毎日使う敷布団には、知らないうちに汗・ダニ・ほこりなどの汚れがたまっています。また、お子様のおねしょやペットの粗相があったときは、速やかに敷布団を丸洗いしたいものです。
しかし、自宅の洗濯機で敷布団を洗うのは大変ですよね。そのようなときは、コインランドリーで敷布団を丸洗いしましょう。
本記事では、敷布団をコインランドリーで洗う方法や注意点、料金を解説します。
敷布団は定期的にコインランドリーで洗うのがおすすめ
日頃、敷布団を天日干ししたり、布団クリーナーをかけたりしていても、汚れはたまっているものです。キレイに見える布団でも、寝汗やハウスダスト、ダニなどが付着しているため、定期的に洗濯しないと不衛生になります。
人間が寝ている間にかく汗の量は、約200mlです。「およそコップ1杯分の汗が毎日布団に染み込んでいる」と考えると、洗濯したくなってくるのではないでしょうか。
敷布団についた汚れを落とすには、コインランドリーがおすすめです。クリーニングよりも安価に、短時間で布団をキレイにできます。
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敷布団をコインランドリーで洗濯する6ステップ
コインランドリーで敷布団を洗濯する手順は、次の6ステップです。
- 敷布団を縛る・保護カバーをかける
- 敷布団を洗濯機に入れる
- 扉を閉めて清算する
- 洗い上がったら乾燥機に移す
- 10分間隔で敷布団を裏返す
- 取り出して粗熱を取る
1.敷布団を縛る・保護カバーをかける
敷布団をそのまま洗濯すると、中綿がずれたり、糸がほつれたりする恐れがあります。洗濯する前に敷布団を縛って固定したり、保護カバーに入れたりしましょう。
とくに、キルティング(表面・中綿・裏面が糸で縫われている)加工がされていない布団は、中綿がずれるため、型崩れしやすくなっています。忘れずに紐で縛ってから、洗濯機に入れましょう。布団を縛る方法は、のちほど詳しく解説します。
布団を縛りたくない方には、紐付きの保護カバーやネットがおすすめです。
2.敷布団を洗濯機に入れる
敷布団は大きいので、折って洗濯機に入れましょう。3つ折り(蛇腹折り)にして洗濯することで、布団の内側まで水がいきわたるため、全体がキレイになります。
敷布団を3つ折りにしたら、真ん中でさらに2つ折りにして、両端を持ってください。持った向きのまま洗濯機に入れて、布団の端を片方ずつ、上向きに折り込みましょう。最後に、洗濯機のドラム内で、ドーナツ状になるよう整えます。
3.扉を閉めて清算する
敷布団が洗濯機に入ったら、扉を閉めましょう。コースを選んで料金を入れると、洗濯が始まります。
おすすめの洗濯機は、「敷布団専用コース」のある洗濯機です。通常の洗濯よりも、洗濯機の回転数が多かったり、すすぎの水量が多かったりするので、布団を隅々までキレイにできます。
コースを選ぶ際は、十分に注意してください。大半のコインランドリーは、一度動き出すと返金できないため、間違ったコースを選ばないようにしましょう。
4.洗い上がったら乾燥機に移す
洗濯が終わったら、敷布団を乾燥機に移しましょう。乾燥時間は、3~40分に設定するのがおすすめです。
洗濯ネットを使っている場合は、ネットを外してください。十分に布団が広がらないため、乾燥機の温風がいきわたらなくなり、乾きムラができます。シワもできやすくなるので、ネットは必ず外しましょう。
また、布団や洗濯ネットの素材によっては、乾燥機の温度を下げる必要があります。高温のままだと布団が縮む恐れもあるため、事前に素材を確認してください。
5. 10分間隔で敷布団を裏返す
敷布団は分厚いので、ただ乾燥機にかけるだけでは、うまく乾きません。乾燥機はドラムの周りから熱風を送り、洗濯物を乾かす仕組みなので、何もしないと布団の内側がうまく乾かないでしょう。
敷布団を乾かす際は、10分ごとに扉を開けて裏返すのがおすすめです。定期的に乾かす面を変えることで、両面がキレイに乾きます。乾きが足りないと感じたら、料金を足して、10分ずつ追加で運転しましょう。
6.取り出して粗熱を取る
乾燥が終わったら、布団を取り出して、乾ききっていることを確認しましょう。取り出したばかりの敷布団は、粗熱がこもっているため、そのまま持ち運ぶのは危険です。コインランドリーに据え付けられているテーブルに広げて、冷めるのを待ちましょう。
洗濯乾燥機を使っている場合は、乾燥が不十分になっていることもあります。そのような場合は、ガス乾燥機で追加乾燥してください。
敷布団をコインランドリーで洗濯する際の注意点4選
敷布団をコインランドリーで洗濯する際は、次のポイントに注意してください。
- 洗濯表示のタグを確認
- キルティング加工の有無
- 洗濯機・乾燥機のサイズ
- 持ち運びの方法
洗濯表示のタグを確認
敷布団をコインランドリーへ持っていく前に、洗濯タグを確認しましょう。「洗濯機マーク」がついていれば洗濯機での水洗いが、「乾燥機マーク」がついていれば乾燥機での乾燥が可能です。
乾燥機マークの中に黒丸が1つしかない場合は、低温乾燥機しか使えません。黒丸が2つある布団であれば、高温乾燥機も使えます。
また、素材にも注意しましょう。ポリエステルや化学繊維、ポリエステルとの混合素材なら、コインランドリーでも洗濯できます。
ウレタンや羊毛の布団はコインランドリーで洗えないため、クリーニングに出すのがおすすめです。
キルティング加工の有無
キルティング加工された敷布団は、縛らずにコインランドリーで洗えます。加工のない布団は縛ってから洗濯する必要があるので、事前に確認しましょう。
キルティング加工とは、布団の表地から裏地までを糸で縫い合わせることです。中綿も縫われているため、縛らなくても型崩れの心配がありません。
一方、キルティング加工されていない敷布団を縛らずに洗濯すると、中綿が縮んだり破れたりします。
洗濯機・乾燥機のサイズ
敷布団のサイズによっては、洗濯機・乾燥機に入らないこともあります。また、入ったとしても、汚れが十分に落ちないため、洗濯機は大きめのサイズを選びましょう。小さい洗濯機に無理やり敷布団を入れると、洗濯機が故障する恐れもあります。
シングルサイズの敷布団なら15kg、ダブルサイズなら25kg以上の洗濯機がおすすめです。
また、洗濯機を選ぶ際は、運転コースに「敷布団」の表記があるものを選んでください。通常コースよりも運転時間やすすぎの回数が多いため、分厚い敷布団でもキレイに洗えます。
持ち運びの方法
コインランドリーで敷布団を洗濯するには、店舗まで布団を運ぶ必要があります。近隣に敷布団を洗濯できるコインランドリーがない場合は、自家用車やレンタカー、タクシーなどの交通手段を確保しましょう。
また、敷布団を入れるバッグも必要です。大型のバッグに入れれば、持ち運びやすくなるでしょう。大型の洗濯ネットに入れて持ち運べば、そのまま洗えて便利です。
敷布団を入れるバッグは、密封されていないものを選びましょう。洗濯してすぐ密封すると、カビが生える原因になります。
敷布団をコインランドリーで洗う4つのメリット
敷布団をコインランドリーで洗うと、次のようなメリットがあります。
- 洗濯・乾燥の時間を短縮できる
- 安価で敷布団をキレイにできる
- ふわふわに仕上がる
- アレルゲンを落とせる
洗濯・乾燥の時間を短縮できる
自宅で敷布団を洗濯するには、風呂場での踏み洗いや天日干しなどが必要で、時間と手間がかかります。コインランドリーなら、短時間で洗濯・乾燥が可能です。
また、コインランドリーなら店舗で乾燥できるので、その日のうちに敷布団を使えます。クリーニングでは洗濯までに時間がかかるので、依頼した日は敷布団が使えません。クリーニングに出してから2〜3日は、別の布団を使う必要があります。
安価で敷布団をキレイにできる
敷布団はクリーニングでもキレイにできますが、費用がかかってしまいます。コインランドリーで洗濯すれば、安い値段で済むのが魅力です。
クリーニングに敷布団を出した場合は、5,000〜8,000円かかります。一方のコインランドリーは、1,000〜2,500円程度です。半額以下の値段で敷布団をキレイにできるので、洗濯にお金をかけたくない方にもおすすめできます。
ふわふわに仕上がる
敷布団にしっかり水を吸わせてから乾燥させることで、ふわふわの質感に仕上がります。ぺちゃんこになった敷布団でも、買いたてのような質感に戻るので、へたりにお悩みの方は試してみましょう。
敷布団を天日干しにする場合、中綿までしっかり乾かさないと、ふわふわになりません。しかし、コインランドリーの乾燥機は強力なので、とくに意識しなくても布団をふわふわに仕上げてくれます。
ふわふわになった敷布団でなら、洗濯する前よりもぐっすりと眠れることでしょう。布団の固さが気になる方は、コインランドリーで洗濯するのがおすすめです。
アレルゲンを落とせる
敷布団を天日干ししたり、クリーナーをかけたりするだけでは、細かい汚れやアレルゲンが取れない場合があります。しかし、コインランドリーで洗濯すると、強い水流でアレルゲンを洗い流すことが可能です。
ダニやほこりなどのアレルゲンが敷布団についていると、アレルギー症状が起こるリスクもあります。とくに、ダニやトコジラミなどは、乾燥機の高温に弱い生物です。定期的にコインランドリーを使い、アレルギーの原因を洗い流しましょう。
【キルティングなし】敷布団をコインランドリーで洗う際は縛ろう
キルティングのない敷布団を洗濯する際は、型崩れを防ぐため、縛る必要があります。洗濯機を使う前に、次の手順で敷布団を縛ってください。
- 布団を広げる
- くるくると丸める
- 熱に耐性のある紐で縛る
布団を広げたり丸めたりする際は、コインランドリーにある机を使うとよいでしょう。丸められたら、両端・真ん中などの3〜5か所を紐で縛ってください。
紐の素材は、熱に強いものを選びましょう。ビニール紐を使うと、乾燥機の高温で溶ける恐れがあるので、麻紐を使うのがおすすめです。強めに縛ることで、中綿がずれにくくなり、型崩れを防げます。
洗濯ネットを併用するのも、効果的です。布団へのダメージを減らしつつ、汚れをしっかりと落とせます。中には、紐付きの洗濯ネットもあるので、手間を減らしたい方は探してみてください。
敷布団をコインランドリーで洗う際の料金・時間
コインランドリーで敷布団を洗う際の、料金や時間をご紹介します。おおまかな目安は、次の通りです。
- 料金は1,000~2,500円程度
- 所要時間は1~2時間程度
料金は1,000~2,500円程度
敷布団を洗濯・乾燥するには、1,000〜2,500円かかります。料金はコインランドリーの店舗によって異なるので、事前に調べておくと安心です。
コインランドリーの洗濯機で現金を使用する場合は、一般的に硬貨しか使えません。店舗の中に両替機や自動販売機が置かれている場合は、紙幣を崩して硬貨にしましょう。最近は、キャッシュレス決済に対応している店舗も増えています。
また、大型の洗濯機を使うほど、料金は上がります。ダブルサイズの敷布団を洗濯する際は、料金が上がる可能性もあるので、事前に調べておきましょう。
所要時間は1~2時間程度
敷布団の洗濯には、1〜2時間かかります。洗濯に1時間程度、乾燥に1時間程度と覚えておいてください。また、コース運転をしたり、追加で乾燥機をかけたりすると、時間が延びることもあるでしょう。
洗濯の最中は、コインランドリーの店舗を離れることもできます。周辺で買い物をしたり、カフェで一息ついたりしても構いません。ただし、乾燥の際は10分おきに敷布団を裏返す必要があるため、店舗を離れないようにしてください。
まとめ:コインランドリーで敷布団をキレイにしよう
敷布団には、目に見えない汚れがついています。定期的にコインランドリーで洗濯・乾燥して、清潔に保つのがおすすめです。クリーニングに出すよりも短時間かつ、安い料金で洗濯できます。
敷布団を洗濯することで、その日中に洗濯が終わるうえ、質感もふわふわに戻るでしょう。皆さんもコインランドリーで敷布団を洗濯して、快適な睡眠を取り戻してみませんか?