カーペットは長い期間敷くものなので、気付かないうちに汚れがたまりがちです。部屋のほこりや花粉、汗汚れなどが染み付いたカーペットを敷いたままにするのは、抵抗を感じますよね。
しかし、カーペットを洗濯するのは大変です。かさばるうえ、自宅の洗濯機に入り切らないことも珍しくありません。
そこで本記事では、コインランドリーを使ったカーペットの洗濯方法をご紹介します。失敗しないコツもまとめていますので、洗濯の参考にしてみてください。
コインランドリーで洗濯できるカーペットを見分ける2つの方法
自宅のカーペットが洗濯機に対応しているかは、次のポイントから見分けられます。洗濯機に入れる前にチェックして、適切な方法で洗濯できるようにしましょう。
- 洗濯表示
- カーペットのサイズ
洗濯表示
コインランドリーで洗濯・乾燥できるものと、できないものは、洗濯表示で見分けましょう。次の表で「可能」と書かれた洗濯表示があれば、コインランドリーで洗濯できます。
コインランドリー対応 | マーク | 意味 |
可能 | 40℃の湯で洗濯可 | |
高温乾燥可 | ||
不可 | 手洗い可 | |
洗濯禁止 | ||
乾燥禁止 |
コインランドリーの洗濯機を使えるカーペットには「洗濯可能」、できないものには「洗濯禁止」のマークが付いています。「手洗い可能」のマークが付いたカーペットも、コインランドリーには対応していません。
また、乾燥機に対応しているマークには、「低温乾燥可(黒丸1つ)」「高温乾燥可(黒丸2つ)」といった温度制限が設けられています。乾燥機を使用する際は、温度制限に合わせて温度を設定してください。
カーペットのサイズ
洗濯機で洗えるカーペットのサイズは、洗濯機の容量によって制限があります。次の表に、洗濯機の容量と、対応するカーペットのサイズをまとめました。
カーペットのサイズ | 洗濯機の容量 |
1.5畳(140×200cm)以下 | 容量8kg以上 |
2畳(200×200cm)以下 | 容量10kg以上 |
3畳(200×240cm)以下 | 容量14kg以上 |
6畳(261×352cm)以下 | 容量22kg以上 |
コインランドリーに設置されている洗濯機のサイズは、店舗ごとに異なります。一般的な業務用洗濯機の容量は、小さめサイズが17kg、大きめサイズが27kgです。
6畳サイズまでなら、一般的な店舗でも洗濯ができるでしょう。しかし、より大きなサイズのカーペットを洗濯したい場合は、より大容量の洗濯機が必要です。無理に小さいサイズの洗濯機に入れると、水や洗剤が行きわたらず、キレイに洗えなくなります。
失敗しない!コインランドリーでカーペットを洗う際に注意する5つのポイント
コインランドリーでカーペットを洗濯する際は、失敗しないよう、次のポイントに注意してください。
- ドラムを洗浄する
- 洗濯前に掃除・染み抜きをする
- カーペットはたたまず入れる
- 破れ・ほつれのあるカーペットは洗濯しない
- 乾燥が終わったらすぐに取り出す
ドラムを洗浄する
洗濯機に残った汚れ・洗剤が気になる場合は、洗濯の前にドラム内を洗浄しましょう。直前に別の人がコインランドリーを使っていても、一度洗浄することで、臭いや汚れを落とせます。
洗濯槽がキレイになった状態で洗濯できるため、安心して利用することが可能です。近年のコインランドリーは、ドラム内洗浄を無料で使えるので、積極的に利用することをおすすめします。
洗濯前に掃除・染み抜きをする
コインランドリーの洗濯機は洗浄力が強いものの、頑固な汚れや染みは落としきれない場合があります。洗濯機を使う前に、カーペットの目立った汚れを取りましょう。
カーペットには髪の毛・食べカス・ほこりなど、細かい汚れがこびり付いています。このような汚れは、洗濯機では落ち切らないため、事前に掃除機で落としましょう。
また、染み・食べこぼしの目立つ場所は、予洗い・染み抜きをするのがおすすめです。
カーペットはたたまず入れる
カーペットを洗濯機に入れる際は、たたまずに入れてください。たたんで洗濯機に入れると、内側に折りたたまれた部分に水・洗剤が行きわたらず、汚れが落ちにくくなります。洗いムラができやすくなるため、キレイに仕上がらないでしょう。
また、たたんだまま洗濯すると、洗濯槽の中で重心が偏ります。機器が故障する恐れもあるので、たたまずに入れてください。広げた状態のカーペットを、端から押し込むように入れましょう。
ネットに入れる場合はたたんだ方がよい
カーペット生地が傷んだり、傷付いたりするのを防ぎたい場合は、たたんでネットに入れましょう。大型のネットにたたんだカーペットを入れ、洗濯機に入れてください。
カーペットをたたむ際は、屏風たたみ(蛇腹折り)にするのがおすすめです。たたんだ面が同じ大きさになるよう、山折りと谷折りを交互に繰り返しましょう。
また、カーペットの裏面が表に来るよう、たたみ方を調整してください。カーペットの表面が洗濯槽に触れないため、生地へのダメージが抑えられます。
破れ・ほつれのあるカーペットは洗濯しない
破れ・ほつれのあるカーペットをコインランドリーで洗濯すると、傷みやすくなります。損傷がひどい場合は、洗濯中に引っかかってカーペットが裂けたり、中綿が飛び出たりして危険です。洗濯機の故障にもつながるので、注意しましょう。
コインランドリーでカーペットを洗濯する前には、表・裏・四方辺に破れ・ほつれがないか確認するのがおすすめです。洗濯物をたたむ机が設置されている店舗もあるので、広げてチェックしてください。
乾燥が終わったらすぐに取り出す
カーペットの乾燥が終わったら、早めに取り出しましょう。長時間放置していると、カーペットにシワが付き、見た目が悪くなります。
また、乾燥機に洗濯物を放置する行為は、順番待ちをしている人に迷惑をかけるでしょう。乾燥を待つ間に買い物・用事を済ませたい人は、乾燥が終わる数分前に戻るよう心がけてください。
コインランドリーに戻るのが遅れた場合、カーペットが乾燥機から取り出されているケースがあります。使った乾燥機にカーペットがない場合は、店内のカゴを探してみてください。
カーペットをコインランドリーで洗濯するメリット3選
コインランドリーでカーペットを洗濯するメリットは、次の3つです。
- 汚れがキレイに落ちる
- 手洗いよりも手間が少ない
- 洗濯機の故障を防げる
汚れがキレイに落ちる
コインランドリーの洗濯機は家庭用より大型で、より多くの洗濯物を一気に洗濯できます。洗剤や水が隅々まで行きわたるため、家庭で洗うよりもキレイに仕上がるでしょう。
カーペットやラグマットなどの大きいものは、家庭用洗濯機で洗っても、細部まで水が行きわたらないこともあります。1度の洗濯で、細かい汚れまで落としたい方は、コインランドリーを試してみてください。
手洗いよりも手間が少ない
コインランドリーでの洗濯は、家庭での手洗いより、負担が少なく済みます。店舗に持っていく手間や、洗濯機から乾燥機に移す手間はあるものの、家庭での洗濯よりも簡単です。
家庭でカーペットを洗濯する場合、次の手順を踏む必要があります。
- 浴槽に水を張る
- 洗剤を入れてかき混ぜる
- 踏み洗いし、すすぐ
- 水を切って干す
浴槽で踏み洗いする方法は大変なので、労力をかけたくない方は、コインランドリーで洗濯することをおすすめします。
洗濯機の故障を防げる
自宅の洗濯機でカーペットを洗濯した場合、洗濯機が故障する恐れもあります。
家庭用の洗濯機は7〜10kg程度の洗濯物しか入れられないため、3畳以上のカーペットは洗濯できません。無理に洗濯した場合、洗濯機に負担がかかるため、故障のリスクが高まります。
大きいサイズのカーペットは、コインランドリーの洗濯機で洗うと安全です。自宅の洗濯機を守るためにも、カーペットはコインランドリーで洗濯しましょう。
コインランドリーでカーペットを洗濯する5つの手順
コインランドリーでカーペットを洗濯する手順は、次の5ステップです。
- ひどい汚れを事前に落とす
- サイズに合った洗濯機を選ぶ
- 料金を入れて洗濯を始める
- 乾燥機に移す
- カーペットを裏返しながら約1時間乾燥する
1.ひどい汚れを事前に落とす
生地の隙間に入り込んだ汚れや、染み汚れはコインランドリーで落としきれない場合があります。コインランドリーに行く前の時間を使って、カーペットに付いた汚れを落としましょう。
ほこりや食べカス、髪の毛を掃除機で吸い取ったり、染み抜きや予洗いをしたりしてください。裏面にも髪の毛が付着しているため、掃除機をかけた方がよいでしょう。汚れのひどい部分は、あらかじめ洗剤を付けると、落ちやすくなります。
また、ほつれや破れがないかも確認しておきましょう。事前の準備が終わったら、コインランドリーに向かってください。
2.サイズに合った洗濯機を選ぶ
コインランドリーに到着したら、カーペットのサイズに合わせて、洗濯機を選びましょう。自分のカーペットを洗える洗濯機のサイズは、次の表を参考にしてください。
カーペットのサイズ | 洗濯機の容量 |
1.5畳(140×200cm)以下 | 容量8kg以上 |
2畳(200×200cm)以下 | 容量10kg以上 |
3畳(200×240cm)以下 | 容量14kg以上 |
6畳(261×352cm)以下 | 容量22kg以上 |
蓋に「ここまでが適量」といったメッセージとともに、目安のラインが書かれている洗濯機もあります。カーペットがラインを超えていたら、ワンサイズ大きい洗濯機に移すのがおすすめです。
3.料金を入れて洗濯を始める
洗濯機に料金を入れると、すぐに洗濯が始まります。およそ30分で完了するので、店舗を離れる際は、5分ほど余裕を持って戻るのがおすすめです。
洗濯機のメーカーや、コインランドリーの店舗によって、料金は異なります。料金の目安を、次の表にまとめました。
洗濯機のサイズ | 料金相場 |
10~16kgの洗濯機 | 600~800円 |
17~24kgの洗濯機 | 800~1,200円 |
3畳以内のカーペットであれば、1,000円以内で洗えるでしょう。大きなサイズのカーペットになると、料金は上がります。
また、ドラム内を洗浄したい場合は、カーペットを入れる前に「ドラム内洗浄」ボタンを押すと、無料でドラムを洗浄できます。
4.乾燥機に移す
洗濯が終わったら、カーペットを乾燥機に移しましょう。料金を入れると、自動で乾燥が始まります。
乾燥機の料金は、「〇分ごとに100円」のような表記です。サイズによって料金が異なるため、目安を次の表にまとめておきます。
乾燥機のサイズ | 料金相場 |
14kgの乾燥機 | 100円/10分 |
25kgの乾燥機 | 100円/6~9分 |
乾燥機に移す作業が面倒なら、洗濯乾燥機を使うのがおすすめです。洗濯から乾燥までをワンストップで行ってくれるため、離席できる時間が長くなります。
また、乾燥機が使えないカーペットを洗濯した場合は、濡れた状態で自宅に持ち帰りましょう。洗濯機から取り出したのち、机でざっくりとシワを伸ばして、持ち運びやすいサイズにたたみます。運ぶ途中、カバンや衣服が濡れないように、大きめのビニール袋も用意してください。
5.カーペットを裏返しながら約1時間乾燥する
カーペットを乾燥機に移したら、60分程度乾燥機にかけましょう。温度の設定ができるタイプの乾燥機を使う際は、洗濯表示に合わせて温度を調節してください。「低温乾燥可」なら60℃、「高温乾燥可」なら80℃が目安です。
残り時間が半分を切ったタイミングで、蓋を開けてカーペットを裏返すと、効率よく乾燥できます。乾燥中に離席しても構いませんが、より効率よく乾燥させたい場合は、店舗に残るのがおすすめです。
乾燥が終わったら、速やかにカーペットを取り出して、乾き具合をチェックしましょう。乾きが足りないと感じたら、乾燥機に入れ直し、10分ずつ追加で乾燥をかけてください。
まとめ:コインランドリーでカーペットを洗濯してキレイにしよう
家庭の洗濯機で無理にカーペットを洗うと、故障するリスクがあります。安全に洗濯するためには、大きい洗濯機を設置しているコインランドリーに行くのがおすすめです。
自分のカーペットがコインランドリーで洗濯・乾燥できるかは、洗濯表示とサイズから判断しましょう。
コインランドリーでカーペットを洗濯すると、手間をかけずに、手洗いよりキレイに仕上げられます。カーペットの汚れが気になる方は、ぜひコインランドリーを利用してみてください。