります。
- 衣類の機能が損なわれる可能性がある
- 香害の原因になる恐れがある
- 肌荒れにつながる場合がある
本章では、なぜ柔軟剤を使うとトラブルに見舞われるのかを解説します。洗濯で失敗しないためにも、コインランドリーで柔軟剤を使用したいと考えている方は、ぜひご覧ください。
衣類の機能が損なわれる可能性がある
衣類によっては、柔軟剤を使用すると機能が損なわれる可能性があります。柔軟剤が適さない洗濯物と、使用によるデメリットを以下にまとめました。
洗濯物 | デメリット |
タオル・スポーツウェア | 吸水性が低下する。 |
防水加工された衣類(防水ジャケット/レインコートなど) | 防水機能が低下する。 |
火を扱う作業着や難燃素材 | 難燃性が損なわれる。 |
マイクロファイバー製品 | ホコリや汚れの吸着力が低下する。 |
羽毛布団 | ふわふわ感が損なわれる。 |
これらの衣類を洗濯する際には、柔軟剤の使用を控えるように注意しましょう。
関連記事:羽毛布団はコインランドリーで洗える?料金や時間、失敗しないコツを紹介
香害の原因になる恐れがある
柔軟剤の香りが強いと、周囲の人に不快感を与えたり、めまいや頭痛を引き起こしたりする可能性があります。そのため、柔軟剤を手動で入れる場合は、規定量を守る必要があります。
規定量は、水30Lあたり柔軟剤7〜16mlが一般的です。ただし、柔軟剤によって規定量は異なるため、商品ごとに説明欄をチェックすることが大切です。なお、無香料の柔軟剤を使うと、香害を気にする必要がありません。
臭いが気になる方は、無香料の柔軟剤を使用することをおすすめします。
肌荒れにつながる場合がある
柔軟剤は肌荒れやかゆみを引き起こす恐れがあります。
柔軟剤に含まれる界面活性剤には、塩化アルキルトリメチルアンモニウムや、塩化ジアルキルジメチルアンモニウムなどの、殺菌作用が強い成分が含まれているためです。皮膚への刺激も強くなるため、敏感肌の方や赤ちゃんに対して、柔軟剤を使用するときは注意が必要です。
また、肌に直接触れるタオルや頻繁に使用する衣類などに柔軟剤を使用するのも避けるのがよいでしょう。どうしても使用したい場合は、使用量を少なくするといった工夫をすると、柔らかさや香りを出せます。
コインランドリーの柔軟剤に関するよくある質問
コインランドリーの柔軟剤に関するよくある質問に回答します。よくある質問は次の3つです。
- コインランドリーの柔軟剤シートはいつ入れますか?
- 洗濯機で洗剤と柔軟剤を一緒に入れたらどうなりますか?
- 乾燥機をかけると柔軟剤の匂いが消えるのはなぜですか
それぞれ順番に見ていきましょう。
コインランドリーの柔軟剤シートはいつ入れますか?
柔軟剤シートは洗濯後、乾燥を行う前に乾燥機に入れます。
洗濯乾燥機を使うケースだと、乾燥の前に扉のふたを開けて柔軟剤シートを投入します。洗濯と乾燥が別々の場合は、洗濯物を移動させるタイミングで乾燥機に柔軟剤シートを入れましょう。
柔軟剤シートとは 柔軟剤の成分を不織布に染み込ませたシートです。洋服と一緒に乾燥させると、柔軟剤と同じ効果を得られます。 |
洗濯機で洗剤と柔軟剤を一緒に入れたらどうなりますか?
洗濯機で洗剤と柔軟剤を一緒に入れると、成分が打ち消しあって効果が薄まってしまうことがあります。洗剤と柔軟剤を混ぜて入れるのは避けましょう。
洗濯機に柔軟剤専用ケースがついている場合は、そこに柔軟剤を入れます。すすぎ前に自動で投入してくれます。手動で柔軟剤を入れる場合は、洗濯が終わってすすぎが始まる前に、ドラムに直接入れましょう。
関連記事:コインランドリーには洗剤を持っていくべき?持参するメリットや注意点を解説
乾燥機をかけると柔軟剤の匂いが消えるのはなぜですか?
柔軟剤の匂いは、高温での乾燥で薄まってしまう場合があります。洗濯物の水分と香りが、温風によって必要以上に抜き出てしまうためです。
柔軟剤の香りを長く楽しむためには、機械で乾燥しすぎないようにする必要があります。たとえば、乾燥時間を短くしたり、低温や中温で乾かしたりすることが重要です。柔軟剤の匂いを残したい方は、乾燥機の使い方を調整するようにしましょう。
まとめ
本記事では、コインランドリーに柔軟剤を持ち込んで使う方法や入れ方、注意点などについて紹介しました。柔軟剤は自動投入されることが多いため、基本的に持ち込みは不要です。
ただし、柔軟剤を手動投入する洗濯機を使う場合、持ち込みが必要です。柔軟剤を使うと衣類が柔らかくなったり、花粉の付着を防いだりできます。QOLの向上につながるため、コインランドリーを利用する際には、ぜひ柔軟剤を使ってみましょう。
コインランドリーをはじめて利用する方は、以下の記事でも使い方を紹介していますので、ぜひお読みください。
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