コインランドリーは、自宅の洗濯機が故障したときの心強い味方です。たまった洗濯物を持っていけば、いつもの洗濯よりも短い時間で洗濯・乾燥ができます。
しかし、下着となると話は別。プライバシーの問題や、盗難に遭うリスクがあることから、洗濯してもよいか不安になる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、コインランドリーで下着を洗濯する方法や、注意すべきポイントを解説します。盗難被害を避ける方法にも触れていますので、不安な方はチェックしてみてください。
コインランドリーで下着は洗濯できる?
コインランドリーでも、下着を洗濯することは可能です。しかし、次のような問題があります。
- プライバシーの問題
- 盗難のリスク
- 素材がデリケート
下着を洗濯しているところは、例え同性であっても見られたくない、という方もいるでしょう。また、盗難されやすかったり、洗濯の設定が複雑であったりするのも難点です。
しかしながら、洗濯機が壊れたり、旅行先で洗濯をしたりする場合、どうしてもコインランドリーを利用する必要が出てきます。本記事では、そのような状況の方に向けて、洗濯の方法を解説します。
コインランドリーで下着を洗濯する4ステップ
コインランドリーで下着を洗濯する際は、次の手順を参考にしましょう。
- 下着をネットに入れる
- 洗濯機に入れて料金を投入
- 乾燥できるもの・できないものを分ける
- 乾燥機にかける
下着をネットに入れる
コインランドリーに行く前に、洗濯したい下着をネットに入れておきましょう。ネットに入れることで、下着の型崩れを防げます。目の細かいネットに入れれば、周囲から見えにくくなるのもポイントです。
また、コインランドリーの洗濯機は大きいため、小さな洗濯物を置き忘れやすくなっています。あらかじめネットに入れることで、このような事態を回避できるでしょう。
洗濯機に入れて料金を投入
洗濯機に洗うものを入れ、料金を投入すると、洗濯が始まります。下着はデリケートな素材が多いため、ドラムの回転数を少なめに設定しましょう。
洗濯にかかる時間は、30〜40分です。洗濯中は、店舗を離れることもできます。しかし、下着のように見られたくないものを洗濯する場合は、店舗を離れないようにしましょう。
乾燥できるもの・できないものを分ける
洗濯が終わったら、乾燥機にかけるものと、かけないものを分けましょう。レースや刺しゅうなど飾りの付いたものは、基本的に乾燥できません。誤って乾燥機に入れた場合は、ドアを開けて取り出す必要があります。
乾燥できるものは、あらかじめネットを分けておくのがおすすめです。店舗で確認する必要がないため、周囲から見られるリスクを減らせるでしょう。
乾燥機にかける
乾燥機に移して、料金を入れましょう。料金は10分100円程度が目安です。下着を長時間乾燥させると傷みやすいので、やや短めに20~30分ほどで設定します。
乾燥が終わったら取り出して、ネットのまま持ち帰りましょう。乾きが足りないと感じたら、追加で陰干しをすると、よりキレイに乾きます。
コインランドリーで下着を洗う際の注意点3選
コインランドリーで下着を洗濯する際は、次のポイントに注意しましょう。
- 洗濯表示を確認する
- 他の衣類と分ける
- 終わった洗濯物を放置しない
洗濯表示を確認する
衣類を傷めない洗濯の方法は、洗濯表示に書かれています。洗濯・乾燥の可否や、条件をマークで示しているので、洗濯前にチェックしましょう。
洗濯表示のマークには、次のようなものがあります。
コインランドリー対応 | マーク | 意味 |
可能 | 40℃の湯で洗濯可 | |
高温乾燥可 | ||
不可 | 手洗い可 | |
洗濯禁止 | ||
乾燥禁止 |
コインランドリーでの洗濯に対応しているのは、「洗濯桶のなかに数字が書かれた」マークがある衣類のみです。「手洗い可」や「洗濯禁止」のマークがあるものは、手洗いやクリーニングで対応する必要があります。
また、乾燥禁止マークのある衣類は、乾燥機を使えません。誤って乾燥機に入れないよう、分けておきましょう。また、乾燥機マークのうち、黒丸が1つだけのものは「低温乾燥可」を指します。乾燥機の温度を60℃に落としてから、乾燥を始めましょう。
他の衣類と分ける
下着を洗濯する際は、他の衣類と分けるのがおすすめです。一緒に洗濯すると、他の衣類に押しつぶされて型崩れします。下着を洗濯する際は、洗濯機を分けて洗いましょう。
また、下着のホックやファスナーのような部分を閉めておくのもポイントです。洗濯中も形が保たれるので、型崩れを防ぐ効果があります。
終わった洗濯物を放置しない
下着を洗濯する場合は、洗濯中も店舗にとどまるのがおすすめです。コインランドリーでは、洗濯が終わったまま放置していると、他の人が衣類を取り出すことがあります。下着を見られたくない場合は、店舗に残るようにしましょう。
とくに女性の場合は、盗難に遭うリスクもあります。洗濯や乾燥が終わったら、中身を速やかに取り出して、持ち帰りましょう。通気性がよく、中身の見えないタイプのカバンがおすすめです。
コインランドリーで下着を洗う3つのメリット
コインランドリーで下着を洗濯するメリットは、次の3つです。
- 短い時間で洗濯・乾燥できる
- 天日干ししたような肌触りになる
- 洗剤や柔軟剤がいらない
短い時間で洗濯・乾燥できる
コインランドリーの洗濯機は業務用なので、家庭用洗濯機よりもパワーが強く設定されています。家庭用洗濯機で50〜60分かかる洗濯が、30分程度で可能です。また、乾燥機を使えば、雨の日でも衣類をカラっと乾かせます。
雨で洗濯物が乾かないときや、翌日に着る服・下着がないと気づいたときは、コインランドリーを利用しましょう。
天日干ししたような肌触りになる
コインランドリーのガス乾燥機を利用すれば、衣類が天日干ししたように乾きます。じめじめとした季節に洗濯物が乾かないときや、雨が続いて洗濯物がたまったときは、乾燥機を使ってみましょう。
また、衣類の肌触りがよくなるのも利点です。とくに、肌に触れる下着を乾燥させたときは、質感の違いを実感しやすいかもしれません。
洗剤や柔軟剤がいらない
近年のコインランドリーは、自動で洗剤・柔軟剤を投入してくれるため、自分で持っていく必要がありません。業務用の洗剤なので、市販の洗剤よりも汚れが落ちやすくなっています。
一方で、設備が古いコインランドリーでは、洗剤が自動投入されません。自分で持っていくか、店舗で購入しましょう。
化学物質にアレルギーがある方や、お気に入りの洗剤がある場合は、設備が古いコインランドリーを選んだ方がよいかもしれません。詳しくは、関連記事で解説しています。
関連記事:コインランドリーには洗剤を持っていくべき?持参するメリットや注意点を解説
コインランドリーで下着を洗うデメリット3選
コインランドリーで下着を洗うデメリットは、3つあります。
- プライバシーの問題がある
- お金と手間がかかる
- 盗難のリスクがある
プライバシーの問題がある
下着をコインランドリーで洗濯する際は、周囲の目が気になるものです。精神的に負担もかかるので、コインランドリーに持っていくのが嫌だと感じる方も多いでしょう。どうしても洗濯の必要がある場合は、目の細かいネットに入れるのがおすすめです。
また、近年は24時間営業の無人コインランドリーも増えています。人気がない早朝や深夜帯を選んで、洗濯に行くのもよいでしょう。ただし、都市部では深夜でも、意外と利用者がいます。
お金と手間がかかる
コインランドリーは家庭で洗濯するよりも、短時間で衣類をキレイにできます。しかし、洗濯のたびに洗濯物を運んだり、料金がかかったりすると、負担が大きくなります。洗濯のたびにコインランドリーを利用するのは、難しいでしょう。
自宅の近くにコインランドリーがない場合は、洗濯物を運ぶ手間が大きくなります。自家用車のような移動手段を用意する必要があるでしょう。
また、コインランドリーの料金相場は、洗濯1回300〜500円、乾燥10分100円程度です。1回の洗濯で1,000円近くかかるのは、痛い出費といえます。
盗難のリスクがある
女性がコインランドリーを利用した際に、洗濯物を盗まれる事件は、後を絶ちません。とくに、下着を盗難される事件が多くなっています。報道もされているため、コインランドリーを利用するのに不安を感じる方もいることでしょう。
コインランドリーでの盗難を防ぐには、洗濯物を放置しないのが効果的です。店舗から可能な限り離れず、終わったら速やかに取り込みましょう。
盗難被害を防げる店舗の選び方
近年は、コインランドリーの店舗も盗難対策に力を入れています。コインランドリーでの盗難は、基本的に自己責任となるため、盗難を防ぐ工夫が必要です。次のような店舗を選べば、盗難が起きにくくなるでしょう。
- 防犯カメラがある
- 屋外から店内を見られる
- 店員やスタッフが常駐している
防犯カメラがある
コインランドリー店によっては、防犯カメラが設置されています。盗難被害を防ぎたい場合、防犯カメラが設置されている店舗を選ぶのが必須です。近年では、店内にカメラ映像のモニターを設置する店舗もあります。
また、店舗によってはダミーカメラを設置することも少なくありません。しかし、盗難防止効果を期待するなら、本物の防犯カメラを設置した店舗に行きましょう。
本物のカメラと、ダミーカメラは、ホコリで見分けられます。通電しているカメラは、静電気でホコリが吸い付くので、やや汚れているカメラは本物の可能性があります。また、本物のカメラには配線がつけられているのも特徴です。
屋外から店内を見られる
入り口や壁がガラス張りの店舗は、防犯効果が高くなっています。盗難を行っている最中、通行人に目撃されるリスクがあるためです。閉鎖的な店舗よりも、ガラス張りで開放的な店舗を選びましょう。
とくに、古いコインランドリーは外から見えにくい店舗が多くなっています。盗難のリスクを避けたいなら、比較的新しい店舗を選ぶのがおすすめです。
店員やスタッフが常駐している
店員やスタッフが常駐している店舗や、クリーニング店に併設された店舗は、盗難が起こりにくくなります。出入りする客が見える店だと、犯行の瞬間や、持ち帰るタイミングを目撃されやすくなるためです。
また、24時間営業の無人コインランドリーは、早朝や深夜の時間帯を避けるのもおすすめします。常に洗濯できるのは便利ですが、人の目が届かないのは難点です。できるだけ、人の目が多い時間帯を利用しましょう。
よくある質問
コインランドリーで下着を洗う際、よくある質問を取り上げました。今回は、2つの質問に回答していきます。
- コインランドリーで洗濯・乾燥できない下着はある?
- 洗濯・乾燥できない下着を洗う方法は?
コインランドリーで洗濯・乾燥できない下着はある?
次のような下着は、コインランドリーで洗濯・乾燥できません。
- 洗濯表示に洗濯禁止マーク・手洗い可マークが付いている
- フリルのような装飾が付いている
- シルクのような天然素材でできている
コインランドリーの洗濯機は、家庭用よりも強力です。洗濯表示や素材を見ずに洗濯すると、縮んだり型崩れしたりします。洗濯できないものは手洗いで、乾燥できないものは陰干しで対応しましょう。
コインランドリーで洗濯・乾燥できないものについては、関連記事でも解説しています。
関連記事:コインランドリーの乾燥機を使う前に!ダメなもの・洗濯マークを解説
洗濯・乾燥できない下着を洗う方法は?
洗濯表示に「手洗い可」とある下着は、コインランドリーで洗えません。自宅で手洗いして、清潔に保つ必要があります。手洗いの手順は、次の通りです。
- 洗面器・洗面台にぬるま湯を張る
- 薄めた洗剤を入れる
- 優しく振り洗い・つまみ洗いする
- 泡が出なくなるまですすぐ
- タオルではさみ、脱水・陰干しする
手洗いは手間がかかるため、できれば避けたいという方もいることでしょう。しかし、型崩れや劣化のリスクを防げる利点もあります。入浴時に洗濯物を持ち込んで手洗いすれば、あまり手間もかかりません。
まとめ:コインランドリーで下着を洗う際は盗難に注意しよう
コインランドリーで下着を洗う際は、見られたり盗まれたりするリスクを避けましょう。目の細かいネットに入れる、洗濯中は店舗を離れないなどの対策が必要です。万が一盗難が起こった場合も、自己責任となります。
盗難のリスクを避けるためには、監視カメラがある店舗や、店員が常駐している店舗を選ぶのが効果的です。どうしても下着をコインランドリーで洗濯する必要が出てきた場合は、対策をした上で店舗に行きましょう。