「コインランドリーの乾燥機の使い方は?」
「乾燥機の料金や時間は?」
このような疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか?
コインランドリーの乾燥機を使用すると、洗濯物をすぐに乾かせるだけでなく、ダニを死滅させたり、衣類をふんわり仕上げたりすることが可能です。
そのため、多くの利用者がいますが、はじめてだと使い方がわからなくて不安な方もいるでしょう。
そこで本記事では、コインランドリーの乾燥機に入れてはダメなものや料金・時間、注意点などを紹介します。
衣類ごとの設定温度にも触れていますので、はじめてコインランドリーを利用する方はぜひチェックしてみてください。
コインランドリーの乾燥機の使い方
コインランドリーの乾燥機を使うときは、次の3つの手順に従いましょう。
- 乾燥機に入れてよいもの・ダメなものを区別する
- 乾燥機に衣類を入れて乾かす
- 乾燥が終了したら衣類を取り出す
とくに重要なのは1つ目の手順です。乾燥してはダメなものを乾燥機に入れると衣類の破損につながるためです。
本章ではエレクトロラックス・プロフェッショナルの製品「Line 6000 コイン式乾燥機」を参考に正しい乾燥機の使い方を紹介します。
1. 乾燥機に入れてよいもの・ダメなものを区別する
最初に乾燥機に入れてよいものと、ダメなものを区別する必要があります。区別の方法は「洗濯表示」を確認することです。
◾️洗濯表示とは 衣類のラベルに表示されており、その製品の取り扱い方法を示す記号 |
出典:消費者庁|新しい洗濯表示
コインランドリーの乾燥機を使う場合「タンブル乾燥」の列に注目します。洗濯表示に「タンブル乾燥NG」のマークが記載されている場合、その衣類は乾燥機に入れることができません。
また、油分や有機溶剤が付着した衣類も乾燥機に入れてはいけません。以下に乾燥機に入れてはダメなものをまとめましたので、ご覧ください。
・油分(食用油や美容オイルなど)が付着した衣類 ・有機溶剤(ガソリンやシンナーなど)が付着した衣類 ・シルク、カシミヤ、ウールなどが素材の衣類 ・飾りがついていたり、細かな刺繍が施されていたりする衣類 |
まず洗濯表示を確認して、衣類を乾燥機に入れても問題ないかをチェックします。その後、油分や有機溶剤、細かな刺繍、飾りの有無を確認すると失敗しにくいでしょう。
関連記事:コインランドリーの乾燥機を使う前に!ダメなもの・洗濯マークを解説
2. 乾燥機に衣類を入れて乾かす
次に選別した衣類を乾燥機に入れて乾かします。その手順は以下の通りです。
- 洗濯物を適量ラインまで入れてドアを閉める
- 硬貨を投入する/キャッシュレスはQRコードをスキャンする
- 乾燥が自動的にスタートされる(延長は硬貨を追加投入する)
- ディスプレイに乾燥終了の合図が出たら洗濯物を取り出す
なお「Line 6000 コイン式乾燥機」はキャッシュレスに対応していますが、他社製品や古い乾燥機だと硬貨が必要になるケースがあります。そのため、コインランドリーで乾燥機を使う際には硬貨を用意しましょう。
関連記事:コインランドリーの使い方!料金や時間、用意するものを紹介
3. 乾燥が終了したら衣類を取り出す
乾燥が完了したら乾燥機の扉を開けて衣類を取り出しましょう。終了の合図は、ディスプレイの表示や音などで判断できます。
衣類を放置するとしわができたり、他の利用者が乾燥機を使えなかったりするため、できるだけ早く取り出すことが大切です。
なお、乾燥が終わった直後は衣類が熱くなっています。ジーンズのボタンやパーカーのファスナーなどの金具部分に触ると火傷につながるため注意が必要です。
コインランドリーの乾燥機で設定する温度の目安
洗濯物の種類ごとの適切な乾燥温度を把握すると、衣類を傷めなくなります。本章では、コインランドリーの乾燥機で設定する温度の目安を紹介します。
なお、以下に設定温度ごとに適した洗濯物をまとめておりますので、ぜひご覧ください。
低温(50〜60℃) | ・女性用の下着・ストッキング ・レースカーテン ・フリース ・ブラウス ・ジャンパー |
中温(60〜70℃) | ・Tシャツ ・トレーナー ・ジーンズ ・作業着 |
高温(70〜80℃) | ・布団 ・毛布 ・羽毛布団 ・敷布団 ・こたつ布団 |
低温(50〜60℃):熱に弱い衣類に最適
低温(50〜60℃)は、熱に弱い衣類を乾燥させるときに利用します。以下のような衣類は低温で乾燥させましょう。
- 女性用の下着・ストッキング
- レースカーテン
- フリース
- ブラウス
- ジャンパー
これらの素材はポリエステルやナイロン、アクリルなどの化学繊維で作られています。化学繊維は熱に弱いため、高温で乾燥させると縮んだり、型崩れしたりする恐れがあります。
乾燥機にかける前に洗濯表示を確認して、低温での乾燥の可否を見極めましょう。「低温60℃まで」の洗濯表示があれば、低温での乾燥が可能です。
関連記事:コインランドリーで下着は洗える?洗濯のやり方や注意点を解説
中温(60〜70℃):ダニの死滅に効果的
中温(60〜70℃)は、一般的な衣類の乾燥とダニの死滅に効果的な温度です。一般的な衣類は主に以下を指します。
- Tシャツ
- トレーナー
- ジーンズ
- 作業着
また、ダニは50℃で10分以上経つと、もしくは60℃なら一瞬で死滅するといわれています。衣類に潜むダニを吸い込むとアレルギー性の疾患を引き起こす恐れがあるため、乾燥により死滅させ、掃除機で除去することが重要です。
洗濯表示をチェックして「高温80℃まで」に対応している場合は、中温での乾燥を心がけてダニを死滅させましょう。
高温(70〜80℃):毛布・布団などにピッタリ
高温(70〜80℃)は、以下のような布団類の乾燥に向いています。
- 布団
- 毛布
- 羽毛布団
- 敷布団
- こたつ布団
高温で乾燥させると、布団の繊維がほぐれ、ふんわりと仕上げることが可能です。
また、ダニは50℃以上、カビは80℃以上で死滅するといわれています。布団類は寝汗や皮脂、フケなどの汚れによりダニやカビが発生しやすくなります。
そのような布団を使うと、アレルギー症状の原因になる恐れがあるため、しっかりと高温で滅することが大切です。ただし、乾燥機にかける前には「高温80℃まで」の洗濯表示があることを確かめる必要があります。
関連記事:
毛布はコインランドリーで洗える?洗い方や料金・時間の目安を紹介
羽毛布団はコインランドリーで洗える?料金や時間、失敗しないコツを紹介
コインランドリーの乾燥機の料金・値段
コインランドリーの乾燥機の料金は時間と容量によって変わります。料金・値段の相場は以下の通りです。
容量 | 料金相場(乾燥のみ) |
17kg | 100円/10分 |
30kg | 100円/6〜9分 |
洗濯物の容量や時間に合わせて、100円単位で料金を設定できます。乾燥中や終了後に追加料金を入れても問題ありません。
ただし、返却はできないため注意が必要です。乾燥が終わったら衣類が乾いているか確かめて、湿っているならば追加料金を入れるとよいでしょう。
また、洗濯と乾燥を一緒にすることも可能です。その場合の料金相場は次の通りです。
容量 | 料金相場(洗濯~乾燥) |
11kg | 800〜1,200円 |
18kg | 1,000〜1,400円 |
26kg | 1,200〜1,800円 |
乾燥機の支払いには基本的に硬貨が必要です。一部、キャッシュレスに対応しているケースがありますが、硬貨を用意すると安心でしょう。
関連記事:コインランドリーの料金はどのくらい?安く利用する5つのコツも解説
コインランドリーで乾燥機を使用する際の目安時間
コインランドリーで衣類の乾燥に必要な時間をまとめました。
洗濯物 | 乾燥の目安時間 |
衣類 | 5〜60分 |
毛布 | 60〜70分 |
掛け布団 | 80〜90分 |
こたつ布団 | 90〜110分 |
羽毛布団 | 100〜110分 |
スニーカー | 40〜60分 |
カーペット | 80〜90分 |
上記はあくまで目安のため、乾き具合を確認しながら時間を調整していくとよいでしょう。コインランドリーの洗濯・乾燥にかかる詳しい所要時間については、以下の記事で述べていますので、ぜひご覧ください。
関連記事:コインランドリーの所要時間はどのくらい?待ち時間の過ごし方も解説
コインランドリーの乾燥機を使うときの注意点3つ
コインランドリーの乾燥機を使うときの注意点を把握すると、乾燥で失敗しにくくなります。注意点は次の3つです。
- 素材によっては衣類が縮む可能性がある
- 約20分は衣類を乾燥させる
- 乾燥中に扉を開けるときは火傷しないようにする
それぞれ順番に紹介していきます。
素材によっては衣類が縮む可能性がある
次の素材は熱に弱く、乾燥機で乾かすと縮む恐れがあるため注意が必要です。
種類 | 素材 | 乾燥機の可否 |
天然素材 | ・コットン ・麻 ・絹 ・ウール |
乾燥機にかけてはいけない |
化学繊維 | ・ナイロン ・ポリエステル ・レーヨン ・ポリウレタン ・アクリル |
低温(50〜60℃)で乾燥する |
強燃糸 | ・ちりめん ・クレープ |
乾燥機にかけてはいけない |
ただし、上記の素材でも乾燥機を使用して問題ない場合があるため、乾燥前には洗濯表示を確かめるようにしましょう。たとえば、分厚いポリエステルの衣類ならば中温にも耐えられるケースがあります。
約20分は衣類を乾燥させる
衣類の乾燥には最低でも約20分はかけましょう。20分以下でも乾くケースはありますが、生乾きになってしまい、再度乾燥が必要だったり、生乾き臭が発生したりする恐れがあるためです。
また、衣類が乾燥していてもダニが死滅していないこともあります。ダニは50℃で10分以上乾燥させると死滅するといわれているためです。
明確に乾燥の時間が決まっているわけではありませんが、一般的に20分は乾燥機に入れることが望ましいです。
乾燥中に扉を開けるときは火傷しないようにする
乾燥機の稼働中に扉を開けるときは、ドラム内が高温のため火傷しないように注意しましょう。コインランドリーで大きな洗濯物を乾燥させるときは、満遍なく乾かすために手動で裏返す必要があります。
布団や毛布を乾燥する場合、ドラム内の温度は80℃近くになっており、ファスナー部分が熱を帯びている恐れがあります。裏返す際に金具部分に触れてしまうと、手を火傷するため気をつけましょう。
金具部分をチェックしたり、手袋をはめたりすることも安全に乾燥をする手段のひとつです。
コインランドリーの乾燥機に関するよくある質問
コインランドリーの乾燥機に関するよくある質問に答えます。
- コインランドリーの乾燥機は汚いですか?
- コインランドリーでの乾燥でネットは不要ですか?
- コインランドリーで乾燥だけできますか?
乾燥機を使う前に疑問点を解消しておけば、使い方に困らなくなったり、乾燥に失敗しなくなったりするでしょう。
それでは順番に解説していきます。
コインランドリーの乾燥機は汚いですか?
コインランドリーの乾燥機は、さまざまな人が使うため、汚いイメージを持っている方が多くいます。しかし、洗濯したものを乾かすため、基本的には汚くはありません。
ただし、すべての店舗が清潔な乾燥機を使っているとはいい切れないため、以下のような判断基準を設けて、コインランドリーを選定することが大切です。
- 店舗が清掃されているか
- 使用ルールが設けられているか
- 店員が常駐しているか
コインランドリーでの乾燥でネットは不要ですか?
コインランドリーでの乾燥でネットは不要です。
ネットに入れたまま乾燥させると、衣類の内側まで温風が当たらず効率が悪くなるためです。また、そもそもネットに入れる必要があるデリケートな衣類は、乾燥機に向いていないことも挙げられます。
そのため、衣類を乾燥する際にネットは必要ありません。
コインランドリーで乾燥だけできますか?
コインランドリーで乾燥だけ行うことは可能です。自宅で洗濯だけして、コインランドリーで乾燥だけしても問題ありません。
ただし、水に濡れた衣類を運ぶのは、負担になったり服が濡れたりします。コインランドリーで洗濯と乾燥を一緒に行うのがよいでしょう。
まとめ
本記事ではコインランドリーの乾燥機の使い方や設定温度、料金・時間などについてまとめました。乾燥機を使用する際には、洗ってはダメなものを区別したり、衣類ごとの適切な温度を把握したりすることが重要です。
もし乾燥機に不向きな洗濯物を乾かしてしまうと、縮みや型崩れにつながります。大切な衣類を長く使用するために、コインランドリーの乾燥機を使用する前に、しっかりと本記事の内容を思い出せるようにしましょう。
エレクトロラックス・プロフェッショナルの乾燥機は、使いやすい設計によりはじめてでもスムーズな乾燥を実現しています。ぜひお近くの導入店舗をご利用くださいませ。