投資や副業で昨今注目を集めているコインランドリー経営。都心に限らず、十分な駐車スペースさえ確保できれば郊外でも十分に利益を見込めるということで、検討している方も多いのではないでしょうか。そんなコインランドリー経営を始めるとき、立地とともにまず検討しなければならないのが、コインランドリー店舗の形態です。
今回は、コインランドリー経営で一般的な店舗形態の種類と、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
コインランドリーの店舗形態とは
コインランドリーには、大きく分けて2つの店舗形態があります。コインランドリー事業をメインとした建物をたてる「独立型」、商業施設やオフィスビル・マンションなどの空きテナントを利用する「テナント型」です。もうひとつ、スーパーやコンビニ、ガソリンスタンドなど、他の事業の店舗に併設する「併設型」もありますが、ここではコインランドリー事業が中心となる「独立型」と「テナント型」についてご紹介しましょう。
「独立型」店舗でのコインランドリー経営
「独立型」は、コインランドリーをメインとする独⽴した建物の店舗で、遊休地利⽤のビジネスとして⼈気を集めている形態です。最近では、洗濯・乾燥が終わるまでの待ち時間を過ごせるカフェやワークスペースなどを併設するケースも多く見られます。
「独立型」で開業するメリットは、減価償却による節税効果を期待できる点です。「独立型」ではまずコインランドリーの建物を一から作る必要があり、店舗内設置する洗濯機や乾燥機の費用など、比較的高額な初期投資がかかりますが、こういった投資を節税につなげることができます。経営が安定すれば、比較的短い期間で初期投資を回収できる可能性もあります。
また、こういった「独立型」店舗のコインランドリーに必須なのが、ゆとりのある駐車場です。運転に苦手意識のある方でも安心して利用できるような、広々としたスペースを用意することが、継続的な集客につながります。
「テナント型」店舗でのコインランドリー経営
「テナント型」は、すでに完成している建物をテナントとして利用してコインランドリーを開業できるため、建築費用が抑えられるのがメリットです。手持ちの物件で、テナント利用者が見つからない場合などにコインランドリーとして開業されるケースも多くなっています。
立地としては、商業施設などの空きテナントなどを利⽤すると、利⽤者が洗濯・乾燥終了までの待ち時間に施設内の他店舗に立ち寄ることができるため、時間が有効活用できるため利用者側にもメリットが高くなります。
「テナント型」で重要なのは、内装工事です。コインランドリーの集客やリピーターを得るためには、清潔感のある明るい雰囲気の店舗デザインが重要なポイントになるため、築年数を重ねた物件であっても、ある程度内装に手をかける必要があります。リノベーションなどで魅力的なコインランドリーを作りましょう。
「独立型」と「テナント型」どっちを選ぶべき?
「独立型」と「テナント型」、どちらでコインランドリーを開業した方が良いのかは、立地や周辺の状況によっても異なります。一般的に、一から建物を作るため初期投資がかかると言われる「独立型」ですが、「テナント型」であっても場合によっては建物の大規模なリノベーションが必要となることがあります。したがって、費用ひとつとってもどちらが良いとは一概に言えず、その土地と商圏に合わせた運営方法を検討するのが望ましいと言えます。
一方で共通して言えるのは、利用者のことを考えた店舗づくりが、コインランドリーの売上を大きく左右するという点です。利用者が大量の洗物を一気に運びやすいように、また雨の日でも利用しやすくなるように、駐車場から店舗までの距離をなるべく短くする、深夜でも安心して利用できるよう店内は明るく外からも見えるようにするなどの工夫を始め、近隣住民のライフスタイルに合わせた提案で「また来たい」「気軽に立ち寄れる」を積み重ねることが、経営の安定につながります。
おわりに
最近注目を集めつつあるコインランドリー経営を始めるにあたっての初期ステップ、コインランドリーの店舗形態についてお伝えしました。これから投資や土地活用を検討する方は、コインランドリー事業も検討してみてはいかがでしょうか。